昨今話題のChatGPT。AI技術を用いた対話に特化した文章生成サービスです。まるで人間が書いたような緻密で複雑な文章を自動生成できるため、大きな反響を呼んでいます。
先月、このChatGPTに技術資格で国内最難関である技術士第二次試験の問題を解いてもらいました。
結論は、それなりに書けるけど、最後までは無理(回答途中で崩壊)って感じでした。今回は同様の問題にGPT4.0でリベンジしたいと思います。それではいきましょう!!
技術士第二次試験の難易度
まず技術士第二次試験とはどの程度の難易度なのかを軽く説明します。技術士第二次試験は、技術系の資格の中では国内最難関とされる試験です。合格率は毎年10%前後となっています。その二次試験の科目の中でも筆記試験が最も難関で、試験は小論文形式です。今回はこの小論文をChatGPT君に解いてもらっちゃおう!というチャレンジです。
私は昨年、この技術士第二次試験を受験し、合格しています。今回は私が実際に受験した科目である機械部門の問題をChatGPT君(GPT4.0)に解いてもらいます。GPT3.5の仇は取れるのか!?
基本的には、過去問をそのままぶち込んで回答してもらうというシンプルな方式でいきます。前回とレギュレーションを合わせる意味もありますし、聞き方を突き詰めていくと無限に遊べてしまうので・・・。今回も前回同様に、令和4年度 機械部門 必須問題Ⅰ-2をテーマにやっていきます。下記が問題文です。
必須科目Ⅰ-2 第一問
さあ、回答をどうぞ!!
すっごー!!!!!!!
GPT3.5に比べて、格段に回答内容の分解能が上がっています。内容的にも納得感がありますし、いまのところかなりいい感じです。題目として挙げているのが「課題」ではなく、「問題」なのが気になるますが、まあそこは置いておきましょう。これは次の問いも期待できますね。最後までいけるかな!?
必須科目Ⅰ-2 第二問
どうかね?
良い!!!!
これは・・・非常に良い回答ですね。内容にも整合性があり、全く崩れてません。恐ろしすぎるぜ、GPT4.0の力なのか。私の昨年の回答とあまり遜色ないかも??
これは、走り切れそうな予感。
必須科目Ⅰ-2 第三問
前回はここで、文脈が崩壊しましたね。問題文も難解だし、ここまでの回答を余すことなく考慮する必要があります。さて、GPT4.0のトークン長の長さのみせどころ!!
いったー!!!!
なんならまだ余力を残してそうな勢い。文脈も崩れてないし、波及効果も懸念事項も良い線をついていると思います。問題文に対して、キッチリと回答できている印象です。あっぱれ。
設問はあと1問。乗り切れるか!?
必須科目Ⅰ-2 第四問
これも抽象度が高い問いですね。ラストガンバ!!
もう凄いの一言に尽きる。
まさか、過去問の問題文をぶち込むだけで最後まで走り切ってしまうとはね。論述が合格レベルかはさておき、まず辻褄が合った回答が出来ている時点で凄すぎますね。おそらく、聞き方を工夫すれば合格レベルの論文を作り出すこともできるでしょう。あと、GPT4.0になってからやたら饒舌で聞いてもいないことをべちゃくちゃと喋り出します。一生懸命「俺知ってるんだぜ」アピールをしているみたいで、可愛く見えました。ある意味では、必要最低限の回答だけをさせる問い方の工夫も必要ですね。
まとめ
・GPT3.5では、回答しきれなかったがGPT4.0なら余裕のよっちゃん
・聞き方を工夫すれば、多分合格レベルの論文も書ける
・GPT4.0はかまってちゃんっぽくて、ちょっと可愛い
先月、GPT3.5を使ったときも相当の衝撃でしたが、約1か月余りでそれを余裕で超えてくる衝撃に出会うとは思いませんでした。この技術の進歩の速さ、ヤヴァイね。次は、人間が書いた技術士論文をChatGPTに添削してもらうってことをやってみたいと思います。もしこれが出来たら、今後の技術士試験の受験生は、かなり勉強効率が上がるだろうね。
現時点では、GPT4.0を使うには月額2000円ちょい掛かるけど、余裕でお釣りがくるほどの価値があります。お金を払ってでも触れてみることをおススメします!!