見出し画像

好きこそ、最強。小さきものに最高最大の愛しさを。〜相子麻美さん〜

私が感じたあなたの魅力を切り取り綴るshutter

ご依頼者様と対談して感じたこと、その魅力やストーリーを、その時、今、感じたままに綴りながらご紹介しています。


あなたの心が、可愛さに心奪われる時って、どんな時ですか?

好きで好きでたまらないものは??



今回ご紹介するのは、小さな世界に魅せられ、以来18年、小さなものたちを愛し続けてきた方をご紹介します。

ミニチュアの世界、ミニチュアクレイクラフト作品を作り続け、人気のお教室を運営、現在ではその制作方法をオンライン動画レッスンとしてお伝えし、カメラマンとしてもご活躍の、Petit Amie Mamie 主宰. 相子麻美さん。


画像44



私がその世界を知ったのはいつ頃になるのか・・・

Facebookに、ある頃からそれはそれは可愛らしいメルヘンの世界のような写真が上がってくるように。


画像2

画像3

画像4

え??!これ、どんなサイズなの??本物??!!

指先が写ってるってことは・・・ミニチュアサイズ??!!

なのに、写真に写るそれはあまりにも精巧。

和菓子のものなんて、食べたくなるほどに質感を感じさせてくれる。


このお写真が上がるたびに、私は写真をアップにして、じっと見て


・・・・・か・・・・かわいい・・・・・・


そして


この丁寧な作りは一体どうやって作ってるんだろうと、首を傾げていたのです。


画像5


すごくかわいい

すごく細かい

私にはさっぱり、作れる気がしない。苦笑

とてつもなく可愛らしい

その色合いも優しげで

何から何まで可愛らしい

実物を見てみたい

どんな人が作ってるんだろう

なんでこんなにミニチュアばっかり作ってるんだろう

疲れないのかな

それにしても細かいな

すごいなぁ

精神力集中力高いなぁ

どうやって作ってるんだろう

かわいい色合いだなぁ、かわいいなぁ

なんてメルヘンな世界観なんだろうな

それにしても、すごい技術だなぁと


写真が上がってくるたびに

じーーーーーーーーっと見ては

すごいなぁとね

ただただ、しみじみ見ていたのです。


見るたびに、感嘆と同時に、その小さな世界に癒されながら。


そのミニチュアを作ってらっしゃるご本人、麻美さんにお会いしたのは、予想外に、写真の講座、でした。


たまたま・・・

本当に、たまたま。

「今日、空いてる?」

朝、連絡をもらい「空いてるなら写真を撮って欲しい」そう依頼を受けて出かけた先の講座に、麻美さんがいらっしゃいました。


画像6

年齢不詳で、なんとも可愛くて品があって。綺麗に美しく生きてらっしゃるのだろうな。そんな風に思わせる雰囲気の方がいるなぁと思っていたら、それが、麻美さんでした。

ランチタイムをみんなでご一緒したら、、、声までかわいい。

その時、ミニチュアを作っていてそれを写真に撮っていることを話してくださったのですが、なんともそのことを嬉しそうに大事そうに話してくださる。もう、本当に、愛おしそうに。講座の合間の束の間のランチの時間だったけれど、その時の麻美さんのご様子から、大事に大事に、思いを込めてらっしゃるものなのだな、ということだけは、確かに伝わって。

いつかその実物を、みてみたいなあと

それ以来も、タイムラインに上がってくるたびに、あぁ、あの麻美さんの思いの結晶だ、と見ていたのであります。


画像12


そして今回、麻美さんからshutterのご依頼。

迷うことなく、あのミニチュアを見せていただきたいと、リクエストいたしました。

ゆっくりお話しするのはこれが初めて。

目の前の麻美さんは白のコーディネイトにキュンとした笑顔。ミニチュア粘土の作品を持ってきてくださって、それを目の前にしながら、ミニチュアとの出会い、その日々のことを、やっぱり愛おしそうに聞かせてくださいました。

画像13


画像7

この、私の手の大きさと比較していただければ、麻美さんのミニチュアがどれほどに小さく、そしてまたこの小さなものがどれだけ細やかに作られているかをご想像していただけるかと思います。


画像8


出会いは18年前。まだ小さかった娘さんを迎えに行ったご友人宅の玄関に置いてあったミニチュアのドーナツたち。それを見たのが、この世界への入り口。

あまりの可愛さに一目惚れして、先生を紹介してもらって習い、以来ずっと。気づけば18年間ミニチュアの世界に没頭して、さまざまな作品を作ってこられたのだとか。

私が脱帽したのは、この精巧なるミニチュアたち、全てが、そう・・・・バッグの柄やロゴでさえも! 麻美さんが一から作られるそう!!

画像9

このバッグ(大きい方)でさえ、実際の大きさは指の爪の大きさほど。その柄までも、フォトショップを活用し、印刷して、作られるそうです。

そして、この小さな世界を作り上げるために、麻美さんは、準備されているキットを使うだけではなく、自分の納得がいくものに作り上げるために、ないものはホームセンターにある様々な部品や、日常で使っているものたち、いろんなものを工夫して、「どうしたらつくれるだろう?」と、一つ一つ、全て、自分の想像力を現実にするために、作りたいものを形にするために、試行錯誤を繰り返して、ミニチュアの世界を作ってきた方。

18年前にミニチュアの世界に惚れ込んで制作を始めた時は、道具なんて揃ってなかった、だからこそ自分で作るしかなかったそうです。

画像10

私のスマホやカメラレンズとの比較。

 

もう、私はただただ、感嘆してはしみじみとそれを見つめ、「いやすごい・・・」とばかり。

この小さな小さなカップケーキ一つ、レモン一枚から、作るのですから。

画像16

画像25

こんなに小さな小さな、ゴミとして掃除機で吸ってしまうもの・・・いや、落ちているのに気づけないくらいのものでさえ!大切なミニチュア制作のパーツ(肉そぼろの1パーツ)。なんという細やかさ。

これを集めて作っていくことを考えただけで・・・・私は目がしょぼしょぼして眉間に皺が寄りそうです。苦笑

なのに、それを話す麻美さんは、本当に嬉しそうで楽しそうで、とにかく、ミニチュアを作ることが、その世界に関わることが、幸せで仕方ないご様子。

画像11

とにかくとにかく、全ての作品に込めた愛情、ミニチュアへの愛しさがですね、もう溢れて伝わってくるのです。

あの対談の日からなお、忘れられず私の中で響き続けるのは、

   

「好きこそ、最強」


一目惚れをしたミニチュアフード。惚れ込んだから、習って。夢中になって作ることを楽しんでいくうちに、イベント出店の機会を掴むも、趣味程度のレベルならと断られた、その悔しさがバネになって、ブログを開設、本気で更新するようになり。

スクリーンショット 2021-07-20 20.37.55

そうこうしているうちに、教えて欲しいと声が上がり始めて、レッスンをスタート。

ミニチュアも好きだけれど、カルトナージュも好き。二足の草鞋で始めた麻美さん。

場所を借りて、少人数で始めたレッスン。

最初は自信がなかったから料金もうんと安くて。それでも、レッスンができることが嬉しかったけれど。ある時支払った場所代は土日の割増料金がかかり、赤字。「私いったい、何をしてるんだろう・・・・?」と思った時、

「私に今必要なのは、経営の知識」

もっと仕事としてやっていけるようにしようと、ビジネスを学び始め、「好きなことを「仕事として」「経営」すること」を高めていった結果、人気教室に。

画像23


これまでには、ミニチュアの本家でもある、あのシルバニアファミリーとのコラボ展示も行われ、生徒さんたちとシルバニアプロジェクトを結成、協力しながら様々なシルバニアファミリーの世界を表現。

画像38

画像39


画像39


画像40


画像41


画像27


画像28


講師資格を取得して2012年から始めたミニチュアクレイの教室Petie Amie Mamie は、これまでに4000人を超える生徒さんを迎えてきたそう。カリキュラムを卒業された生徒さんは、ご自身の楽しみとしてクレイクラフトを楽しむだけではなく、インストラクターとして、講師の道を進まれる方も多数。

作品の魅力、教室の魅力を余すことなく伝え、お客様に出会いつながるには、見せ方、写真の技術も必要と、写真を学び、撮った写真をさらに活用するためにもと、写真編集ソフト、LightroomやPhotoshopを活用する技術も習得、写真から伝える世界観を指南する講師としても活躍されて。


スクリーンショット 2021-07-20 21.12.36


結果、

ミニチュアクレイクラフトの作品の作り手としても、

作り手を養成するインストラクターとしても、

選ばれる教室になるための指南をするコンサルタント的な存在としても

作品とお教室の魅力を伝える、カメラマンとしても。

画像36


ミニチュアから始まる、「大好きで惚れ込んだもの」を、楽しみ伝え広め、続けていくために必要な様々なサービスを喜んで提供できる人に、なってらして。

麻美さんはいわば、クレイクラフト界のクリエイターであり、インストラクターであり、カメラマンであり、コンサルタントであり、プロデューサー。オールラウンダーでその世界を体験し続けている方、とも言えるのです。

「好き」から始まり高めてきたもの全てが、今は「それを必要とする誰か」に手渡せる素敵なスキルとなって麻美さんの世界を、作っている。


決して器用じゃないの、やりながら、次に必要なことが何かがわかって、その度に、学んで、身につけて、そうして進んできたの、本当に一歩一歩しか進めなかったの。


そう仰った麻美さんだけど、

全ては「ミニチュアが、小さな可愛い世界が好き」そこから始まってるのですよね。だからこそ・・・・「やるべきこと」「やらなきゃいけないと迫られる苦痛」としてではなくて「好きだからこそ高めたいこと」として、ごくごく自然にその階段を一段ずつ、止まることなく登ることができたのだろうな、と。

なんてなんて、一途なんだろう、「好き」にひたむきなんだろう。

麻美さんと話したあの日に感じたこと。

画像17

どの話をしてくださる時も、本当に嬉しそうに楽しそうに、もう溢れて伝えてくださる感じ。

どこを切り取っても「ミニチュアが好き」が漏れてくる。

「なんでそんなに続けて来れたんですか?」

そう、聞いてみても「なんでかなぁ。やっぱり、好きだからかなぁ。」

そう答える麻美さん。

これのそれとあれが好きでね、なんて細かい説明は全然なくて

なんでかなぁ〜、と言うそのお顔さえ、嬉しそう。

画像18



私、こんなに好きが溢れる顔、する瞬間あるかな・・・・・。


好く力、愛する力の無限を見た気がしてしまいます。


愛してやまないって、こういうことなんだろうなぁ、って。


画像19


だからこそ、なんですよね、きっと。


好きで、大好きで、愛するものだからこそ、その世界を、美しく、素晴らしく、素敵に、彩っていたい、というか。

「こんなもんでいいよね」にしたくない、置き去りになんてしたくないと言ったらいいのかな。

好きなものを、好きだと感じたこの感性を、世界観を、好きで大事だからこそ、誇れる形で、表現したい

麻美さんの内側には、そんなお気持ちがいつだってあるのかもしれないなと思う。


好きに対する真摯さと敬意


好きだからこそ、もっと素敵に作りたくて、技術を高め作り続けてきたし

好きなものたちだからこそ、その魅力を、素晴らしさを世界に伝えたくて

どうしたら広まり伝わるのかを学んだし

好きなものだからこそ、綺麗に見せてあげたい。

愛情込めて作ったものたちが、その魅力が伝わらない写真で世に出されてしまうなんて、そんな残念すぎることはしたくない。

好きで、大好きで、愛情を込めて、一つ一つ、丁寧に丁寧に、試行錯誤を続けて作り上げたものだからこそ、

一番綺麗に、素敵に見える形にして、出してあげたい。


愛した世界観を、愛せる最高の世界観にして、表現したい

そのための工夫を、労力を、惜しみたくない

生み出し形にする、そのために考えて工夫していくことの

喜びと楽しさを味わいながら表現し

そしてそれが、誰かにまた愛されることを、願って。


ご自身の「好き」に、ひたすらに妥協なく正直に丁寧に向き合い続けて、自分なりに考え、積み重ねてきたその結果が、今麻美さんが手にしている世界。


だからこそ、生徒さんとも

「あなたの好きを、その世界観をどこまでも楽しみながら表現して」

「好きなら、最高の形で表現することを諦めないで」

そんな思いと共に関わってらっしゃるのではないかな、と。


デレデレしてにやけることが止まらないくらい大好きで愛おしい

だからこそ

妥協することなく真摯に向き合う


「好きなものへの甘さと信頼と敬意」と言えるものが


うふふ♡とどこまでも可愛らしく甘く微笑む麻美さんの向こうから感じられてしまう。


画像20


何かを高め形にしていく人に

妥協やこんなもん、なんていうのはきっと、ない。のだ。


だからこそ、圧倒的に、多くの人を魅了してやまない世界観に、なる。

好きから、逃げないから。高め続けてるから。大切に大切に、しているから。

画像21

私が麻美さんのこうしたミニチュアの写真に心惹かれて、スクロールの手が止まって見入ってしまうのも

きっと、ただ、かわいい、だけではない

この細やかなる世界を表現した、そこに幾重にも重なる思い、ミニチュアへの愛情と信頼と敬意が

画面を通してでも溢れるほどに伝わってくるからこそ、見てしまうのでしょうね。

画像42


たくさん、考えて工夫されてきたとも、おっしゃっていましたから。

道具なんてない、ないなら、どうしたらできるかを考えて、形にすればいい、そうやって一つずつ考えながら工夫して作って、描いた形にしていくことが、楽しいし、好きだ、とも。

今は、なんでもある程度買って揃えられしまうけれどね・・・・と、言いながら、

あるものを買って満足する、そんなインスタントなものではなくて、なくても、自分の内側から湧いてくる「これが作りたい」を自らの力で形にする。

その時間こそが悦び。


画像37


とはいえ


この小さな小さな世界を仕事として作り続けることは、目が辛くなってきた、とおっしゃる麻美さん。

本当に好きなものだけれど、「作る」ということだけで関わっていくことには限界が見えてきたのも事実。

だからこそ、この「好きな世界との関わり方」を変えていくタイミングに、きている、と。

2019年には10年以上高めてきた写真を改めて学び、ミニチュアクレイの作り手、インストラクターに加えて、さらに魅力ある作品や教室撮影を叶えるカメラマンとして、ミニチュアクレイ講師としての道を進まれる方の宣材写真やプロフィールの撮影もスタート、

昨年からのコロナ禍を機に、現在は動画レッスンの配信に切った舵が加速されているご様子。

画像29

私がお会いした時には、その準備の真っ最中でした。

画像30


今年の5月末には無事、ミニチュア制作キットとともに、動画レッスンの配信をスタートされています。

スクリーンショット 2021-07-22 9.22.10


あの対談の日、これからは、教室運営をされている方の、撮影やプロデュースにも力を入れていきたい、そんなことをおっしゃっていました。


だって、好きで大切に作ったものなんだから、もっともっと綺麗に撮ることができたら、もっとたくさんの人に伝わるじゃない??写真ってすごく大事なのよ


そう仰った麻美さんの瞳は、ミニチュアを語る目と全く同じ目をされていました。

画像24


ミニチュアが好きだからこそできたこと、重ねてきたもので、今日までの道を歩まれた麻美さんのこれからは、18年積み重ねたものをぎゅっとまとめて


同じミニチュアを愛する人への、好きと愛情になって、新たなる道・・・カメラマン・コンサルタント・プロデューサーとしての道も、切り開かれるのかもしれない


あなたが好きで愛して生み出したものを、もっともっと、見せて、魅せるように。写真に、世界観にして、表現して伝えて、伝わるように、届くようにしてゆきましょう。と。


そんな気が、したのでした。


自分の中にある「好き」を信じ抜くこと。

好きだからこそ、たくさん工夫して試行錯誤して、作り上げること。


それが、私たちの世界を、深め高め、広げていくものに、きっとなるんだろうなぁ。


好きこそ、最強。それこそ、原点。


麻美さんは私に大切なことを響かせてくれた方。


私も、何かをこんなに愛おしそうに語れる人に、なりたい。

画像43


動画レッスン配信が増えていったとしても、ご自分でミニチュアの世界を作り楽しむことは、これからも続けていかれるのはもちろんのことのようで。

いつかはこれを作ってみたい、そんなものってあるんですか?と聞いてみたら。

ミニチュアでデパートを作ってみたい、と。それも一人ではなく、ミニチュア作家仲間の方達と合作して、それが例えば・・・松屋銀座に飾られるような。そんな作品が作りたいそうです。

これまでの麻美さんの作品を見て、その、未来を想像して、私は思わず、ニンマリ。きっと、その日はきちゃうのだろうな、と。^^

かわいいデパ地下が出来上がってしまうこと、間違いなしですもの。

画像31

画像32

画像33

画像34

画像44


ミニチュアと言われなければ、指が写っていなければ、本物に見えてしまうくらいのこの精巧さ。

見た人を喜ばせないわけが、ありません。

麻美さんの思いは、叶わないわけがない。そう信じています。


対談を終えて駅までを一緒に歩いた、その途中。

歩道の一角のお花が咲き誇るエリアでふと、足を止めた麻美さん。

可愛らしく咲き誇って、陽の光を浴びているお花たちをじっと見て


そっかぁ、こうやって作ればいいのかぁ・・・・・


どうやら、麻美さんは現実の世界を見ていつでも「これをミニチュアで作るなら・・・どう作ろうかな?」そう想像されているよう。


画像35


じっと、ぐっと、そのものを見つめる眼差しは、とても深く真剣で、なんとなくかわいいな〜〜綺麗だな〜〜〜〜〜と、眺めている私とは全く違う、「思慮と想像」の表情。

麻美さんはきっと、この世界を、小さく可愛く、そして細やかに細やかに、見ているのだろうな。

全てはミニチュアのために

そう言ってしまっても過言ではないくらいに。


好きこそ、最強。


今度はぜひ、麻美さんがミニチュアクレイでかわいい作品を作っているところを、この目で見てみたい。

そんなことを思っています。

麻美さん、この度はありがとうございました。

また、お会いしましょう。お話、たくさん聞かせてください。


麻美さんのレッスンについては、こちらからどうぞ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?