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「少女終末旅行」を読んで(注意:ネタバレあり)

こんにちはSial designです。

突然ですが私のいる職場は個性的な人が多い。
みんなそれぞれにこだわりがある。
そして同時に繊細で優しい人が多い。

思わず笑ってしまうユーモアのある言葉で心を楽にしてくれる人、友達が傷ついた時にそっと近寄り何も言わずに肩揉みする人、上司の次に偉いのに偉そうじゃなくてどんな話にも楽しそうに笑ってくれる人、のんびり屋さんで声がアニメみたいに可愛いのに仕事は几帳面な人、厳しいのに元気がない時にお菓子をそっとくれる人、強気だけど繊細で陰で努力してることを見せない人。

そんな職場の中のムードメーカー肩揉みさんが私に彼女の大好きな漫画を教えてくれた。
それが「少女終末旅行」だった。

淡々と進むんですけど、全6巻と短いのに余韻がすごい……もし、読む機会があったら、ぜひ読んでみて下さいと。

アニメにもなってて、第一話だけ無料配信されてるので見て合うと思ったら…と。

すぐアニメ第一話だけ見て。
その時はほのぼのしてるなー、という印象で、特に続きを見たい!とまでは思わなくて。
しばらくそのままになっていた。

その人が1番好きな漫画。
世界観が知りたくて購入して読んでみた。

『少女終末旅行』は、つくみずによる日本の漫画作品。ウェブサイト『くらげバンチ』にて、2014年2月21日から2018年1月12日まで連載され、2019年7月27日、第50回星雲賞のコミック部門を受賞した作品。
文明が崩壊した終末世界を旅する少女2人の、どこかほのぼのとした日常を描く。
いろんな人やものと出会う話。


読んでみての感想。

娯楽で読むには深かった…。

淡々と進むストーリーだからこそ、余白がたくさんあって、読んでる方にいろんなことを考えさせる様な漫画。
多くを語らない漫画だから、その言葉一つ一つに考えさせられた。
最後の数ページで気持ちがどんどん入り込んでいく。

その中で何度か出てくる
「絶望と仲良くなる。」
私はきっとまだ絶望したことがない。
絶望してもただ静かに生きること。
淡々と毎日を過ごすこと。
私にはそんな強さがない様に思う。

主人公の2人は絶望の中で、生きることは
楽しいといった。

読みおわってからしばらくは、ただただ静かにその2人のことを考えた。
まさに余韻がすごい漫画だった。
自分だけではきっと出会わなかった漫画。

オススメを教えてくれることは
とても嬉しい。
好きな人ならなおさらだ。
その人の世界観を見せてくれるってことで
なんか少し仲良くなれた気になる。
オススメがめちゃくちゃハマる時もある。
この世界観好きだと思える時も
そうでなくても
何かが広がる気がしている。

少女終末旅行。
きっと何年か経って読み返した時にはまた違った想いになるのかもしれない。

この漫画が1番好きだと言った彼女の深い一面が見れた様な気がした。

私はまだ漫画しか読んでない。
アニメは無料の一話を見ただけだ。

白黒の世界にただ自分の感情に身を任せ読むのと違ってアニメの持つ色や可愛さや音楽によって作られる世界から受ける感情はきっと違うだろうな。

いつかまたこの余韻がすっかりなくなった頃に
今度はアニメの続きを見てみようと思う。

興味のある方は試し読みもあります。

読んでくださりありがとうございました^_^