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29SGアンダーライブを受けて思うこと

先日行われたアンダーライブがあまりに衝撃的で
色んなことを考えてしまい遂には筆をとった。

素晴らしいライブだった。
誇張なしに心震えた。

3、4期が主体となり座長は初センターのでんちゃん
卒業も絡まない純粋なアンダーライブ3日間

その全てに参加したが、
日を追うごとにメンバーもファンも感情が昂った。
そして、あの"きっかけ"が生まれた。



今回のアンダーは1期生がまあや、2期生がれなち
その他は3期4期で、人数的には4期が多数を占める。

会場はぴあアリーナMM、アンダラにしては大きい
配信もあり3日間あるアンダラは1日も完売しなかった。


アンダーライブは乃木坂の中でもキラーコンテンツで
箱が小さい分、通常のライブよりチケットが取りにくかったりする。


ただ、今回は特に卒業もない、何かの記念でもない
1期2期も少ないし、アンダーセンター経験者も少ない


正直、見くびっていた。
こんなに熱いライブになると思っても見なかった。



1日目は平日ということもあり、席も1つ空けで
前日の卒コンと比べても圧倒的に人が少なかった。
それでもこの日から"アンダラ"がはじまった。


セトリは3日間で大きく変わらなかったが
1日に30曲以上の楽曲をほぼノンストップでやった
ステージはセンターのみ、花道もトロッコもない
振り付けのない煽り曲はアンコールの3曲のみ

でんちゃんをはじめとして弓木金川と29枚目のアンダーフロントがセンターを変わるがわる務めて楽曲を披露していき
そのまま当たり前のように全員が1曲ずつセンターを務めるブロックにはいる。定番の表題曲から滅多に披露されないカップリングまで様々なジャンルの乃木坂楽曲が披露されていく。

1曲1曲は4人〜6人程度の少人数のため
一人一人にスポットがあたりダンスも歌も否が応でも注目される。

全員がもちろん完璧だったとまでは言えないかもしれない
それでも、1人1人が全力で臨んでいることは明らかだったし、まさに"アンダーライブ"だった。


狼スタートに興奮し、自惚れる弓木、飛び立つ金川
16人ぶっ通しのセンター企画で全員にスポットがあたる。

ダンスを見せつけるブロックでは、
Againstに不眠症、行くあてにwilderness

そして29枚目アンダー楽曲、届かなくなってから始まるアンダー楽曲ブロックは強さも可愛さも感動も溢れてた。

理々杏もMCで言っていたが、今回のアンダラで錆びたコンパスはファンとメンバーを確かに繋いだ。

会場全体が拳を突き上げて一体となった
あの瞬間だけは、本当に形容し難い空間だった。


まあやもVTRで過去のアンダラにはならないんじゃないかと心配していたがそんなことはなかったと言ったように、これぞ"アンダーライブ"だった。

アンダーライブには5年ほど前から参加してるが
"あぁこれだ、これがアンダラだ"と再認識できた

たとえ拙くても全力で楽曲にぶつかり
喜びや悲しみや怒りや、汗も涙もあるライブ

声は出せずとも力一杯拍手して
サイリウムやタオルや拳を高く掲げて、
モニターよりもステージに視線を注ぐライブ

メンバーとファンが一体となって会場が揺れるライブ
まさにアンダラ、これぞライブ。


ここ最近は卒業関連のライブが多いから話題がそっちに行きがちだが、ライブだけでここまで熱く見せられたのはいつぶりだろう。


3日目の最後にまあやの一声できっかけを急遽アカペラでメンバーが歌うシーンはこれまでのライブでもそうない展開だった。
ダブルアンコールを求める拍手も異常な熱気だった。

MCで涙するメンバーを見て目頭が熱くなる。
色んな感情が綯い交ぜになった上で"楽しかった"と
そう多くのメンバーが口にするのが何より嬉しかった。


本当にいいライブだった。



特に4期生の成長は著しかった。
このライブで1番株を上げたであろう表現力の金川
リハを全然してないだろうにそう感じさせない弓木
真ん中に立つ時は堂々とパフォーマンスする佐藤璃
ダンスや歌以外にも見事なMCが際立った矢久保
初のアンダラとは思えないスキルアップした黒見
踊ってもブレない歌唱力を存分に見せつけてた林
歌もダンスも表情の作りもそつなくこなす北川
最後に感情が溢れた何事もスキルフルな松尾

4期のスキルも感情も間違いなく成長を感じさせた
そしてそれは何より1期から3期の存在あってこそ。

アンダーの中心になっているまあやの存在
全体を俯瞰してすべて緩衝材になっているれなち
初センターで座長として熱い思いを吐露したでん
センターを経験して安心感がでてきた珠ちゃん
パフォーマンスに磨きのかかってきた麗乃ちゃん
最年長だけど各期分け隔てないあやてぃー
柔らかい雰囲気と力強い表現を併せ持つ葉月
パフォーマンスに隙のない経験豊富な理々杏

1期から3期の安心感が4期の活躍を後押ししてた。


そして、
推し補正もあるが、今回の金川紗耶は凄まじかった
My ruleにroute246に嫉妬の権利でセンターを務め
ソロダンスでは会場がどよめいた。

ダンスの上手さは以前から定評があったが
今回は本人も言っていたように少し余裕ができたのか
本当に心から楽しそうに踊っていたし、
感情を乗せてパフォーマンスをしていた。

魅せる力は贔屓目なしに乃木坂全体でもトップ
アンダラを見た人ならきっとそう感じたはず。

キレのあるダンスとはじける笑顔
しなやかでたおやかなダンスに激情的な表情

パフォーマンスでファンを獲得できるメンバーが
乃木坂の中でどれほどいるだろうか。

推しメンとして心から誇らしい。



アンダーは、選抜ほど人気はないのかもしれない。
会場も埋まらないのかもしれない。

それでも、最終日の最後にまあやが
"アンダーで東京ドーム"と言ったことの意味はとても大きい。

東京ドームを熱狂させられるだけの力があると
会場にいる誰もが納得できた。
それくらい説得力のある時間だった。


正直、パフォーマンスは選抜に負けてない
比較したり優劣をつけたりするものでもないが
アンダーと選抜の違いがわからなくなった。

選抜だけのライブであそこまで魅せれるだろうか
果たして、会場を一体にできるだろうか

このライブを成功させた3期4期は確かに何かを掴んだ
成功体験として必ずこの経験が活きてくるはず


アンダーだから作り上げられる空間なのかもしれないが、間違いなく選抜とは異なった世界が広がっていたし、それは決して選抜の"下"なんてことはなかった。

選抜しか経験していないメンバーにもアンダー経験させてあげてほしいとさえ思ってしまった。今はもはや、アンダーを経験することの方がある意味価値がある気さえする。それくらい今の選抜とアンダーには大きな差がないし、アンダーライブを経験できるアンダーの方が得られるものが多い可能性もある。


最近はAKBがダンス曲を押し出しているのをみても
乃木坂が歌唱メンを別動体で動かしているのも
パフォーマンスが重視される流れがきているからに違いない。

アルノちゃんの歌唱力を売り出そうとしたのも乃木坂として転換を図っているからに違いなかったが、運営の求めているパフォーマンス力はもっと身近にあるんじゃないか。

アンダーから選抜入りした柚菜ちゃんがその歌唱力を活かしているように、自身の強みを明確に認識しているかどうか、そしてそれの成功体験があるかどうかは天地ほどの差があるはず。

選抜としての経験もアンダーとしての経験もどちらも重要であってそのどちらかのみに偏ることはメンバー本人のためにもならないんじゃないか。

選抜固定化はまた違った格差を生みかねない

ミーグリの売上=人気も当然大事だが、
メンバーの"育成"を運営がする気があるなら
目先の利益よりも優先すべきこともあるはず。



そんな選抜とアンダーの違いが
自分の中であやふやになるくらい見事なライブだった。

本当にいいライブだった。
何度も反芻しながらあの時間がいつか振り返った時に
キラキラとした思い出になっているに違いない。

思い返してみれば思い出深いライブは
アンダラばかりなのがその証左に他ならない。



アンダーはすごいぞ。


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