マニラでの家探し
フィリピンに来て早一ヶ月が経ちました。
が、家探しに難儀しています。。。
なぜか。
いくつかの理由があります。
■主な理由
我が家の家族構成の問題
エージェントへの依頼方法/付き合い方の理解不足
ロケーションや場所の理解とこだわり
理由 1: 我が家の家族構成の問題
我が家は夫婦二人に子ども三人、愛犬一匹という家族構成です。
上から16歳、14歳、11歳という多感な年頃のティーンネイジャーということあり、一人一部屋が欲しいと、それぞれが主張。まぁ、気持ちは分かります。
ところが4LDKの家はなかなか希少で、あったとしてもちょっと手が出ない家賃なのです。もちろん住む地域を選ばなければ選択肢が増えますが、治安や生活環境を考えるとBGC(Bonifacio Global City)という地域ほぼ一択という印象のため、なかなか難しい。
3LDKにしても東京都心部と変わらないかそれ以上の家賃です。
もっともBGCは日本で言えば表参道のような街なので、そんな都会に住む事を考えると割安とも言えますが、諸々の出費を考えると悩ましいところな訳です。
面白いのは、ほとんどのコンドミニアム(高層マンション)の間取りを見ると、部屋の数だけトイレとシャワーがある事。これは常夏の国ゆえ、シャワーやトイレが家族で取り合いになるからだとか。
そしてメイドさん用のスペースもあります。とにかく人件費が安いので、特に富裕層や海外赴任者はメイドさんを雇う事が多いようです。
残念ながら小市民の我が家はそんな余裕はありませんので、少し広めの洗濯&物置スペースになりそうです。
結果、物件数の多い3LDKで探す事にしましたが、一つ足りない個室をどうするか。。。子ども達で話しあって決めてもらうしかないですね。
家族の一員で忘れてはいけないのが愛犬のロク。ここでまた難儀しました。
フィリピンでも割とたくさんの方がペットとして犬や猫を飼っているようです。ただ、その多くは小型犬。一方、ロクは大型の秋田犬。
家主(オーナー)さんがペットOKと言っても、コンドミニアムの管理会社の規定でサイズや犬種の制限が設けられいるのです。
「お、この物件いいな!」と思って確認すると小型犬限定だったり、何故かピットブルやロットワイラー、ドーベルマン等の猛者と並んで秋田犬も名指しで制限されていたりします。入居時にペット登録する申請フォームに秋田犬が名指しで拒否されるとは思いもしませんでした。
「なんでやねん!!!こんなに忠犬で優しくおとなしいのに。。。」
と思いながらも「The following animals are expressly prohibited(以下の動物は明示的に禁止されています)」という注記にAKITAS(秋田犬)なんて書かれていたら諦めざるを得ませんよね。。。(←実はこれは日本人の感覚)
とはいえ、さすがに二年間も愛犬と離れるのは寂しすぎるので、何とか受け入れてくれる物件探しに様々な物件を行脚しております。
理由 2: エージェントへの依頼方法/付き合い方の理解不足
私が勤務するIBMの場合、家探しにあたっては会社指定のモビリティ・コンサルタントがサポートしてくれます。赴任先の国での住居や銀行口座の開設、運転免許証の申請サポート、インターネットの開設など、現地でスムーズに生活を始められるように色々と支援してくれるのです。
ただ、今回は担当してくれたコンサルタントの詰めが甘かった!
当然のことながら、私の家族構成や秋田犬を飼っていることなどは事前に条件として連絡済みであったにも関わらず、いざ一緒に物件を見て回るとことごとく「No big dog allowed…(大きな犬は禁止されています)」とコンドミニアムの管理会社に断られ、せっかく妻も日本から渡航して見学して回ったにも関わらず全滅という始末。
おいおい。。。
彼曰く、「どの物件もPet Friendly(ペットOK)の物件だったし大きな犬を飼っているのを見かけていたので大丈夫だと思った」とのこと。
おいおい。。。
そんな訳で、妻は家を決めきることなく帰国し、翌週に再度一日を潰して物件を見て回ることになったのでした。
この第二ラウンドではさすがに彼も反省した模様で、期待以上の物件リストを出してきてくれました。基本は優秀で、真摯にクライアントの要望に答えてくれるコンサルタントなのでしょうね。
つまり、依頼側ももう少し「ちゃんと秋田犬という犬種も大丈夫か確認してね」と具体的に指示しておく必要があったということかもしれません。
もしくは、そもそも事前に伝えていた要望を全て正しく理解してもらっているはずだという期待を持つ事自体が、誤りなのかもしれません。
この国では「まぁ、一発で計画通りにコトが進む方が稀だよな」「ある程度、現地でいきあたりばったりでも仕方ないよな」くらいの感覚でいることが肝要な訳です。もしかしたらそれが、グローバルスタンダードかもしれません。日本人の感覚の方が、ガラパゴスなのかもしれません。
そんな気付きをもらいつつ、彼に任せておくだけなのも不安だったので個人的にホテル周辺で犬の散歩をしている飼い主に聞き取り調査をしたり、物件を扱っているエージェントに直接コンタクトを取って「本当にこの物件は秋田犬はNGなのか?」と管理会社に直談判したりと、「とにかく自分でも動けるだけ動こう」と方方手を尽くす事になったのでした。
(きっと、その結果が急性胃腸炎?ww)
理由 3: ロケーションの理解とこだわり
3つ目の理由は完全に個人的なものかと思います。
今回、私以外の家族は皆、初めて海外での生活を経験することになります。加えて子どもたちはインターナショナルスクールで英語漬けの毎日に。。。
それだけでも相当なストレスとプレッシャーであることは間違いありません。
そのため、多少出費が嵩んでも住環境などでは可能な限り楽しく明るい気分になれるストレス・フリーの場所が良いなと思ったわけです。故にBGC一択。
前述のコンサルトが第二ラウンドで紹介してくれた場所は、どれも部屋はとても素晴らしいもので秋田犬もOKだったものの、残念ながらBGCではなかったのです。ロックウェルというよりマニラの中心街に近くに位置する麻布十番のような場所や、アカシア・ビレッジという板橋の集合住宅街的な場所だったりして、BGCと比較すると少々住みにくそうな場所。
かなり頑張って探してくれたことは高く評価できるものの、、、やはりBGCにこだわりたい!!
しかしBGCの多くの物件は「No Big Dog」「No AKITAS」の制限が。。。
ということで、物件探しをもう少し継続することになったのでした。
家族が来比するまで一ヶ月弱。はてさて、間に合うか。
結果は、後日談にてレポートします〜♪
ではでは、今日はこの辺で。
Sana Makita Kitano muli! (See you again!)