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根のある保育サービスを

皆さんこんにちは。
はぐはぐ二条の波多野です。
息子が通っている保育園にさくらんぼの木があり、その蕾がピンク色に膨らんでいるのを見つけました。

両手でホオズキのような形を作った息子が
「もうちょっとで咲くね」と嬉しそうにしていました。
もうすぐ春ですね。

春が近づくと、いつも思い出す風景があります。
私の生まれ故郷、島根県大田市、世界遺産「石見銀山」がある大森町の風景です。

大森町の春


石州瓦の赤い色が織りなす美しい街並みの風景と桜。
小川の辺りに咲く菜の花たち。
こんな美しい風景がまだあるんだ・・・
ふるさとの美しい景色に胸がいっぱいになります。

そんな大森町には私が幼い頃から親しんでいた「群言堂」というお店があります。

https://www.gungendo.co.jp/

丁寧なものづくりにこだわり、暮らしを豊かにしてくれるお洋服や雑貨が並んでいるお店です。(京都伊勢丹の7階フロアにもショップがあります)

そんな群言堂を立ち上げられた松葉夫妻に先日会いに行ってきました。


私たちらしい保育サービスが分からなくなった

Shutchohoiku を立ち上げて2年、はぐはぐ二条をスタートさせて1年半。
子育てをする方々の助けになる保育サービスを展開しなくては!
そんな思いで突っ走ってきましたが、
1月にあった地震。
色々な地域が地区ごとに分断され、避難場所ごとにコミュニティが作られて情報を集めたり、支え合って過ごしておられる姿を見た時に
「保育サービスは便利だったらいいのかな」という疑問が私の中に湧き上がってきました。

私たちが目指したかった保育ってなんだったっけ?

子育てに関わる時間が豊かになってほしい、心が満たされてほしい。
そう思っているのに、何か大切なことが抜けているような気がして、
その答えを探しに大森町へ行ってきました。

根のある暮らし 〜石見銀山 群言堂〜

松葉夫妻を前に、色々な想いが溢れ出して涙が止まらなくなりながら、
群言堂が大切にしている理念や想い、暮らすことや、子育て、地域作りの話を伺ってきました。

夫妻から言われたのは「その土地に根をはりなさい」ということ。
様々な情報が複雑に絡み合い、変動し続けている時代の中で、私たちは足が地につかない状態で生きている。その不安がある。
そんな時代の中で「認められること」が大切なのだというお話でした。
この「認められる」ということがお金に変えられない安心感あり、心が満たされることになるのだと。


松場登美さんが女将をしている「阿部家」

根のある保育サービスを

様々な情報が複雑に絡み合い、「正解」を求める私たちは常にその情報に振り回され疲れています。
こんな時代だからこそ、心を満たし安心して過ごせる時間が私たちには必要なのではないでしょうか。

子育ての大変な時期を保育サービスで補うのではなく、子育ての大変な時期だからこそ、しっかり噛み締めて「親」になっていきたい。
だからこそ、私たちは「人と人の触れ合いを大切にし、根のあるサービス」を目指していこうと思います。

「子育てに関わる時間が豊かになってほしい、心が満たされてほしい。」
そうだそうだ。それでいいんだ。

大人になっても、親になっても人の温もりに触れ、心の温もりを感じ、
大切にされていることが実感できる瞬間、
自分を大切にしてあげようと思える瞬間が多くあればあるほど私たちは幸せを実感できます。
子育てに奮闘する自分も、我が子が可愛くて仕方ない自分も、1人になりたいと思ってしまう自分も全て受け止め、前に進もうとするママやパパを
私たちなりに応援しよう。
遠すぎず、近すぎず、程よい距離感で。

心が温かくなるような「春のふるさと」のような存在をめざしていこう・・・
そんなことを心の底から思った2月でした。

ふるさと、春日和。



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