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無駄フォト供養 2

開会の言葉

 無駄フォト供養である。能書きをすっ飛ばして始めよう。始めます。

卑下が凄い

飾り気の無さ

 普通の床屋さんだと思う。シャンプーの上手さしか取り柄がないから自らをシャンプーするだけの機械、シャンプーロボットと名乗っているんだとすれば相当卑屈な店主だろうな。それか本当にシャンプーロボットが導入されているんだろうか。いずれにせよ気になるので、いつか洗髪をお願いしてみよう。

生態

秋の空

 雲の写真を撮る癖(へき)がある。この写真なんかはここ一年の中でもお気に入りな方である。青い空と白、灰色、紺の雲と反射する光。ん〜。マンダム。これからも沢山撮ります、雲の写真。

折り紙

「これミッヒー!」

 友人の娘が僕のためにミッフィーを折ってくれた。「器用だな!」と褒めると、気を良くしたのか追加でもう2つ作ってくれた。教えてあげる!と言われたので、テンション高めのレクチャーを受けながら作ってみたが、折り鶴はおろか手裏剣すら折れないナチュラルボーン不器用の僕はゾンビ的ミッフィーしか生み出せなかった。残念。でもね、紙飛行機は上手なんですよ、僕。

脱サラ

嫌になったのか

 華金。酒を飲むために街へ向かう道中に見つけた。周りに人気はなく、ただポツンと置かれた革靴。ここで咄嗟に脱サラしたサラリーマンがいたんだろうな。革靴をすてよ町へ出ようってか。

タスケテ…タスケテ…

なにもしてあげられない

 頬を貫かれたキリンがいた。貫かれ、2機のブランコを吊り下げられて、四足を埋め込まれている。可哀想に。さらに背の部分に子供がよじ登るんだろう、皮膚(塗装)が剥げて肉が剥き出しになっていた。動物愛護法とワシントン条約はどうした。ブランコに腰掛けてみようとしたが、座面より僕のケツの方がデカかったので諦めた。

最高の食べ物

名物にうまいもん無しとは言いますが

 職場のお裾分け。子供の頃は、千葉から帰る父親がたまに仙台駅にふらっと降りて買ってきてくれていた。当時の僕は、これより美味しい食べ物は世界のどこを探してもない!と思っていた。でもあれから成長を重ね、もう30が見えてる僕は、世界の中でこれより美味しい食べ物をいくつか知ってしまったし、萩の月もどきみたいなお菓子も食べたことがある。昔と比べてこの和装のおねいさんを見てテンションが上がらなくなってしまった。歳を取るってやぁねぇ。でも美味しいよね、萩の月。久々に食べても。
 ちなみに現在28の僕が思う世界で1番美味しい食べ物は、ハリボーのグミです。味覚は成長してねぇでやんの。

180

新居の靴箱、28cmの靴がギリ入る

 僕は身長が180ある。実家の鴨居は身長より若干低い。なので180以上の僕、兄貴、父親は部屋移動の度に少しだけ俯かなければならなかった。そんな実家をなんとなく飛び出し、それとなく近いアパートに越してみた。築年数は僕より2年若い。実家の半分の新しさ。昔の日本人は背が低かったから、それで実家の鴨居も低かったんだろうと思っていた。しかし今のアパートも大して変わらない。相変わらず俯いている。日本の鴨居、3m位になってくれないか。

閉会の言葉

スグソコにはなかった

 データ消しました。成仏してくれ。改めてフォルダを見返すと、撮影した写真は結構SNSに上げていたので、ここで供養する写真は少な目だった。次はもうちょい貯めてからやろうかしら。よっしゃ。無駄な写真撮りまくろ〜。カピカピになった米粒とか撮ろ〜。

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