【星をめざして】芹沢あさひの軌道【我儘なまま連作note】
えっ
もしかして……
このイントロは……
芹沢あさひだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
芹沢あさひ……(どうも、炭酸水です。)
芹沢あさひ可愛い~~~~~~~~~
(この記事は283プロダクションソロパフォーマンスライブ「我儘なまま」に向け、多くのプロデューサーの熱量でお送りする連作企画 #シャニマス我儘なnote連作 の芹沢あさひ篇です!企画概要はこちら。)
やっぱ芹沢あさひ良き~~~~~~~~~~
(連作企画の他の記事については、以下のマガジンからどしどし見てってください!
283プロダクションのみなさんのことがもっと好きになるし、ライブでの感情にバフが付きます)
存在しているだけで元気になる~~~~~~
(この連作企画が持ち上がったシャニマスファンサーバーです。
良いサーバーです)
このnoteでは、「我儘なまま」にて「星をめざして」が披露された際、
ライブを見ながら今までの思い出が再生されるように、
歌詞に沿って、芹沢あさひのこれまでを振り返っていこうと思います。
(※あくまで私見をわがままに書きます)
これまでの共通コミュ・カードコミュ等に触れざるを得ないので、ネタバレ回避されたい方は海馬を抜いてください。
そろそろ真面目に書きます
(芹沢あさひ~~~~~~~~~~~~)
芹沢あさひとキラキラ
偶然は好奇心がつれてくる
頭がラリパになっている折に大変恐縮ですが、このAメロが始まった瞬間、
芹沢あさひがキラキラに出会ったシーンが、やはり目に浮かんでくるのではないでしょうか。
芹沢あさひが何かを見上げたり、
珍しい光に興味をジャックされたりというのは、
割とよくあることなのですが、
ヒカリが「躍る」とまで言えるのは、おそらく街中のモニターで目にした、
キラキラと踊るアイドルだけなのかなと思います。
これはS.T.E.P.編にて詳細が明らかになりましたが、
芹沢あさひがアイドルを目にしたのは本当にたまたまで、
好奇心に突き動かされて街に出たのも、サバンナの映像が流れるモニターがあると聞いたからにすぎません。
それでも、芹沢あさひが偶然を手にすることができたのは、街の持つ機能のおかげだったと思います。
今さら当たり前なことを言いますが、街には、モノ・カネ・ヒト・情報など様々な資源が集まります。
そして、それらが経済活動による新陳代謝を繰り返しながら、
文脈のない資源同士の隣接によって、意図しない偶然を産むのです。
サバンナの映像が流れるモニターに、アイドルの踊る映像が流れたというのは、おそらく意図しない偶然であったでしょう。
そしてこのような偶然がなければ、芹沢あさひがアイドルに出会うことは無かったわけです。
そして芹沢あさひの習性、
偶然を自らの研究によって必然にしようとする姿勢が、
もう一つの偶然であるプロデューサーとの出会いを生み出したのです。
走り出してくれてありがとう あさひ
好奇心のまま生きてくれ あさひ
特別
初めてこのBメロを聞いたときの感動を覚えていて、
それは「いつの日か必ずたどり着くぞ」の部分だったかなと思います。
というのも、芹沢あさひのコミュの結構な部分で、衝動に基く行動が描かれるので、
いつの日かの指す長期的な構想と、普段の短期的な衝動の組み合わせが、
瞬間的には受け入れられなかったんですよね。
ニュートラルな芹沢あさひの場合は、目標が遠かったら諦めて、
手近な目標に切り替えていたのではないかと思います。
それでも、このBメロが違和感ではなく感動に変わったのは、
これが、芹沢あさひによる明示的な長期プロジェクトの宣言であったから。
街中でみたアイドルがなぜキラキラしていたのか、
なぜアイドルが特別なのかの解明が、
あの芹沢あさひに「いつの日か必ずたどり着くぞ」と言わしめる特別な事象であったからだと思います。
そしてサビの部分で、先程の長期vs短期のコンフリクトが回収されると思っています。
芹沢あさひのもつ本能と、星というひたすらに遠い目標をつなぐものが、
ワクワクなのでしょう。
幸い、アイドルという職業は多種多様な経験ができる側面があって、
芹沢あさひに叶うようなワクワクをつなぎながら、遠い星へ接近する未来を描きやすい部分があります。
そのような道のりだからこそ、星になれたならいいのにと歌ってくれたのではないかなと思います。
芹沢あさひと本能
とんで
さて、2番の歌詞でテクニカルに目を惹くのはこの箇所でしょう。
芹沢あさひは空に対する想いがずーっと強く、
アイドルになってからも、空への本能を描くようなアイコンとして、様々な”とぶ”動物と共に描かれています。
ぴょんぴょんと跳ぶウサギや、
わっせわっせと跳ぶリス、
ちょうちょ、
とり、
特に、芹沢あさひを取り巻く世界を描いたカード「はり・はり」では、
先に述べた動物たちが描かれていて、
まだ見ぬ可能性の象徴としての空、そして空を好奇心の赴くままに翔ぶ本能としての動物たちという対応関係が見て取れるのではないでしょうか。
おおかみ
さて、はり・はりにおいてオオカミさんだけ仲間はずれにしてしまったわけですが、こちらは「Howling」、そしてMVあさひ「boiling sky」を想起する上で避けては通れないかなと思います。
Howlingでは、他のアーティストのMVに主役として出演することになったあさひが、鳥も虫もいない極寒の世界で、
ただただそこにいるというディレクションにより、
出来上がったMV内で孤高のオオカミとなって、
後からあさひが「寒かった」と評するシーンがあります。
自らの身体的影響に無頓着なあさひが、それを表明することは珍しく、
調べた限りで、他にあさひが「寒い」という表明をしたシーンは、
感謝祭でのストレイライト共通コミュ「error code:017」と、The Straylight の愛依サポートカード「いるっしょ!」の2回だけでした。
いずれのコミュでも、あさひの「寒い」という表明に対しては、
「大切な人と踊る」ということが答えになっている点が重要でしょう。
では、具体的にあさひが「寒い」と感じる瞬間は何を指すのかといえば、
感謝祭では、アイドルの”頂点”としてのイメージを被せられ、冬優子・愛依もあさひへの影響を保てなかったこと、
Howlingでは、鳥も虫もいない場所にて、孤高であるというオオカミのイメージが芹沢あさひに被せられたことであったと思います。
いずれも、
・探究できる可能性が無くなった環境になってしまった
・あさひと共に立つ者が居なくなったように感じてしまった
この2つが、「寒い」と感じる要因だったと括れるでしょう。
では、なぜこれらに対して「大切な人と踊る」ことが回答になるのか。
それは、感謝祭においては、
冬優子・愛依の成長によって、あさひの中の最適解が変わり、
探求できる可能性が生まれ続けること、
The Straylightにおいては、
ストレイライトが実力派としての到達点を示したとしても、
お互いの成長がエネルギーの源泉であること、
これらが確認できることによって、
探究の可能性と共に立つ者の存在を再認識できるからではないでしょうか。
そして、その共に立つ者の第1号はやはりプロデューサーなのです。
感謝祭においてもプロデューサーはあさひと共に踊っていましたし、
pSSR「Anti-gravity」においても、プロデューサーに自らの踊りを見てもらうことが大事な要素として描かれました。
Anti-GravityのTrue Endタイトル名「冬を裂く獣」が、
Howlingにおける「白いオオカミ」と一致するかについては推測の域を出ませんが、
冬のひりつく冷たい空気を、自身のエネルギーで突き破る表現を披露し、当初のあさひではなし得なかった「春」を体現したのです。
相転移
あさひのプロデュースにおいて繰り返し出てくるテーマとして、
「あさひの探究心が薄れそうになったときに、なんとかして取り戻す」というものがあります。
例えばLanding Point編においては、日常がありふれてきたという芹沢あさひの危機に対して、
船に出会い、
魚群探知機のアイデアから、
プロデューサーと一緒に成長した経緯があります。
その中で、あさひ自身の成長や変化を表す、一つの象徴が出てきます。
例えば、Housekeepingにおいて、
気持ちを入れることのスイッチを見つけた、アイドルとしての成長を示すコミュのタイトルは「泳ぎ出る魚」。
「寒さ」からはじめて脱却した、ファン感謝祭編の最終コミュは、
「やがて、海の広さを知るものよ」となっています。
こうした点から、”海”をモチーフにしたコミュにおいて、
芹沢あさひの内なる変化が見て取れる。
そして、Boiling skyにおいても、ワクワクが続かない、ステージで同じような気持ちになれないという問題に対して、
水が沸騰し、カチッとスイッチが入るイメージから入ることで解決しました。
芹沢あさひが取り戻したエネルギーは、Anti-gravityでは雪を溶かして春を呼んだように、Boiling skyでは海から空へ沸き立つエネルギーになったのです。
スウィングバイ
箸休めの余談です。
このnoteを書くに当たって、マジで星をめざしている場所に行きたいなと思い、
JAXAに行って参りました。
中でも、スペースドームと呼ばれる展示棟が素晴らしく、
知れば知るほどのトキメキが止まりませんでした。
ガイドツアーの際、解説員さんに質問する機会があったので、
我儘なまま物販のあさひステッカーをご覧頂いて、「これって何かに似てたりしますか?」と伺ってみました。
解説員さん曰く、「この白い部分の軌道は、スウィングバイかもしれませんね」とのことでした。
「日本では実験衛星ひてん(飛天)が、月を利用した様々なスウィングバイを初成功させた事例になります。また、スウィングバイ自体への注目ということでしたら、ボイジャー2号が太陽系の各惑星の重力場を繋ぎ変えて推進力を得て、系外に進みました」
伺っている最中、VOY@GERじゃんとなるのを心の中で抑え、
月を使って軌道を踊る実験とかするんだ……とか、太陽系外を目指す過程で各惑星に惹かれながらそれすらエネルギーに変えていく様子とかが、
本当に「星をめざして」のあさひにそっくりだなと思いました。
JAXAの解説員の方に宇宙規模の感謝を申し上げたいと思います。
変な質問にもかかわらず親身かつ詳細に教えていただき、誠にありがとうございました!
芹沢あさひと変数
他者
さて、本筋に戻って2番Bメロを見たいと思います。
「何にでもなれると 思ってるから」
力強いですね。
芹沢あさひが新しいことに挑む姿勢や、
プロデューサーが芹沢あさひに感じている可能性が詰まっている一節だと思います。
実はこの一節にはもう一つ、アイドルを始めた芹沢あさひの大きな変化が込められていると思います。
それは、「他者からの視点」です。
1番で中心的に表現されていた「ワクワクを追いかける」という部分だけでは、自分からみてどう思うかの視点しか満たされないわけですが、
「何かになる」ためには、誰かから「これはその何かである」と認識される必要があるわけです。
サビにおいて、「星に願えば」という、一見すると他力本願な表現になっているのも、
いまや芹沢あさひには信頼に足る他者が存在することの現れではないでしょうか。
「どんなことだってね 叶うよな気がしてる」と歌えるのも、
もちろん14歳特有の可能性や、芹沢あさひ自身がもつ可能性はもちろんのことながら、
ストレイライトとして共に活動する友達が
自らのイメージを組み上げ、目標を達成する過程を見ていることも大きいのではないでしょうか。
そうした信頼できる他者がいることで、芹沢あさひは様々な考えを貪欲に吸収できるのかもしれません。
気持ち
特に、芹沢あさひの中の変化としてメインテーマとなっているのが、「気持ち」に対する考え方でしょう。
もともとの観察眼は非常に秀でているのですが、
それは人間の「行動」の詳細に対してであって、
奥にある気持ちの推察ではないわけです。
これについてプロデューサーは課題として認識しており、
ことあるごとに、「気持ち」を考えることについて腰を据えています。
あさひ自身も、まずは行動の模倣から始まり、
行動の持つ意味合いを推論し、表現し、
はねかえって、
少しずつ、変わっていったのかもしれません。
プロデューサーとなら、ストレイライトとなら進める、そんな強さを、
「我儘なまま」表現しきって欲しいなと、願わずにいられません。
光
語彙が尽きてまいりました。
芹沢あさひが最初の街で見た「キラキラと瞬く ヒカリ」の正体。
それは、誰かを幸せにしたいと思う、利他性にあるのではないでしょうか。
ヒカリに関連するエピソードとして、
「ひかりしめすは」では、スタンプカードを埋めるという自らの目標のために行動しているだけで、あさひの周りの人々が幸せになっていく様が描かれていきます。
「光は光へ」では、
色とりどりの気球が上がっていくのを見た瞬間、駆け出しながらプロデューサーの手をとり、観測ポイントへ連れて行こうとする様が描かれます。
「人をどうやって幸せにできるだろうか?」ということについて、様々な人々が考え、持論を持ちながらも悩んでいる中で、
あさひ自身の求めるワクワクへの行動が、他者の幸せにつながること、
それが、芹沢あさひというアイドルに惹かれる、
最大の魅力なのではないでしょうか。
星をめざして
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