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土手を歩いていた友

薄らざむい朝、僕は近くを流れる鬼怒川を歩いていた。

向こうから紫色の友達が歩いてきた。彼は僕を見るとすごく嬉しそうに手を振った。僕がこの地に転校してからの言うもの、クラスでも何かと気を使って話しかけてくれる。彼の話によると僕とは遠縁の関係にあるそうだ。

「ほら、どことなく似てるだろう?僕たち。」

「そうかなあ」

そんな会話を何回かした。

そんな訳で僕を見つけた彼はハイテンションだ。「やはり気が合うね!親戚だから。」なんて言う会話がおそらく後80mくらいで始まるはずだ。

長い付き合いになるな。その時僕は直感で思った。

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