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S34 2方向マギラキ構築

はじめに

 はじめましての方ははじめまして。sia(シア)という者です。今回はS34で使用していた構築を紹介します。今期は苦手なポケモンが終盤で増えてしまったため、最後は勝つことが出来ませんでしたが、今回も記録として残します。

構築経緯

 最初にねこまんさんから頂いたメルメタルを使いたいと考えてトリックルーム軸の構築を組みました。トリックルームを貼るポケモンはいくつか候補がいましたが、最終的にはタイプが優秀な点とある技を使えることを評価してマギアナを採用しました。
 マギアナのある技との相性がいいと考えてグラードンを採用しました。次にメルメタル+マギアナのトリックルーム軸の場合はDMを切る枠がいないためこの環境でも多くのポケモンに勝てる命の珠カイオーガを採用しました(が、ディアルガに変えて使うこともありました)。
 相棒のラッキーは受け駒として甘えるラッキーを採用しました。最後の1匹は多くのポケモンの上から動けてサポートもできるバドレックス(黒)を採用しました。

コンセプト

 皆様から見てこの構築はどのような構築に見えますか?
トリルメルメタルと予想された方は半分正解です。この構築のコンセプトは
1.初手DMからのトリルメルメタルで勝つ
2.トリルメルメタルで荒らしてから後発DMで勝つ
3.マギアナのギアチェンバトンでグラードンに繋いで勝つ
という構築です。
 メルメタルとマギアナを並べることでトリックルーム軸を相手に意識させていますが、相手の構築次第でバドン選出も出来る柔軟に対応できる構築が出来たと思います。

個体解説

メルメタル
・性格:意地っ張り
・特性:鉄の拳
・持ち物:拘り鉢巻
・努力値:H244 A252 D12
・ダブルパンツァー/雷パンチ/冷凍パンチ/岩雪崩

 H振りザシアンすら9割以上の確率で一撃(二撃?)で倒せる協力なポケモンです。このポケモンのダブルパンツァーを2回以上耐えられるポケモンは少ないため後投げを許さないだけでなく、怯みの追加効果もあるため耐えられたとしてもトリックルーム下なら勝てることがあります。
 技構成は使わない理由がないダブルパンツァー、ランドロスやジガルデへの打点となる冷凍パンチ、カイオーガへの打点となる雷パンチ、ホウオウ対策の岩雪崩を採用しました。岩雪崩の枠はほとんど打つ機会がなかったため他の技のほうが良いと思います。
 このポケモンはトリックルームが切れてしまうとあまり強くない印象でしたが、物理技なら一発は耐えられるためトリックルームを枯らされても勝てることがありました。(どちらかといえば、トリックルーム下での性能が高すぎるため弱いと感じると思っています)
 このメルメタルはねこまんさんからいただいたポケモンです。

マギアナ
・性格:穏やか
・特性:ソウルハート
・持ち物:シュカの実
・努力値:H252 B52 D204

HD:C特化カイオーガの雨潮吹き15/16耐え
HB:A無振りホウオウのDM聖なる炎耐え

ギアチェンジ/バトンタッチ/トリックルーム/徹底抗戦

 この構築の軸であり今期勝ちきれなかった理由です。技構成はトリックルームとギアチェンジを両立させているとても不思議な型です。前述している通りメルメタル選出ではトリックルーム、グラードンの場合はギアチェンジをすることで相手の計画を崩せます。トリックルームのターン管理が簡単になる徹底抗戦はC130のマギアナが撃つため予想以上の火力が出せます。
 相手はトリックルームを警戒することが多かったためグラードンと組ませることの方が多かった印象です。
 このポケモンの最大の問題点はどちらの展開をしても挑発が苦手という点ですが、今シーズンの終盤はバドレックス(黒)やイベルタルの挑発が増えてしまったため、基本選出のはずが毎試合挑発がないことを祈ることになる選出することが難しいポケモンになりました。
 メンタルハーブを採用してもギアチェンジではバドレックス(黒)より速くならないため、どちらにしてもトリックルーム選出以外出来なくなります。
 終盤まではかなり刺さるポケモンだったので挑発が流行ってしまい少し悲しくなりました。(元々このポケモンを軸に色々な構築を組んでいたため終盤はそもそも使う構築が無くなりました。)
 徹底抗戦は基本外していましたが、退場だけは出来るためあまり気にしないようにしていました。
 このマギアナ図鑑を完成させなければ入手できないのですが、ねこまんさんに協力していただいて入手したポケモンです。

グラードン
・性格:意地っ張り
・特性:日照り
・持ち物:カゴの実
・努力値:H244 A252 S12

S+2で最速バドレックス(黒)抜き

眠る/ビルドアップ/岩雪崩/地震

 この構築のバトンエースです。本来グラードンは相手の攻撃を耐えて切り返すor起点作りが主な仕事です。しかしSを上げることで高い攻撃と耐久だけでなく、相手を上から殴ることが出来ます。もともとの耐久が高いためマギアナが先制バトンタッチをしてもあまり気になりませんでした。
 また調整がHAベースのためバトンタッチが出来ない場合はトリックルームで戦うプランに変更することができます。
 個人的にグラードンは現環境でも強いポケモンだと思っています。バトンをする場合マーシャドーに勝つ方法がないので諦めていました。
 何故か地面技読みの飛行タイプ交代や岩技読みの鋼タイプ交代が過去一番されていましたが、目の前にいるポケモンが物理ポケモンならビルドアップを積めばアドバンテージが取れるためあまり困りませんでした(Sが高いから出来ることです)。
 このグラードンはねこまんさんからいただいたポケモンです。

カイオーガ
・性格:控えめ
・特性:雨降らし
・持ち物:命の珠
・努力値:H252 B4 C252 
・潮吹き/雷/吹雪/瞑想

 実はあまり使ったことがないポケモンです。メルメタル軸で選出する際、DMをする枠のため、DMをしたときに一番火力の出せる命の珠型にしました。調整は初手DMをする場合は活きないかもしれませんが、マギアナのトリックルームから繋ぐこともあったためSには降っていません。
 瞑想はほとんどダイウォールのために採用しました。命の珠カイオーガはあまり警戒されていなかったためとても強かったと思います。一方で素早さも耐久もそこまで高くないため、相手のポケモンを2匹以上倒すことは難しい印象でした。またDMがなくなったときは安定した火力が出せないことも気になりました。(このことが理由でディアルガに変更したこともありました。)
 このカイオーガはねこまんさんからいただいたポケモンです。

ラッキー
・性格:図太い
・特性:自然回復
・持ち物:進化の輝石
・努力値:H204 B252 D52
・地球投げ/電磁波/甘える/タマゴ産み
 いつもの相棒枠です。この環境でも予想以上にしっかりと活躍していました。電磁波はあまり打つことがなかったですが、他に採用したい技もなかったため問題なかったと思います。
 前述の通り挑発が多かったため後半になると選出する機会がありませんでした。それ以外の点では物理ポケモンを受けることすら出来たため、やはりどの環境でも活躍できる優秀な相棒でした。

バドレックス(黒)
・性格:臆病
・特性:人馬一体
・持ち物:気合の襷
・努力値:B4 C252 S252
・アストラルビット/光の壁/鬼火/リーフストーム
 上位の方の間で有名になっていた壁バドレックスです。今期の最初から使っていたポケモンでしたが、最後まで鬼火を外すこともほとんどなかったので、このポケモンは今後も使いたいと思えるポケモンでした。
 基本的にマギアナの積みをサポートするために使っていましたが、鬼火と合わせることでラッキーの受けられる範囲も広がります。
 イベルタルに何もできませんが、挑発がなければマギアナで積みの起点に出来るためドレインキッスは必要ないと思っています。リーフストームの枠は挑発の方が役に立つ場面が多かったと記事を書いてから感じています。

ディアルガ
・性格:控え目
・特性:プレッシャー
・持ち物:命の珠
・努力値:H252 C252 S4

S:S−1イベルタル抜き

破壊光線/雷/徹底抗戦/大地の力
 カイオーガの代わりに使うことがあったポケモンです。技構成はDM技で使うことで要塞化出来る鋼と地面技は確定、イベルタルやカイオーガの打点として雷、イベルタル対策の破壊光線です。
 本来イベルタルとディアルガはダイアーク×2でディアルガ側が倒されてしまいますが、この対面ではイベルタルがダイジェットを撃つことがないためダイアタック+ダイサンダーでイベルタルをほとんどの確率で倒せます。(仮にダイジェットをされても次のダイアークは耐えられます。)
 それ程使っていたわけではないため詳しいことは私もわかりませんが、初手DMポケモンとしてとても優秀でした。

最後に

 今期は挑発持ちのポケモンが流行ってしまったため最終結果はサブロムを含めても過去一番低い順位になってしまいましたが、どのポケモンも可能性がある型を考えられたと思っています。
 来期は剣盾最後のランクマッチになってしまうかもしれませんが、最後まで私はラッキーと一緒に戦います(笑)
 質問などがあれば、Twitterの@sia45995105までお願いします。

感謝

 この構築の半分以上のポケモンがねこまんさんの協力なしでは使用することすら出来ませんでした。ねこまんさん本当にありがとうございます。


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