PDCAは「勝手に回る仕組みづくりが大切」という話
ferretというWebメディアで編集をしてます山本です。
編集という肩書きを持ちつつ、メディアのグロースに向けてマーケティング的な業務も行っています。こういった場面において必要となるのが、いわゆるPDCAサイクルと呼ばれる仮説検証の繰り返しではないでしょうか。ferretを運営する弊社ベーシックでも行動指針のひとつに「SPEED × PDCA」が掲げられています。
このPDCAにおいてしばしば言われるのが「PDCAはサイクル」「PDCAは回すもの」といった言葉です。
しかし僕は全くこのPDCAが全く回せておりませんでした。精度に若干ツッコミどころがある、というレベルではなく、なぜ回るのか分からない、というくらいの重度のレベルです。
そんな僕が立ち読みをきっかけにPDCAを回し、日々ののタスクまでもが管理できるようになったお話を綴っていきます。
PDCAなんて回らねーよ、と思っている方の助けになれば幸いです。
立ち読みがヒントに
まずここで僕の「PDCAが回らなかった状況」をざっくりとお話します。
僕はferretの編集としてコンテンツの制作に携わりつつ、メディア全体のグロースのために各指標の向上がミッションとして定められています
「サイト内の回遊率をPV/SS=〇〇まで伸ばす」のようなものです。
このミッションに取り組む際には「サイト内の導線の最適化」「カテゴリの最適化」といった施策立案から、その施策の実施→効果検証→結果を踏まえて次の施策へ、といった流れになると思うのですが、僕はこれが絶望的にできていませんでした。
施策立案ができていない、実装した後の効果検証をいつどうやってするかが定まっていない、検証したもののその結果が何にも反映されていない、という破滅的な状況です。
もちろん上司には指摘され、それが自分自身のストレスになってしまうという悪循環が続いていました。
そんな僕を救ったのが、本屋で立ち読みして出会った、タイトルも分からない「PDCA」とタイトルに付いていた一冊の本です。
ペラペラとめくったその本で「PDCAが回る仕組みが重要」という言葉と出会いました。
仕組み作り
この言葉がなぜか響いた僕は、この仕組みをなんとか作ってやろうと1枚のシートを作成しました。
それがこちらのシートです。
*画質が荒くて申し訳ございません…
縦軸にはミッションとそこに付随するプロジェクト(=施策)があり、横軸にはDo、Check、Actionの欄が設けられています。
このシートは以下のルールを持って運用しています
・ミッションごとのプロジェクトを施策ベースで記入
・施策立案時に可能な限りDo、Check、Actionの欄を埋める
・Do、Checkの欄にはネクストアクションレベルのタスクを日付をつけて記入、同時にカレンダーにて工数の確保
・Actionはその施策が次にどの施策に繋がっているかを記入
・現在止まっているフェーズで色付け
このシートによってPlan段階でDo、Check、Actionのそれぞれの段階でこなすべきタスクが明確となり、今それぞれの施策がどの段階なのかも色付けにより理解できるようになりました。カレンダーによってそれぞれのタスクの実施もスケジュールされているため「今日何をしなければならないのか」を考えずとも、スケジュール通りにタスクをこなすことで、思考停止状態でそれぞれの作業に没頭でき、今は非常に楽に日々の業務をこなせています。
また、差し込み等で生じるタスクについても、ミッションに関係するものであればここに記入しています。裏を返せばここに記入できないものはミッション外のタスクとして、必要に応じて優先度を下げながらこなすことも可能となりました。
そして何より、上司等に進捗を尋ねられた際もこのシート1つで報告が済むようになったことが個人的に楽になった部分でもあります。
PDCAが回る仕組みってなんだろうね
ここまでやってみて、僕が考える「PDCAが回る仕組み」の要素は以下の通りです。
・自身の業務・タスクの全体感がわかる
・プロジェクトベースでPDCA段階での進捗がわかる
・実施ずみの施策をベースにしたNEW施策の繋がりがわかる
・こなすべきタスクがネクストアクションレベルの粒度で決まっており、工数が確保できている(日付レベルでスケジューリングできている)
おそらくこの辺りが揃っていれば、あとはカレンダー通りに行動するだけで勝手にPDCAが回っていくのではと感じてます。
今後の話
きっと今後僕に求められていくのはPDCAを回せることを前提とした、施策・仮説の打率かなと思っております。
この仮説の精度も含め、この仕組みをさらにアップデートしていこうと思う所存であります。
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