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おとなの扁桃腺摘出手術体験記

扁桃腺の摘出手術を受けてまいりました!!

これまでの人生、慢性的な扁桃炎に悩まされすぎていたわけですが、20代後半になって溶連菌にもかかったり、発熱時40度を超える、みたいな有様になってきたため、ついに摘出を決意し、やってまいりました。

というか、昨年、40度超えを3回出したんですよね、、、普段かかっていたお医者さんからも摘出を勧められた次第。ちなみに直前検査で麻酔科の先生が私の扁桃を見て、「あ、これ私専門じゃないですけどこのサイズは確かに取ったほうが良いですね」って言う始末。扁桃炎起こしすぎて、どうやら肥大化しちゃってたみたいです。

いやー、しかし。扁桃腺摘出の手術体験談をネットで検索すると、恐ろしい記録がたくさんありまして、もうそれを見て自分は戦々恐々としていました。一番記憶に残っているのは退院後に再度出血し再入院(しかもモザイク処理された血まみれの洗面台をアップしている...笑)というケース。ヤバすぎるでしょ。そんなビクビクしながら迎えた手術ですが、結論から言うと「思ってたより手術自体は楽だったがその後がしんどい」。ということで、事前にたくさん調べさせていただき、本当に参考になったので、自分もこのように記録を残そう、とnoteを執筆しています。

なお、有料エリアを設定しているのは、都内の自分がかかった病院名はじめ、かなり具体名を挙げた説明をしているからです。こちらに関しては誰でもアクセスできるほど大っぴらにするような情報でもないので有料としています。ご了承ください。それ以外のところで基本的な体験記は読めます。

扁桃腺摘出手術までのプロセス全体像

まず、扁桃腺摘出手術は、それなりの大病院じゃないとできない。これ自体を私は知らずに、そこらへんでできるやろ、と舐めてました(笑)幸い、これまで大病院に世話になることがなかった私、「紹介状」というシステムすら知らずに生きてきまして、普段かかってるお医者さんに丁寧にご説明いただきました。それが以下のプロセス。

①耳鼻科(町医者)に行って診察
②当該耳鼻科に大学病院等の大病院の紹介状を書いてもらう
③大病院にて診察
④事前検診(血液検査等)
⑤手術・入院

私の場合、普段、地元の内科メインのクリニックに行ってたので、まずそこじゃなくて耳鼻科専門のクリニックに行くところから始まりました。そしてそこから①②のプロセスに移る感じ。耳鼻科クリニックの先生曰く、「扁桃摘出手術のような比較的カンタンな手術は若手に任されることが多い。手術数の多くなるアクセスよい街なかの大病院が腕もいいと思うよ。」ということ。「か、簡単なのか...」と震える私を横目に、近くの大学病院の紹介状を書いてくださいました。

超大事なこと:手術前の体調管理

紹介状を持って事前の検査もした私ですが、実は手術を3回リスケしました...。というのも、直前にインフルエンザ、扁桃炎など、普通に病気にかかってしまったからです(汗)もう、こればかりは自らの体調管理のせいなのでなんとも言えないのですが、、、とても反省しています。入院予定の1週間前にインフルエンザにかかってもリスケを薦められました...。病院にもとてもご迷惑をおかけしてしまいました。本当にすみませんでした...。

ほんと、4度目の入院チャレンジでは、直前は(コロナの影響もありマスク生活ですし)過度な運動も控え、お酒も控え、カラオケなど喉を使うようなこともせず細心の注意を払った結果、超健康体で入院することができました。健康大事。

DAY1:手術前日

手術後は、しばらく食事や各種活動に制限があるということで、当日は早起きしてジムで筋トレし、昼も大好きな麺類を食す...(笑)今思うと、堅いものやその他刺激物を食べておけばよかったなと思います。おせんべいとか。(せんべいは1ヶ月ほどやめてほしいと言われました。)あと、直前にドラッグストアやコンビニで各種買い出し。持ち物は別記事でまとめたいと思います。

そして午後から病院に入院。各種手続きと直前の診察(といっても問診と検温や血圧、喉見られる程度)だけでした。問診で「普段飲んでるものありますか?」と聞かれ「えー、プロテインですかね」と答えたら苦笑いされました。薬を聞きたかったらしい。

手術は当日朝8時半から、と言われたのですが、前週時点では午後の予定だったので前倒しになったとのこと。ということで、恐怖の時間が前倒しになった私はさらに震えました...汗

初日は特にやることもなく、仕事をしつつ荷ほどきしつつ、着実に入院環境を整えることに専念。夕食も提供されましたが、「味薄いな...」と感じつつも完食。看護師さんが「晩ごはん足りなかったら下のコンビニでなにかお食べになっても大丈夫ですよ、24時までなら。」と伝えてくださる。そんな食いしん坊に見えましたかね(笑)ということでコンビニでZABASプロテインを購入し、食後に飲みました。なお、水分は翌朝6時以降は取るな、とのこと。じゃあ6時前に起きないと水飲めないやん!と朝早起きすることを決意。

DAY2:手術当日

やってきてしまった手術当日。よく寝られた。朝起きてすぐ水飲んで、そこで飲食は完全ストップ。手術着を8時前に渡され着替えてスタンバイ。

緊張しすぎてやばいかな?と思ってましたが、それなりの鉄のハートの持ち主だからか、特に緊張をせず、朝のニュースを見てリラックス。トイレも完全に済ます。(看護師さんから、術後3時間はベッドから動けないからトイレは事前に行くことを薦められました)

一応、全身麻酔の手術ということで家族が来ることも推奨されたため、母も実家から来てくれた。こういうときに付き添いがいるというのは精神的に安心しますね。

そして手術室に徒歩で(台車で運ばれるわけではない)inした瞬間...あいみょんの曲がかかっておりました。あいみょんでリラックスさせにきているんでしょうか。ビビってるこちらとしては逆にトラウマの曲になりそうじゃねーか!と思いながら手術ベッドに横になりました。

ついにはじまる手術。色々刺されていく腕。口には酸素マスク。そして、麻酔が左手から身体を侵食していく感覚....そして気づくと病室におりました。

全身麻酔なのでぼーっとはしているのですが、先生がそこにはいて、切除した扁桃を見せてくれました。ですが朦朧としているので、おぼろげにしか記憶なし。付添いの母が写真撮ってくれてたので見ましたが、グロい。けどこいつが俺を長年苦しめたのかーー!!と思うとなんだか可愛くもなってきます。長年ありがとうございました。

麻酔で引き続き朦朧としている中、トイレ行きたくなって行っていいですかって聞いたら2時間半しか経ってないのでだめ、と言われ、絶望。同時に口からはすごく血が出続けるわけで、ティッシュにずっと吐き出しつづける始末。麻酔も切れはじめているので鈍痛が続く。エコノミークラス症候群的なのを防止するために履かされている加圧靴下みたいなのもとてつもなく不快で、一刻も早く解放されたい気分でした。

3時間経ったらトイレOKらしかったのですが、上記の理由もあり最後の30分が特に長く感じました。ここが一番つらかったかな...。

痛み自体は、言うて40度の高熱を出してパンパンに喉が腫れたのと同じ位の痛さではあるんです。(唾液とか痛くて飲めないんですが笑)それ以上に猛烈に痛いかなと思ってたけどそうでもない感じです。ということで、このタイミングで確信したよね。「この痛みなら勝てる!!!」と。

ということで無事トイレにも行きまして、その後何もしてないにも関わらずお腹はちゃんとすくんですよねー。ということで完全流動食の栄養満点のナゾの食事をいただきました(写真)

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テルミール(どろどろ液体)・オリゴワン・重湯・スープ....

当然ですがお風呂は入れません。痛み止めは適宜点滴で入れてくださりますが、「錠剤もありますよ!」というジョークもいただきました笑

その日は気づいたら寝落ち。

DAY3:手術後1日目

朝起きるとマシになってるかなと思ったけどそうでもない。引き続き普通に痛い。起きたときが一番痛いかもしれないです。

朝食は引き続きすべて液体。つばを飲み込むのすら痛いので、この食事でもきついんですよね。悲しい。痩せちゃう。

加えて、ちゃんとしゃべれないんですね。しゃべると痛くて辛いんです。看護師さん話しかけてくれるけどその返事も辛い。

あと点滴つながれっぱなししんどい。逆流しまくり。何度も刺し直されました。看護師さんごめんなさい。

そして猛烈に暇。だけど地味に鈍痛なので読書、というわけにもいかず、ぼーっとテレビやYouTubeを見続けるだけ。

先生から、アイスとかプリンだったら食べていいよって言われ、アイスをコンビニで購入したんですが、冷たさで痛さも和らぎ、もう、最高すぎました....ありがとうアイスクリーム...。脳内で言いましたよね、「キンキンに冷えてやがるっ・・・!!悪魔的だ~~~!!」

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DAY4:手術後2日目

朝起きると、着実に痛みは減っておりよくなっている!という感覚。これは早く退院できるかも!?という歓喜の心に。

ごはんも、重湯→5分粥→全粥へとこの日になっていきました。意外とイケる。初日がとにかく痛すぎたようです。ですが、ちょっと塩を使っているおひたしを食べたら、むちゃくちゃ痛くてビビりました。しみる、というより、刺さる感覚...。食べきるのがとても大変だったのを覚えています。食後のプロテインとアイスがとてもおいしかったですね...。

この日にはぼーっとすることもなく、本が読めるレベルには体調も回復してきて発売したばかりの半沢直樹の小説を読みました。あとは手品の練習をしたり。加えて、シャワーも浴びさせてもらえました。3日ぶりのシャワーに感動。

ちなみにこの日に病院都合で部屋を移動することになりましたが、特に大きな問題もなく、スムーズでした。

DAY5:手術後3日目

朝飯に食パンが出ましたが口の水分とられるし飲み込めないで超辛かった(笑)かなりスパルタですが特に2枚目の食パンが苦行でした。悪戦苦闘していると、「半分以上食事とってもらわないと点滴をはずせないんですよ...頑張ってください!」と看護師さんに励まされ、必死に食べました。完食。

この日の夜にはおかずで魚が出ました。ただただうれしい。食事への感謝、食べられる喜びを噛み締めながら、いただきました。

ちなみに、もう全粥は「ごはんですよ」と「鮭フレーク」が必須です。扁桃腺手術で入院する人はマストバイなアイテムです。

ということで、完食したごほうびとして点滴がついに外れ、かなり活動にも自由がきくようになりました!

DAY6:手術後4日目

だいぶ元気になってきた感覚がったので、オンラインの打ち合わせを1つ出てしゃべってみたんですが、案の定死にました。その後爆睡。調子にのらないほうがいいので、皆さんしゃべるMTGはやめておきましょう。

うがいをすると血は少しだけ出るので、出血が完全にはまだ止まっていない状況です。そして、やっぱり自分は病人で、点滴がはずれているとはいえ各種制約を感じる生活です。身体を動かすと喉部分が痛いとか、ツバを飲み込むのは気合をいれないといけないとか。あとは、咳やくしゃみが地獄の痛みをもたらします。

ちなみにこの日の晩ごはんでからあげが出ました。さすがに無理でした(笑)まだまだ病人ですね~。

DAY7~8:手術後5~6日目

特に変わったことはないのですが、消灯22時が地味に厳しくなってきました。体力が復活してきて活動可能時間も増えてきたので、消灯後はラウンジで読書するなどしています。ここらへんで暇をつぶせるものをしっかりと準備しておくといいかもしれません!

DAY9:手術後7日目・退院日

祝退院。最後までお粥のままではありましたが、かさぶたの状況からも退院で大丈夫でしょう、とのことで、見事退院です。長い入院生活も終わりました。

DAY10:退院後2日目(特になし)

DAY11:退院後3日目

この日にはそれなりに普通にしゃべれるようにはなっていて、とはいっても何時間も打ち合わせを実施できるほどではない程度でした。しかし、そんな私にむちゃくちゃヤバいことが起きます。

夜中1時ごろ、寝ていたら喉に違和感を感じました。明らかに、生ぬるいなにかが喉部分に引っかかっている。これはおかしい、と思い洗面所に駆け込み吐き出したところ、洗面所が血まみれに...。その後、ドクドクと血が口から出てくるのです。止まる気配がない。

脳裏によぎる、吐血した方のブログの記事。「あれと全く状況同じやんけ!」「あの人は救急車呼んでたな」「これはもう呼ばなあかん」

ということで、救急車を呼びまして、近場にいたので5分程度で到着する、とのことでした。しかし、驚いたことに3分くらいして血が急に止まったんですね...。なんでや...。その後救急車で入院していた病院に戻り、(その間前述のブログを再度熟読w)深夜に診察、「入院ですね。再手術の必要はなさそうですが、安静にしていないとだめです。また出血したら2日ほど入院が追加です。」と言われ...深夜に再入院をかましました。

そして朝...。朝起きてぼーっとしていたところ、その夜と同じ喉の感覚に...。コップに吐き出したところまた血がたくさん出てきました。看護師さんを呼んで、すぐに診察へ...。コップ半分以上を吐いてたのですがそこまでふらふらにはならず、ですが、「これ血が固まりやすい薬飲みながらずっと安静ですね」とのこと。極稀に、完全に治る前にかさぶたが取れてしまって血が出るというこういったケースがあるそうです。

しかしこの日の便はすごい真っ黒で。血を飲まないでね、と言われたんですがたくさん飲み込んでしまっていたようです。ぐへぇ。ちなみにまた全て液体の流動食に戻されました。地獄か。ちなみに、痛みは全然ないんですよね。ここが感覚が狂いそうになるんですよ。。。

DAY12~13:再入院2~3日目

ということで、見事再入院をかましまして、基本的に超安静&流動食で喉をいたわった結果、3日で退院することができました。よかったぁ~。このあと運動やアルコールをせず、1週間後にはほぼ治っており、運動許可がおりました。長かった扁桃腺とのバトルもここでついに終止符です...

気になるお金の話

平均的に医療費だけでは15万円程度、そこに部屋とか入院着とか、そういうので色々とのっかっていく感じです。元来トイレが近い体質なので、トイレが部屋についている相部屋を使わせてもらい、その分載っかっていた感じ。私2回入院していますから、1回だけなら10万円程度かと思います。

あとは人によっては、限度額適用認定証を事前に申請しておくとよいです。医療費が割り引かれるので!(年収によります)

持っていってよかったもの

ありとあらゆるブログを事前に読み込み、小さめのスーツケースに色々と入れて持っていきました!ここで私の荷物リストを公開します!

・ごはんですよ
・鮭フレーク
・Nintendo Switch
・Kindle
・Bose Quiet Comfort(ヘッドホン)
・延長コード
・iPad
・Netflixのアカウント
・プラスチックのコップ:歯磨きとか水飲みとか痰出しとか色々使える
・鼻セレブ:肌触り良いティッシュは色々役立った
・プラスチックのスプーンやフォーク
・スリッパかクロックス:室内履きとして有効。寝てばかりで足はむくみます
・充電器一式:様々なケーブル持ってくるのを忘れると悲劇
・乾燥防止系のグッズ:病院は結構乾燥してます

もう、とにかく「ごはんですよ」「鮭フレーク」は全部食べましたので、むちゃくちゃオススメ。こいつらがいなければこの入院生活は乗り切れませんでした...。

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どこの病院でどんな感じだったか?(東京都)

今回、私がお世話になった病院と、その料金についてここではお話します。(かなりリアルな情報なので、別エリアとさせてください)

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