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フィクションだけど、嘘じゃない 所沢のトトロ

『となりのトトロ』の冒頭。引越しの荷解きをしているシーンに狭山茶の箱が描かれている。
八国山のバス表記、関東ローム層の赤い土やハケ山も描かれている。



トトロの舞台は狭山丘陵の周辺の土地だ。宮崎さんは1970年に所沢に引越してから、自分の息子のためにこの映画をつくったという。トトロで描かれたのは、日本の理想的な田舎風景の表象であるとともに、昭和30年のこの土地の個別具体的な記録でもある。

モチーフになったであろう土地を歩いてみる。


国木田独歩は明治大正期の武蔵野を描いたけれど、宮崎さんが描いたのは昭和の武蔵野だ。もちろんフィクションの世界だが、しかし、表現には嘘がない。もう少し深くみてみたいと思う。


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