1つの時代が終わった。
三浦健太郎先生がお亡くなりになられて1ヶ月近く経ちました。ダークファンタジーの金字塔『ベルセルク』の作者です。享年54歳です。
三浦先生の訃報を耳にした時は唖然として言葉が出ませんでした。たくさんの漫画家の方のメッセージには涙が止まりませんでした。
僕が『ベルセルク』と出逢ったのは幼稚園の頃です。当時、僕の親父の本棚には『グラップラー刃牙』、『アゴなしゲンとオレ物語』、そして『ベルセルク』が並んでいました。物心ついた時からゴリゴリの青年漫画に囲まれてわけで。ある意味英才教育です。そのおかげで、同級生が読んでいた王道の少年漫画とか物足りなく感じてました。良くも悪くもってやつです。
幼稚園児の僕には何がなんだかわかりませんでした。ただ、血みどろの描写や暴力やカッコいい主人公に魅了されてたんです。右目と左腕を失い、身の丈よりもデカい剣を持った黒い剣士。カッコ良すぎます...
てことで『ベルセルク』は他の好きな漫画とは違って特別思い入れがあるんですよ。
『ベルセルク』の魅力とか語り出すと長くなるんで心に刺さりまくるシーンの紹介くらにしときます。
「祈るな!!祈れば手が塞がる!!てめェが握ってるそれは何だ!?」
神に祈ってる暇があったら手動かせってことですね。この言葉って割と理にかなってるというか。なんかミスったりテンパったりした時に、とにかく手動かしてしっかり対処する場面あるんですよ。僕自身あたふたしちゃうんでマジで助かってます。
「神に会ったら言っとけ!!放っとけってな!!!」
『ベルセルク』はダークファンタジーなんで神に近い存在とか出てくるんですよ。普段僕らって「神様お願いします」とか、いわゆる神頼みでしか神様のこと思ったりしないじゃないですか。現世と幽界の狭間を生きるガッツ(主人公)ならではの言葉です。まじで壮絶な人生なんで...
使徒に腕噛まれて身動きがとれないガッツが、仲間を助けるために自らの腕を切断して抜け出すシーンです。いや、惚れるよ。ちょうど切断してる画像見つからなかったんで事後の画像です。まじでこのコマ痺れましたよ。よく考えたらこんなん園児の頃から見てたんか...
『ベルセルク』知らん人に言うと、実は完結してないんです。未完のまま三浦先生はお亡くなりになられたんです...
昔から巷では「マジでベルセルク完結するんか?」って言われてました。それほど壮絶で果てしない話なんですよね。それが現実になっちゃたわけです。
実は三浦先生が生前、お弟子さんにシナリオだけ渡していて続きをお弟子さんが描き上げるみたいな展開ないんかなーって妄想抱いてたんですけど友人に言ったら「漫画の世界だけやぞ」って一蹴されました。そりゃそうか。
『ベルセルク』からは沢山のことを学びました。『ベルセルク』を好きな親父にも感謝してます。実家帰った時には読み返したいと思います。
三浦先生お疲れ様でした。
『ベルセルク』をこの世に生み出してくれてありがとうございました。
R.I.P.
ちなみに弟(中学1年生)に読ませたら怖いって言うてました。
ホンマに俺の弟か?
僕は将来息子に、寝る前に読み聞かせしてあげたいです。
「今日はベルセルク読もかー」
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