昨今話題のChatGPT。AI技術を用いた対話に特化した文章生成サービスです。まるで人間が書いたような緻密で複雑な文章を自動生成できるため、大きな反響を呼んでいます。
鉄は熱いうちに打て
といいますし、ミーハーな私としては流行っている内になんか試したいなーと考えてました。そこで閃いたのは、このChatGPT君に技術系資格での国内最難関の試験『技術士第二次試験試験』の過去問を解いてもらう、ということです。果たして、ChatGPTは技術士足り得るのか・・・さっそく試していきましょう!!
手始めに選択科目Ⅰから
問題は昨年の過去問とします。昨年は私も受験しましたので、令和4年の過去問は特に思い出深い問題です。私の受験科目の機械部門の機械設計からの出題です。まずはウォーミングアップとして、一番答えやすそうな問題にしました。
さあ、答えるが良いChatGPT!!
おおーすごい、それっぽく回答は出来てますね!!
問題の指示に沿って、3つの加工方法を抽出して、機械の例と特徴も挙げられています。素晴らし過ぎる・・・。解答として合格レベルには程遠いですが、ちゃんと問答は出来ているからすごいですね。もう一問、行ってみましょうか。
どう答える、ChatGPT!!
これも、先ほどと同様にちゃんと問題に沿った回答ができています。少なくとも、昨年の勉強を始めたばかりの私よりはよっぽどしっかりと書けています。
ただ、やはり専門的な回答に深さがないですね。ネットで調べたら出てくるような内容をサラッとまとめた感があります。
ここからが本番、必須科目にチャレンジ!!
では、次は更に難しい必須科目にチャレンジしてもらいましょう。問題は同じく令和4年の過去問です。
昨年、私もこの問題を選んで解答しました。今読み直してみても、なかなかに難解ですよね。本来、設問は4つありますが、一気に聞くと文字数的に解答できないのでまずは(1)だけです。
これに答えれたらすごくない??どう出る、ChatGPT!!
すっご!!!!!!
多面的な課題を『技術、組織、倫理』で区分けて、しっかりと明記しています。文章は箇条書きっぽいですが、解答内容もまずまず納得感はありますね。正直、この問題で躓くと思ってましたが、これは想像以上でした。
この調子で次の設問。
どうだ!?
依然として体裁はちゃんと整ってますね!!
若干、解答内容は怪しくなってきましたが、解決策はしっかり3つ挙げていますし、聞かれたことにはちゃんと答えられています。頑張っている、ChatGPT!!
もういっちょ。
普通に人間が読んでも難解な問題文だぞ、いけるか??
ここらが限界か・・・お疲れさまでした!!
文字数制限で文章生成が切れちゃいました。依然として聞かれたことにはちゃんと答えようとしていますね。ただ、前問の解答との整合性が取れていません。これは設問を分割して聞いてしまったのが悪かったかも・・・私の聞き方の問題の可能性もあります。
解答の続きを書いてもらえるように頼んでみましょう。
なんか、問題にケチをつけてきましたよ。生意気ですね。ちょっと、パワハラしてみます。
嫌味を綺麗に受け流されました。こいつ・・・できる!!
またChatGPTは技術士資格については、概要を全く学習していないようです。技術士に関する質問をしても、全く解答できませんでした。まさか技術士資格の知名度の低さがこんなところにも影響してくるとは・・・。
まとめ
・ChatGPTは技術士第二次試験の問題でも、それなりに解答はできる。
・当然、合格レベルの論文は書けない(書けたら逆に困る)
・パワハラ耐性あり
・ChatGPTは技術士を知らないらしい
正直、予想をはるかに上回った性能で驚きの連続でした。今回は令和4年の過去問でやりましたが、これを読んだ皆さんもChatGPTが無料で使えている内に他の年代の過去問とかでも試してみてください。逆に、どんな聞き方をすれば合格レベルに近い解答が出せるのか、追及するのも面白いかも??
AIの成長と可能性、そして脅威を肌で実感できました。是非、あなたもChatGPTに触れてみては!?