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横浜シネマ・ジャック&ベティ |入江悠監督&飯山さな(学生スタッフ) 舞台挨拶レポ

『シュシュシュの娘』2021.08.25@横浜シネマ・ジャック&ベティ

『シュシュシュの娘』公開5日目となる8月25日(水)に入江悠監督横浜シネマ・ジャック&ベティにて舞台挨拶を行いました。ボランティアスタッフの飯山が様子をリポートします!

MC:横浜シネマ・ジャック&ベティ支配人 梶原さん

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入江:ずっとネタバレをしないように宣伝してきて、ミニシアターで上映していただくことを最初から想定して作ったので映画館の中で驚いていただけたらいいなと思っています。面白がっていただけたら幸いです。

ーー入江監督とは『SRサイタマノラッパー』の時から上映しているのですが、『SRサイタマノラッパー2』の時に舞台挨拶で出演者の方に踊ってもらったのが印象的ですね。

入江:『シュシュシュの娘』はほぼ10年ぶりの自主映画で、前の自主映画が『SRサイタマノラッパー』でした。『SRサイタマノラッパー2』の時の主演の山田真帆さんや安藤さくらさん、『SRサイタマノラッパー3』の時の舞台挨拶で神聖な客席を飛び回っていた板橋駿谷さんは今売れっ子になっていますね。ジャック&ベティで舞台挨拶に上がらせていただいた俳優はみんな売れっ子になるっていうジンクスがあるかなぁと思っています。

ーー入江監督は横浜生まれですよね。

入江:そうですね。横浜生まれで、小さい時に埼玉県深谷市に引っ越しました。今日ご覧いただいた街(シュシュシュの娘の街、福谷市)は僕の地元の深谷市が舞台になっています。深谷シネマは大学で東京に出てきた時にできた映画館なので、自分が住んでいた時の深谷は映画館がなくて、文化不毛の地でした。『SRサイタマノラッパー』シリーズも自分の地元が舞台ですね。

ーーそうですね。横浜も地元といえば地元なので(わたしたちも入江監督を)応援し続けています。

入江:ずっとコンプレックスがあって、横浜と埼玉の深谷といういうと真逆のイメージがあるんです。横浜というと音楽だったり、『あぶない刑事』などの映画の舞台になってたりするんです。今年になってようやくそのコンプレックスを跳ね除けて、ドラマ『ネメシス』という作品で横浜を舞台にし探偵物語を撮影することができました。ジャック&ベティさんも撮影でお借りして登場しました。

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ー『ネメシス』のお話は色々とお伺いしたいのですが、今日はなぜかジャック&ベティ手袋をしていただいていますけれども…(笑)

入江:ジャック&ベティの地下に、住んでる秘密の道具屋というのがいるという設定で、上田竜也さんがそこで工作をしている設定で、ジャック&ベティ手袋の指先を切って使わせていただきました。実際には地下はないですよね?(笑)

ーないですよ。ここが2階なので下に降りてもまだ1階です(笑)

(会場笑い)

入江:本当にこのジャック&ベティさんの階段とかで櫻井翔さんとか広瀬すずさんが撮影をしてて、上田竜也さんは別のところで地下を撮ってました。
手袋を使わせていただいたら結構売れたって聞いて。

ーすごく爆発的な売れでしたね。2回くらい増産してようやく皆さんにお届けしたという感じです。

入江:もともと『シュシュシュの娘』が去年のコロナ禍でのミニシアターがかなり苦境に陥って、Tシャツとか物販での応援活動を映画ファンの方がされていたんですけど、僕もともとSFが好きなのでこのコロナは長引くなと思いまして。Tシャツとか手袋は売れても1人1枚で終わってしまうので、だからやっぱり映画を作って、ミニシアターさんを周りながら、一緒に映画ファンの方に戻っていただくための宣伝活動をしていきたいと思って動きました。いま全国をまわっていると、地方の映画館はなかなかお客さんが戻らないと聞きますね。

ー手袋の話に戻りますけど、ファンの方の中には二つ買って、一つはそのまま使って、一つは指先を切って上田くん仕様にして使っている方もいるそうです。私も銀行の窓口に行ったら係員の方が「上田くんきたんですよね」と言われちゃって。厳密にいうと上田くんは来てないです(笑)

入江:ちなみに今日『ネメシス』のファンで来てくださった方?

(複数の方の手が挙がる)「はい!」

ーあるいは『ネメシス』ご覧になった方って?

入江:嬉しいですね、ありがとうございます。
ミニシアターって初めて来る前ってちょっと怖いとか入りにくいイメージがあると思うんです。そういうのを払拭できないかなと思って地上波のドラマでジャック&ベティさんを映させてもらいました。入ってみると意外と綺麗だし、ジャック&ベティさんはおしゃれだし。ちなみに『ネメシス』の撮影で、櫻井さんと広瀬さんの2人の階段シーンを撮っていたんですけど、ちょうど上映中だったので静かにしながら撮っていたんです。誰も出てこないと思っていたらトイレで出るお客さんがガンとドアを開けて(笑)出たら広瀬すずさんがいたみたいな。映画の中とこちらではドラマの中という面白い空間になってましたね。暑くなったので手袋脱いでいでいいですか。(笑)

あの、パンフレットには脚本全てと、ネタバレの話なども載せています。今回の作品はプロのスタッフがすごく少なくて、ボランティアのインターンのスタッフの子たちと劇中の看板や小道具をみんなと一緒に工夫しながら一緒に作りました。今日は地元が神奈川のボランティアスタッフが来ているのでご紹介します。ボランティアスタッフの飯山さんです。

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飯山:はじまして。学生ボランティアスタッフの飯山さなです。よろしくお願いします。

入江:今回はクラウドファンディングを使わせていただいて、それと僕の自費で映画を制作しました。今回、右も左も分からないような、映画制作を知らない学生の子が現場に飛び込んできていて、みんな去年はコロナでバイトにも授業もいけないで孤立しちゃった子が多かったので、せめて美味しいご飯だけはみんなで食べようということにしました。クラウドファンディングで支援していただいたお金で毎回ご飯を食べて、支援していただいた方にごちそうさま動画を送っていたんですけど、そのごちそうさま動画を編集してくれてたんですよね。何人分くらい編集しましたか?

飯山:ご飯とコーヒーのごちそうさま動画を合わせると100名を超えたのではないかなと思っています。

入江:今回公開が始まってどうでしたか。初めての映画制作の最初からお客様に届くところまで見ていただいているんですけど、感想は?

飯山:8月11日にあった全国一斉プレミアム試写会にここのジャック&ベティさんに母と2人できてお客さんとして観させていただいたんですけど、映画よりもお客さんを見てしまって(笑)すごく特別な体験をさせてもらったなと思いました。

入江:トイレに行った人とかいるとドキッとするよね。あれれ、怒って帰ったのかなって(笑)
映画館で見ると、ここで笑っていただけるんだ、ここは意外と笑わないなとかがわかって、作り手としての次への糧となるんですよね。Q&Aとかしてすごく鋭い質問が飛んできたりすると、それによって自分のものづくりが問い直されるんです。それがやっぱりミニシアターの良さかなぁと思いますね。ジャック&ベティさんを『ネメシス』に映させて頂いたのもそうですし、梶原さんも実は櫻井さんのカットでちゃっかり映ってますよね!
『シュシュシュの娘』の中でも僕の地元の深谷シネマを登場してもらったんですけど、去年のコロナ禍からミニシアターの方のお話を聞いていると、ミニシアターが地元にあるっていうことが自明ことではないんだなと思って。映画ファンの方が行ってくださらなかったらすぐにでも無くなってしまう存在で、大体は個人で頑張って経営されていることが多いんです。2020年と2021年の僕らの社会にはこういう映画館があって地元に根付いてたんだということを記録したくて映画やドラマに映したんですね。『ネメシス』を見た方がジャック&ベティさんに足を運んでくださって、チラシを見て今度こういう映画をやるんだな、面白そうだなと思ってリピーターになってくださるとこの映画館が息を吹き返すというか、その方の生活の中に入っていく感じがあると思います。そういう活動をこれからも続けていきたいなと思いますので、ぜひもし面白いなと思った方はお友達やお知り合いに、もしくはSNSに感想をお伝えいただけると嬉しいです。

ーー最後にパンフレットを!

入江:今回は自主映画なので、パンフレットも横浜に住んでいる大学の同級生と一緒に作りました。後半は全部ネタバレのページになっていて、裏面からのB面の方は全部脚本になっています。映画を見て、あそこはどうなっているんだろうとか、俳優は脚本からどうやってあの役を立ち上げたんだろうかということに興味がある方はぜひお読みいただけると嬉しいです。
上映がある限りジャック&ベティさんには『シュシュシュの娘』チームがお邪魔すると思いますのでよろしくお願いします。

飯山:『シュシュシュの娘』は私が初めて制作に関わらせて頂いた映画で、自信を持って面白いと言えるので、ぜひみなさん周りの方におすすめしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

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上映後にはパンフレットをご購入の方へのサイン会も行い、大盛況でした!

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