100万回イキった猫

【走れワロス9】番外編:僕の野望、文化の数値化

最後になりますので、ここで少し僕の将来の野望を語ります。

僕は、文化の数値化をしたいです。しかも「集団」「組織」の文化を数値化したいです。人材系のお仕事をしている方はきっとその無理さ加減がよくわかるでしょう。どこぞの社長さんにも「それは桃源郷だよ」と一蹴されました。でも、これは僕が解決しなければならない問題だと思っています。

僕はいつも集団という集団に入るたびに大体最初は炎上してきました。しょうがないですよね、ネット弁慶じゃなくてリアル弁慶なんですから。でも、いくつかの集団ではその後溶け込め、いくつかの集団では完全に干されました。僕は「自分は正しい」と信じていつも立ち回りを一切変えていなかったため、対照実験的な考えでいくと「集団の文化」の差が僕を許したか許さなかったかを決めたのでまず間違い無いでしょう。

でも、これって地味に理不尽な話で、見えない文化の門によって入った「後」に許されるか許されないかが決まるため、入る「前」に予防ができないのです。もちろんそうやって人は強くなっていくんだ、と考えることもあるかもしれませんが、入ってからしかわからないものに対して「入ればわかる」って言われても計画立てれないじゃないですか。多少当たりをつけれる方が集団側も個人側もお互いいいと思うんですよ。完全に当てるのは難しくても、今よりはずっといいものを作れるはずです。

ではこれを就活、もとい採用活動に落とし込んで考えると、会社総数400万社、うち新卒を取る会社が5万社の取った新卒社員のうち、何人が初年度からバリバリ活躍できるでしょうか。どうしても彼らは「投資」せざるを得ない時期というものがあり、そこをケチることはできません。レガシードの社長近藤さん曰く、社員一人を買うことは三億円の買い物をすることと等しい、と言います。これは給料や研修費、採用にかかったコストなど諸々含めてだそうです。三億の買い物をしておいて大卒院卒の3割の人が3年で辞めてしまい、1割は一年未満でやめてしまうのってめちゃめちゃ勿体無いじゃないですか。しかもその離職理由の1/4以上、一説では過半数が「人間関係」だと答えているそうです。会社だってそんな勿体無い買い物したくないでしょうし、求職者もそこで順調に伸びた場合とメンタルやられて修復に時間がかかる場合とでどれだけの成長幅があるでしょうか。そう考えると、個人の論理としてはもちろん、「組織の論理」としてもこの離職率と離職理由は決して許されるものではないのです(人間関係の多くはおそらくダメ上司の存在がでかいと思います)。そう考えれば毎年労働者全体の10~20%がそのような苦難と戦っているのです。組織の見えない壁に困っている人が少なくともこれだけいるのなら、僕は僕とこのマイノリティの人たちのために立ち上がるしかないじゃないですか。

そのために必要になるのは「組織文化の数値化」です。そもそも人材業界の本来のお仕事は「求職者」と「企業」の双方を引き合わせ、その後もお互いにwinwinでいられるような価値を提供し続けることです。そのためには「求職者」も「企業」もきちんと定義できなければいけません。「求職者」は百歩譲ってSPIなどで多少見える化してきたでしょう。でも「企業」は一切定義されません。全て人材業界の営業マンの肌感覚です。こんなガバマッチングで価値を提供できているわけがないです。むしろそのミスマッチによってもう一度求職者を転職市場に流し込めれば一度食べて二度美味しい状態になります。こんな外道ビジネスが許されるはずがありません(ワロスは激怒した)

そうしてまた企業に馴染めない人材がまた路頭を彷徨うことになります(もちろんこういう時って得てして求職者側がクソなこともあるのでなんとも言えないが、産業構造的にはこれが真実)。これがいま「組織文化の数値化」の必要な理由です

採用だけではありません。もし組織(職場)の文化と求職者の文化が可視化されれば、配属の決定や育成など多岐にわたる部分で人の才能を開花させることに使えます人の才能をより効率良く開花させるにはデータの力を使う以外ないのです。

人は機械なんぞに数値化されるものではない、とおっしゃる方もいるかもしれません。だが考えてみてください。人間の産業の歴史は労働力の「代替」の歴史です。木を切るのに石斧を作り、田を耕すのに牛馬を使い、力仕事を機械に任せ、記録の保管と演算をコンピュータに任せて来ました。しかしどこまでいっても「意思決定すること」「ことの善悪を決めること」は人の仕事です。来るべきAI時代も人はAIに様々なことを任せて協働していくはずです。僕はそのような社会で機械には「善悪を決めさせる」のではなく「多様な可能性の可視化」をさせてやりたいのです。ちなみに、善悪を機械に委ねた世界はアニメ「サイコパス」のシビュラシステムを見てみると結構想起しやすいと思います。

そしてこのブログを読んだ全ての人に問いたいです。

僕をデータサイエンティストとして仲間に引き入れてくれませんか?まだ完全な力はないのですが、必要な力はなんとかして身につけます。もし僕と同じ志を持つ人がもしいるのなら、是非一緒に働きたいです、いや、働かせてください。どんなに果てのない夢であったとしても、共に人の力を最大限発揮するためにデータの力をフル活用しようではありませんか。

僕は誰よりも人の底力を信じています。


Twitter:@SHOOTF3

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