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Shutter Vol.1 山本あゆみさん ~編集後記 あゆみ総評~

私が感じたあなたを切り取り 綴る Shutter 。

記念すべき一人目は、神戸市須磨区で楽健寺酵母を使ったパン教室「ひなたぱん」を主宰する山本あゆみさん。



1話目から読む方はこちらから。


最終回は、私あそゆかから感じた、あゆみさんについて

編集後記をお届けします。


彼女と私が初めて会ったのは、2019年の5月、

由比ガ浜ですれ違った時。


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あの日彼女は

この写真を人柄写心家の丸山嘉嗣さんに撮ってもらっていて


私は、彼女の数時間前、同じように彼に

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この写心を、撮ってもらっていた。

  

今より進んだ、未来の自分に出会うために

人柄写心家の丸山さんの写心撮影に、

今とこれから、に思いをはせながら挑んでいて。


帰り道に、ほんの少し、交差して。



それから私たちが会ったのは・・・・


実はまだ、ほんの数回、おそらく片手にも至らないくらいなのだ。


2019年秋の「ひなたぱんこねない会@東京」に参加して、

そのあと一緒にお茶をした時間、そして


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昨年12月の「初めてさんの天然酵母と仲良くなる1day 教室」@東京

このレッスンの後、顔を突き合わせてたくさん、おしゃべりしたのが

彼女とじっくり対面でお話しした時間。


うっすらと私の中で感じていたことが

彼女との出会いで一気に確信になったことが、一つあって。



それは


心が通じ合える、という関係は

距離も、合う回数も、時間も

実は関係ないんだ、ということ。


つながりは、それ以上の何かから、生まれる


じゃぁ、何が大切なのか?


それは



「自分を、ひらくこと」

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それに限るんだろうな、と

彼女を見ていて思わずには、いられない。


たった数回の会った時間の中で

彼女は、それはそれはもう


とてつもなくまっすぐでオープンで

ダダ洩れだった。


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彼女が信じること、愛するもの

これまで歩んできた道、

これからやって行きたいと思っていること、

感じてきたこと、感じていること


そう言ったものを


ただただ、開いて開いてひらいて

私に、まっすぐに、言葉にして伝えてくれた。

どこまでも、どこまでも。


もう、じゃじゃもれの

いくらでもあふれ出る肉汁のように。(笑)


いくらでもいくらでも湧いてくるだろう


彼女の心の、、、、

魂の、と言ってもいいくらい

まんなかから出てくる思い。


そこには


「これを言ってこの人にどう思われるんだろうか」なんて邪推は


全然なくて



純粋なる思いを


ありったけ、彼女はあふれさせ私にじゃばじゃばと伝えてくれたから


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こんな風に、想いをあふれさせてくれるなら




私も、全身スポンジになって

彼女から伝わるその言葉・・・・・・


言葉以上の、その後ろの思いまでも全部全部

つたわるものぜんぶを

感じて吸い取ろうって


そう、思うでもなく、でも、心からそれを感じたからこそ

全部で、受け取ろうって


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私も、彼女に自分をひらいたから

この文章が、書けたのだと、思うのです。


ひとりではできない


互いが開くことでつながる、大切な、なにか。




「あの頃私は菌のことしか信じてなかった」


ひなたぱんをはじめた当初のことを

彼女はいつもそう言うけれど



人は、実はとっても怖がりで


「これを言ったら、誰かに傷つけられるかもしれない」

「誰かを、傷つけてしまうかもしれない」

「自分の思いのままを表現したら、嫌われるかもしれない」

「きっと、誰も私の全部なんて受け取ってはくれない」

「私の想いなんて、きっと、開かれる場所はないんだろうな」


そんな風にどこか思いながら

大人になってしまうのかもしれない。



だから、


本当の思いや熱量がそこにあったとしても

失敗したくなくて、痛みを感じたくなくて

これ以上、誰かと分かり合えず、嫌われてしまうような

そんな痛みから自分を守りたくて


ほんとうのきもちや思いを


どこか



心の奥深くに


そっとそっと、しまい込んでしまうのかもしれない。



そうして


誰かや社会の

実は実体なんてない

こうしなきゃいけない、とか

こうしておいた方が事が収まる、とか


そういったものに、まかれて


なんとなく、何気ない日常の中で


「これでもまぁまぁ幸せ」なんて


自分をだましてしまうのかも、しれない。




あゆみちゃんも、そんな時期がきっとあって

もっと言うなら


世界に拗ねて、背を向けて、心の扉をがっちり閉めこんで

「どうせ私のことなんて」って


思っていた時期こそが

彼女が言う「菌のことしか信じてなかった時」

なのだろうな、って。



でも



自分を世界から閉じてしまえばしまうほど

感性って、狭くなってしまう。

世界はどんどん狭くなって


誰からも傷つけられないかもしれないけれど

誰とも分かり合えない世界を生きる羽目になってしまう



そんな彼女を救ったのが


楽ちゃん・・・・

楽健寺酵母、だったんですよね、きっと。


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人の心は、生き方は、人生は

杓子定規じゃないんだよ

数字や確立、机上で測れるものじゃないんだよ



目の前の、僕・・・

酵母を、その様子を、育ち方を、

全部全部、ちゃんと見て、ちゃんと感じて

ちゃんと、触れて

そうして作ってみて、ぱんを。


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五感を開いて、感じるままに、生きて創造する


そんな世界の楽しさと喜びを

楽ちゃんが身をもって彼女に感じさせてくれたからこそ


菌しか信じてなかった彼女の心も

少しずつ何かが溶けて、ゆるんで

楽しさや喜び、安心の中で生きることを許し始めて


もっともっと

この喜びを、楽しさを


誰かと分かち合っていきたい


そんな風に、少しずつ時間をかけて

開かれて行ったんだろうな、って。


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世界に自分を開くって

時にはとっても怖い。



また、嫌われるんじゃないか

また、絶望するんじゃないか

また、心を、痛めるんじゃないか

やっぱり、つながれないんじゃないか


そんな不安を前に


出そうと思った一歩を

挑戦を

辞めてしまうことって少なくない。


でも、あゆみちゃんは


その一歩を、やめなかった人。


怖くても

ドキドキしながらも



もう一度、もういちど。


誰かと、何かと、世界と

もっとつながりたくて、


自分を、

本当の気持ちを

心からの思いを


世界に開いていくことを

表現していくことを

一歩を、踏み出し

新しい世界へ自分を連れていくことを

その

勇気を出すことを

やめなかった人なんだろうなと

私は、思うのです。



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なんだか、とっても抽象的な、書き方だけれども。



自分の世界に閉じこもっていれば楽だけど

楽と楽しいって、ちょっと違う。



楽だけど、楽しくない世界も、あるし


楽なようで孤独な世界にいる人も

実は少なくないのだ


楽な世界から飛び出し

こわごわながらでも

開いていった世界の先で彼女が受け取っているものは

きっと

世界からの祝福。


きっと、そう感じてるんじゃないかな。


菌しか信じてなかった世界から

世界を信じるひらいた私の世界へ



昨年彼女は

ぱんを焼くために、酵母とともに海に渡り

フランスで楽健寺酵母のパンを焼いた。


そのあとは韓国にも行き


ひなたぱんとともに日本全国各地へも飛び回り、


今年の夏は小笠原諸島へ。


個人では


自身初のランウェイショーに参加、

これから数か月をかけて心身の準備を整え

ランウェイを歩く日がやってくる。


彼女を見ていると


私はわたしとして、

私の世界に君臨する


そんなかっこよささえ、感じてしまう。



実物は・・・・・



とっても、チャーミングでユニークで

天然なところもあって

すっとぼけも、かますのにね。(笑)


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でも、それもこれもあれもどれも



全部がぜんぶ


やまもとあゆみ


そのもの、なのだ。



そんな彼女の



どこまでも正直でまっすぐで


ぐんぐんぐんぐん歩んでいく


その姿を


私はこれからも見ていきたいし



どんな時だって


彼女を、応援する。そう、決めている。


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2019年春、それぞれに

「いつかの未来のわたし」を思い描きながら臨んだ

丸山さんの100人撮影。


あの日心のどこかで予感しながら

そうして写心に写されたそれぞれの姿で


あれから私たち、いい感じに進んできたよね♡


そんな風に笑える日はいつかな。


案外、そう遠くないのかもしれない。

そんな気が

するのです。


今より、もっと

世界に、わたしをひらいた姿で。


この連載を通して

かけがえのない時間を重ね

たくさんの話を聞かせてくださったあゆみちゃんに

この、出会いのご縁に

心から、感謝の気持ちを。

ありがとうございました。




私が感じるあなたを切り取り 綴る Shutter 

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