体液パート3 漿液に守られる臓器
今日の解剖学のテーマは、「臓器を入れる部屋と袋」です。
ちょっと難しくなってきたような気もしますが・・・、あれ?先週1週間も、難しかったでしょうか?
今回は、内臓は、中に漿液(しょうえき)という液体が入った漿膜(しょうまく)の袋で包まれた部屋の中に入っている、というお話です。
イメージとしては、ウォーターベッドのような感じ。
内臓が動いても、中の漿液がクッションになって動くので、臓器や器官と摩擦が起きないで快適に過ごせているんです。
肺や心臓、食道が収まっている部屋は、肋骨に囲まれていますが、さらに、肺は漿液(しょうえき)が入った漿膜(胸膜)のクッション、胸膜腔(きょうまくくう)で包まれています。
心臓の周りも、漿液(心のう液)が入った漿膜のクッション、心膜腔(しんまくくう)(心のう液とも言う)に包まれています。
とっても大事にされている感じがしますね!
でも、この胸膜腔の中が浮腫むと、中の臓器が圧迫されてしまいます。
これは大変なことです。
先日の体内の水分の調節の話がありましたが、水分の調節は、こんなところでも、クッションになったり、浮腫んで臓器を圧迫したりと、危険な状態になることもあるんだということですね。
身体の中のこの、クッションのような働き、漿液がないところも、あります。
今回は、ちょっと難しいかなと思うので、ウォーターベッドのイメージまでで朝礼メッセージは終えておきます。
どんどん掘り下げて勉強していく方は、どんどん調べていってみて欲しいなと、思いますので、よろしくお願いします!
格言的に短い文章は・・・。
「ウォーターベッドで心地よいところで守られた臓器は、安心して大事な役割を全うできる!」