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16号線とは何なのか 物資と戦争の郊外

横須賀の海沿いには、灰色や船や黒い潜水艦が浮いている。横須賀は、江戸時代の製鉄所からはじまり、旧大日本帝国の海軍基地、敗戦後は米軍基地となり、現在は海上自衛隊とアメリカの海軍の基地が隣接している。


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街はメリケン文化が観光地化されつつまだ残っていて水兵さんの白い制服が眩しい。長崎の佐世保基地と街の雰囲気はやはり似ている。その時もこんなどんよりした曇りの日だったな。

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途中16号線に重なるのだけど、ああ、ここに来て、横須賀と、京浜工業地帯、横田基地、厚木・座間基地、入間基地、全部繋がってるのだと改めて気付く。
郊外論とかでよく言及される16号線は、明治以降の産業道路、戦前からの軍用道路と様々な役割を担ってた(る)のか。
ベトナム戦争の時はこの16号線上の基地から米軍機が南方へ向かったのだし、だからこそ、ベ平連はこの道路に寝転んだのだ。


ここから更に南に下ると、浦賀、久里浜に至る。ペリー浦賀に人は混み(1853)のあの浦賀。今は大人しくて、あまり人も多くないね。


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ここからは『東京湾フェリー』で千葉の金谷港まで行ける。この航路は16号線として指定されていて(大分と愛媛をつなぐ『国道九四フェリー』みたいなもの)、ここを通って初めて16号線は完全な環状道路となる。
海は入り口でもあるし出口でもある。出島も国東もそうか。

しかし海無し県に住んでると、海の凄さというか異様さというか、そんなのを感じるなあ(3ヶ月前は海沿いの街に住んでたくせに)。だって、すごい水の量じゃないか。


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