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ベトナムの古都ホイアンでのカルチャーショック

ベトナム旅行3日目のホイアンではフランスの植民地時代の雰囲気も残る街並みを堪能した。ベトナムってざっくりと中国→フランス→日本っていう支配の歴史があるけど、実際に街を歩くと食文化、建築物、上下関係大切にする言語など…いろんな文化が融合してるのをものすごく実感した。そこで感じたことと感情の変化を時系列で残しておく。



滞在したヴィラの様子とお気に入り


滞在したのはT&T Villaという歴史保存地区に徒歩で行ける距離にある、快適なプール付きのヴィラ。

お部屋のベランダから見えるプール

宿泊しているのは私と母以外ほぼ欧米の白人で、ベトナムにいるのにヨーロッパに来たのかと錯覚した。
色々食べたけど特に好きだったのは…バインミーとコーヒー。何よりこのヴィラで飲んだコーヒーの自然な甘い香りがとても好きでお土産に同じものを500gを5袋も買ったほど。

バインミーとベトナム珈琲


そんなにもフランスパンとコーヒーが好きならフランスに行ったら良いのではないかと思うけど、そういう問題ではなくて。発展してないベトナムのストリートでフランスのファッションのお店とか食べ物の文化が入ってること、その植民地支配をされていた側の歴史的背景が目に見えて異様な光景に感じた。


ものすごい勢いで商品を売ろうとしてくる商人の方々


ストリートを歩く

私は正直、ホイアンの街を歩いているだけで何回も声をかけてくる商人に対して「いりません」と断らなきゃいけない状況にうんざりして、ベトナム=物売りの激しい国 という印象があった。また、ホーチミンでの空港での悪徳なタクシーの反省をきっかけに、行商人に対して「いらないものを押し付けてくる」というどこか批判的な見方になってしまった。そして、そんな感情を持ちながら観光をする自分に対しても嫌な気持ちが少しあった。

ストリートのおばちゃんから購入したフルーツ


アン・ホイ橋での灯籠流しでの気づき


夜はアン・ホイ橋(An Hoi Bridge)へ行き灯籠流しを行った。
ここでも屋台の食事やスパへの勧誘、灯籠を売る人など様々な人がいた。そして他の観光客はどのように対応をしているのかと気になったため橋の上で客観的に観光客と行商人を眺めていた。
そこで、ふと自分の中で大きなカルチャーショックを別の視点で受け止める瞬間があった。

アン・ホイ橋で灯籠を売るおばあちゃん

いろんな街を見て回って思ったのが、ホテルやおしゃれなビルにあるアパレルなどではほぼ若者が働いているのに対して、街の路上で働いているのはほとんどが50代以上の方ということである。
街を歩いて感じたことを素直にホテルのフロントの女性に話したら、

「戦争の時の影響で当時は教育が重視されていなかったから50代の人とかはそういうストリートで商売するお仕事しかできないんだよ」

と教えてくれた。

それだけ過去の歴史が今の観光業の在り方にも影響されていて、さらにその光景を目の当たりにしてなんとも言えない感情になった。
それからは、行商人への見方が敬遠から申し訳なさと尊敬の念へと変わった。自分も含めて若者は質の良い教育を受けさせてもらっているからこそ、働く上での「選択肢」がある。そのことに感謝をしようと心から思えたし、行商人に対しては、No thanks という気持ちから I'm afraid, という気持ちへと変化した。そして、その変化が彼らの話す現地の言葉を学ぼうという動機になった。

幻想的な灯籠流し

これまでのようにただ「綺麗だな。写真撮っておこう」じゃなくて、

この光一つ一つにそれぞれの願いと希望が灯っている

そんなふうに思えてきて、感慨深くなった。

最後に

ホイアンの旅を2週間経った今振り返って…
たくさん気づきを与えてくれた街の人々、ありがとう。所々口喧嘩もしつつ何だかんだ一緒に回ってくれたお母さん、本当にありがとう。大学生になってたくさんの社会に潜む理不尽を学んで、それを実際にホイアンで自分の目で見て感じたこと、忘れずにいたい。

誰もが自分の道を自分で選べる自由を持てる社会になりますように。

街のみんなに明るい未来や幸福が訪れますように。

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