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とりかへばや、男と女のトポス・場所(本の旅星④中編)

「とりかへばや物語」

それはこれを研究するだけで変態と言われてしまった.......って

どんな物語!?

物語は主人公の親の悩みから始まる。

権大納言(後に左大臣になる)は、二人の奥方がいて それぞれに息子と娘がいた。男の子の性格は全く女性的、女の子は全く男性的だ。そのうち変わるだろうと思っていたが一向に変わらず、父は、姉を男として、弟を女として育てた。二人の容貌は、とても似ていて類なく美しい。

世間も姉を若君、弟を姫君、そう思っていた。

年頃になり姉の若君は、「三位中将」弟の姫君には、「尚侍(ないしのかみ)」の職が与えられる。

権大納言から左大臣になった父に、右大臣は自分の四番目の娘「四の君」を息子(娘)の三位中将の嫁に申し込んできた。

「ちょっと、ムリムリムリ、、、」と父が困っていると奥方は、「なんとかなる!」と腹が座っていて!?結婚させられてしまう。

なるか?!?!?

そこに登場。

光源氏的な色男、宰相中将。

宰相中将は、四の君に「ほの字」だったが、結婚を聞き失恋。そして兼ねてから姿を現さない尚侍(弟)に恋心を持つ。(当時見たこともない人を想像を巡らせ恋してしまうのは普通だっだそうで、、、)

この三角関係、四角関係?が話しの中心だ。

妹(弟)尚侍への恋心を、三位中将から昇進した中納言の兄(姉)に

せめて話を聞いてもらおうと、訪問して四の君を見かける。

そしてその美しさに、

ついつい侵入する。(ここが日本中世貴族!!)

中納言との「夫婦生活」に何か満ち足りないものを感じていた四の君は、突然の宰相中将の侵入に戸惑いながら受け入れてしまう。

そして妊娠してしまう。

相手が自分ではないことを知っている中納言は、四の君に悪い気もしていて、しょうがないかとドライである。かえって肉体的に男ではない自分が悪いくらいに思う。そして相手が宰相中将だということも知る。

中納言の父は、相手が中納言ではないと100も承知だったが、相手は誰だ?ということになり、子の父が宰相中将だということを知る。結果、四の君はそれが実父右大臣にばれ、勘当されてしまう。

自分の子を妊娠した四の君のところへせっせと通う宰相中将だったが、

まだ、尚侍(弟)のことが忘れられず、そっくりな兄(姉)に慰められたいと、

また、中納言を訪ねる。男だと思って戯れあっているうちに、中納言の生めかしい姿をみてしまい、

また!!!!ついつい

侵入してしまう。(でた!日本中世貴族!!)

中納言は宰相中将を受け入れ、そして中納言も妊娠してしまう!!!

ここまででもかなり面白い展開ですよね!

長いので続き明日。よろしくお願いします🙇



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