9月10, 11日 ままならない

9月10日

二日酔いだ。胃が気持ち悪い。まぁ今日は予定もないので、ゆっくりすることにする。最近、休日は何とか家から出ようとしていたから、家で何もしないということから距離を置いていた。
14時くらいにやっと回復した。作ってあった野菜スープを食べる。優しさがちょうどよかった。

夜、結局友達とご飯を食べに行くことになった。行きたかった店を提案する。googleマップに行きたいお店のピンを立て始めて、こんなにも行きたいお店あるのかと思ってから、あんまり気乗りしないお店に行きたくないなと思って、自分から提案することが増えた。
見た目に美しく、美味しい中華だったんだけど、何かあと一押しが足りない気がした。これは好みの問題だろうか。自分で提案したから、ちょっとした申し訳なさがあるけど、まぁ仕方ない。
2軒目に行きたかった店がいっぱいで入れず、路頭に迷う。良さげだったバーに入る。バーはなんだか試される感じが何だかあれだ。ウィスキーは分かんないから、最近は自分では買わないハーブ系のリキュールを頼むことにしてる。今の自分にとってはこれが"舐められない"注文だ。何年か後、これが恥ずかしいと思ってる可能性が大いにある。

帰り道、月がホントに大きくキレイだった。そりゃ中秋の名月と言って祝いたくなる。

9月11日

今日は二日酔いでもなく、比較的すっとした目覚め。起きてから何をしたかあんまり覚えてない。賞味期限が結構過ぎた卵で昼ごはんを作る。こういう時、冷凍してある刻み揚げを使って衣笠丼(親子丼の油揚げバージョン)を作ることになる。賞味期限がしっかり切れているから、半熟とはいかず完熟させる。卵はもう一個あったので、玉ねぎのフリッタータを作る。とある本でレシピを読んでから、時折作る。料理名が一向に覚えられない。本の内容も他はあまり思い出せない。

家のオフィスチェアの座り心地が良くないので、ハニカム構造の座布団を買いに東京ハンズへ。何枚も座り比べてしっくりくるものを買った。けど、パッと座ってしっくりくるものと、長時間座って疲れないものはまた別かもしれない。とは言え、ベストな買い物をしたんじゃないか、そう言い聞かせる。

歩きながら、心の砂地の「どうして男はそうなんだろうか」回を聴く。
どうして俺はそうなんだろうかと思う。無自覚な既得権に無自覚なままであったら、楽だったろうとも思ってしまう。しかしそうもいられない。でもしんどくて疲れてしまう。でも傷つけたくない。でもまた無自覚に傷つけてしまう。
本を読むこと、勉強することから逃げてしまいそうになる自分にとって、心の砂地は繋ぎ止めてくれて、少しでも変わっていこうと思わせてくれて、とても有難い。

一杯飲んで帰ろうと思って、前行ってよかったお店へ。雰囲気もワインも食べ物も店員さんもお客さんも良くて居心地がいい。強めの香りと、ちょっとした苦味を愉しむ。
店員さんに覚えてもらってたことも嬉しい。恥ずかしいけど、そうやって受け入れてもらってると感じられることが俺には大事と分かっている。なんだかなぁと思いつつ、仕方ない。

銭湯に寄る。「おとうさん〜、体重25キロもある〜」とちょっと心配して欲しそうに話しかける子ども。25キロもあることは誇るべきことだよと言いたい気分になる。
風呂上がりには牛乳より炭酸が飲みたくなる派。カルピスソーダをグッと飲む。
公園を通り抜けて帰る。今日はにしなをずっと聴いてる。少し気温の落ち着いた夜によく合う。

にしなを聴いていたら、お耳に合いましたらも聴きたくなった。熱量で食べ物がありありと浮かぶ。ニコニコしながら歩く。
"好きなものを好きってちゃんと言わないと、本音をちゃんと外へ出さないと、心が死んでしまうから"という言葉が突き刺さる。


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