見出し画像

Shutter Vol.3 野本由美子さん ~星とともに歩んできた8年、そして10年目へ~③

私が感じたあなたを切り取り、綴る shutter。

3人目は、東京都で占星術・・・「星詠み」とともに起業、メデル株式会社の代表取締役 野本由美子さんをご紹介します。

画像3

1話目はこちらから


営業職での仕事を、一生懸命に楽しみながらも

どこかで

結婚、妊娠、出産というライフステージを超えながら

女性として企業で働いていくことの難しさと限界も

うっすらと肌で感じていた由美子さん。


ご自身もお子さんを授かり、ライフステージの変化の時を迎えます。


画像2


◆会社員ではない、生き方の扉


妊娠中に出会った、NPO法人マドレボニータ。

女性が、出産後も心身の養生とリハビリを経て、

子育て初期に感じやすい不安や心身の不調を乗り越え、

自身の内なる「生きる力」を発揮した子育てができるよう

サポートする活動は、現在全国各地で行われ

産休育休中の女性をはじめ、

多くの妊娠出産を経験する(した)女性が集う場所。


由美子さんも当初は参加者として足を運びます。


ここで、マドレボニータの代表理事である吉岡マコさんとの出会いをはじめ

多くの女性たちと出会う由美子さん。



それまで、「会社に行けば会える人たち」の中で暮らしてきた由美子さんにとって、


自身も子育てをしながらマドレボニータを立ち上げた吉岡さん、

その他にも

「女性であること」をハンディキャップにすることなく

子育てしながら起業している女性たちに出会い、

彼女の世界は一気に広がりを見せ始めます。


「女性で、子どもがいても、自分の才能で生きていけるんだ!?」

「私も、そんな生き方をしたい!」


と。


画像3



そのころちょうど開催された、星占いの講座。

のちに由美子さんの恩師となる、まついなつき先生のその講座が

由美子さんの世界の見方に新しい風を、吹き込みます。




生まれた時、その日、その時、いつかの時。

その時々の、星の位置・・・・

ホロスコープから、なんでこんなことまで、と思うような、


性格や内面のことに限らない、

人の外見の特徴や、コミュニケーションの傾向まで見えてくること。


人に道を尋ねられる、なんて特徴まで合っていたり

自身もその傾向とホロスコープが合致していることに驚き、

一気に占星術が興味深いものへ。


「この秘密を、もっと知りたい!」

そんな気持ちへと、変化してゆきます。


占星術に出会った当時と、恩師まついなつきせんせいとの思いを記した

由美子さんのブログ



◆私を再構築する


「アイデンティティクライシス」

育休中の当時のことを語られるとき

幾度か由美子さんがおっしゃった言葉。


命を授かり育てるということは

予定調和がことごとく敵わない世界に身を置くということと

言い換えてもよいのかもしれません。


会社という大きな組織の中で、社会の中で

大人になった私たちは

時間、締め切り、目標、成果

様々なものへのコミットを必要とされ

そのために自分を「コントロールする」ことを求められ

そして、

求められた在り方に自分を添わせることが少なくありません。

そして

「それこそが、私」だし

そうあるべきだ、と。


画像4


そんな「コントロール」が全く効かなくなるのが

子育て。


時間も相手の都合も一切関係なく

泣いたり笑ったり

そうしてたくさんのお世話や手間を必要とする小さな存在の前には


達成してきた目標も成果も、何の意味もなさない。


これまで気づいてきたキャリアは、一体何だったの?


そんな・・・


「自分自身の存在意義の危機」を感じる方も少なくありません。



「私が思ってきた私」が通用しないなら

いったい、私は、何者なの?と。


画像5


由美子さんも、そんな思いを体験されたからこそ

「アイデンティティクライシス」という言葉が

出てきたのかと。


そんな時に出会った占星術は


「持って生まれた私という存在の価値」を

そっと教えてくれた


「私という存在の活かし方」のヒントが詰まった

ギフトのようなものだったのではないか、と


あの日の由美子さんの

星のことを話すときのほんのりと嬉しそうなお顔を見ては

感じずにはいられません。


会社員として生きてきた由美子さんも、由美子さんだったけど


「誰のものでもない私の時間を生きるわたしは、ちゃんといる」


それに気づき、そんな人生の時間をつくるきっかけになったのが

きっと、まついなつき先生と、占星術だったのだろうな。と。


子育てを通して、女性は自分を再構築する、とはよく言われますが

この時代を経て

由美子さんも、

誰かや何かの時間を生きることから

自分の人生を時間を生きるために。


星が天体を動きながら、位置を変えていくように


由美子さんもご自身の人生のステージを

変えてゆかれます。


占星術に出会って育休時代を送られた

そのあとのストーリーは、次号で。













この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?