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「中国語をゼロから独学」完全ロードマップ

中国語を独学で勉強しようとすると、こんな悩みにぶち当たりますよね。

「中国語を独学で勉強する方法がわからないし、具体的な行動のイメージが全く湧かない」
「独学の方法がわかっても、続けられるかどうかが不安」
「そもそも独学で上達できるの?」

中国語検定準1級、HSK6級の僕の意見としては、中国語は独学で上達可能です。

中国語独学のポイントは下記の通り。

・中国語の基礎を知ろう
・「発音→文法→検定試験を利用」の順番で進めよう
・目標と時間を管理してみよう

ということで、当noteではこの「中国語をゼロから独学する方法」を詳細に解説します。

すぐに真似できるようできるだけ細かく、具体的に解説しますので、文字数は約2万字と長めです。

最初は全体にザッと目を通して、中国語を独学しつつ勉強法に迷ったら参考にしていただければと思います。

当noteを読む価値

中国語は独学で勉強できます。
しかし勉強法が間違っていると勉強の効率が悪くなる、、、
つまり「頑張って勉強したのに結果がついてこない」なんてことがあります。

ちゃんとした勉強法で勉強すれば半年間で到達できるレベルに、1年~2年かかることになってしまいます。
勉強を続けるのも苦行になってきます。

では、どうすればいいか?

当noteに書いた方法を実践してみてください。
中国語を独学で効率良く勉強することができます。
上達に不可欠な「勉強を継続する方法」もわかります。

そして何より「すぐに真似できる」ということを重視し、勉強法を詳しく解説します。
今すぐ、中国語を独学で勉強するイメージを掴めます。

内容の根拠と信頼性

「本当に独学で中国語を勉強できるかな?」
こんな不安を持つのは当然だと思います。

僕も中国語を始める前は勉強が苦手で、英語も大学時代に英検4級に落ちる有様でした。
だから「中国語もできるわけない」と思い、大きな期待はしていませんでした。

しかし、こんな僕でも中国語は勉強できました。
その理由は「たまたま良い勉強法を見つけることができたから」だと考えています。

僕が良い勉強法を見つけたのは「たまたま」でしたが、皆さんにとっては「たまたま」ではありません。当noteをご覧いただければ大丈夫です。

ここでは、中国語を始めた当時の僕が実際にやっていた勉強法を「詳しく」「具体的に」「包み隠さず全て」解説しています。

僕の勉強法をただ紹介するだけではなく、再現性のあるメソッドに整理し、その根拠とともに解説します。
更に、今までの経験や知見から「こうすればもっとよかった」という勉強法も盛り込んでいます。

【当noteの内容】

・中国語を独学する上で知っておくといいこと
・中国語を独学で勉強する方法
・中国語の勉強を継続する方法

中国語検定準1級、HSK6級の僕の実体験をアップグレードしたものです。
きっとお役に立てると思います。

【注意点】

当noteは中国語勉強用の教材ではなく、あくまでも勉強の方法を解説するものです。
勉強用の教材をお探しの場合、誤って購入されないようご注意ください。

完全初心者の方は、実際に独学を始める前に、「中国語の基礎」を知っておくといいと思います。

中国語の基礎を知ろう!

中国語を始める前に、次のことを知っておくといいですね。

・中国語の基礎をマスターしたと言える基準
・優先的に取り組むべきこと
・中国語で難しいポイント
・中国語を勉強する目的

事前にこれらを知っておくことで効率良く勉強することができます。

何も知らないまま勉強を始めると、「何をどう勉強していいのかわからず紆余曲折し、、、かけた時間の割には伸びてない」なんてことになってしまうものです。

ではどうするべきかというと、上記の4項目を事前にしっかり知っておくことが大事です。

上から順番に解説していきます!

中国語の基礎をマスターしたと言える基準

中国語の基礎をマスターしたと言える基準は下記の通りです。

【中国語の基礎をマスターした基準】

・ピンインの聞き取りと発音ができる
・基礎文法を全て覚える
・中国語検定4級 or HSK3級レベルのリスニングと読解力

話すのと書くのはとりあえず意識しなくても大丈夫です。

僕が上記の基準をおすすめする理由は、「より大量の中国語をインプットし、自身のものにしていく準備」ができたことになるからです。

読み聞きができない、或いは基礎文法を知らないと、中国語の文をインプットすることができません。

インプットできないということは、単語や常用表現を理解し、覚えることができません。
アウトプットも当然できません。

そうならないためにも、中国語を「見て」「聞いて」理解できるようになることが大事です。

上記のレベルまで到達すれば、その後は全て応用編です。

【上記のレベルでできること】

大量の中国語を読んだり聞いたりしてインプット

単語を覚え、実践に応用する
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覚えた単語や表現を中国人の前で使ってみる 

相手から返事があったらそれをインプットする

知識が更に増える

こんな感じで、雪だるま式に中国語が伸びていきます。

このためのスタートラインが「ピンインの聞き取りと発音ができ、基礎文法を全て覚える」ことと「中国語検定4級 or HSK3級レベルのリスニングと読解力」というわけです。

「インプットばかりで大丈夫なの?」と思うかもしれません。
しかし、アウトプットの質はインプットの質に左右されます。

まずはインプット可能な質と量を、できるだけ高めておくことが大事です!

優先的に取り組むべきこと

中国語の基礎マスターしたと言える基準がわかれば、「優先的に取り組むべきこと」も自然と見えてくるのではないでしょうか?

そう、下記の通りです。

・優先順位1:ピンインの聞き取りと発音
・優先順位2:基礎文法の暗記

この2点を優先的に取り組むことで、効率良く中国語を勉強することができるからですね。

「ピンインの読み聞き」と「基礎文法の理解」ができれば中国語の文を読んだり聞いたりすることができます。中国語の文をインプットすることで雪だるま式に知識が蓄積されていきます。

また、もう一つ大事なのは「ピンインと基礎文法は数に限りがある」ということ。
早い段階で優先的に勉強すれば、それだけ早く終わります。

初めから「あれもこれも」とやるより、すぐ終わることから優先的に勉強していったほうが理に適ってると言えますよね。

単語を覚えるのも大事なことですが、単語に注力するのはピンインと基礎文法が終わってからで大丈夫です。
ピンインと基礎文法を勉強する中で、基本的な単語はほとんど自然と覚えられると思います。

なので、まずは「ピンインの読み聞き」、次に「基礎文法の暗記」の順に優先的に取り組みましょう!

中国語で難しいポイント

日本人学習者にとって難しく感じるポイント。
それは「発音」です。

中国語には日本語にない発音が多数あるからです。
また、中国語は発する音そのものの違いだけでなく、音の高低(アクセント)によって意味を区別します。

「日本語にない音」に加え、それらの「アクセント(声調)」の聞き取りや発音もマスターしなければいけません。
中国語の発音には、そんな「2重の難しさ」があります。

例えば、発音「xi」と「shi」の聞き取りです。

「xi」は日本語の「シ」に近い音。
一方の「shi」も日本語の「シ」に似て聞こえるものの、実際は舌を反らせて発音するため日本語にはなく、、、日本語表記が不可能な音です。

これらを聞いて区別でき、発音できなければいけません。

また、同じピンインでもアクセントの違いで意味が変わります。

例えば「shí(低い音から高い音へ)」は数字の「十」。
一方の「shì(高い音から低い音)」は「はい(そうです)」という意味になります。

このように中国語には「日本人にとって未知の発音」があり、日本人学習者にとっての関門となっています。

これを知ると「難しそうだから止めようかな」とか「自信がなくなっちゃった」と思ってしまうかもしれません。
でも、大丈夫です。

正しい勉強法でちゃんと勉強すれば、中国語の発音は絶対にできるようになります。
難しいものの、不可能というほどでは全くありません。

ただ、事前に心の準備だけはしておくといいと思います。

この段階では「日本人にとって中国語の難点は発音」ということを知っておきましょう。

中国語を勉強する目的

一つ質問です。
あなたはどうして、中国語を勉強したいと思ったのでしょうか?

中国語の独学に取りかかる前に、「中国語を勉強する目的」をはっきりさせておきましょう。

例えば「就職、転職に活かす」「旅行を楽しむ」「駐在する」「仕事に活かす」「中国人と話す」等ですね。

目的をはっきりさせるのは、無駄な努力をしないためです。

目的がないまま勉強を始めると、結局途中で続かなくなります。
途中で止めてしまえば中国語は上達しないので、、、それまでの努力がもったいないことになります。

それを避けるにはどうすればいいか?

最初の段階で、中国語を勉強する目的をはっきりさせておくことが大事です。

最初のうちは、目的は具体的でなくても大丈夫です。
目的と言うよりは、「夢」と言ったほうが適切かもしれません。

例えば僕が大学3年で中国語を始めたとき、目的は「中国語検定かHSKを取って就職活動に利用する」でした。
中国人の友だちが増えてからは「彼らの母語である中国語で彼らと話したい」という目的も加わりました。

上記のような目的意識があったからこそ、忙しいときや伸び悩んだときも中国語を勉強し続けることができたと思います。

目的があることで、やるべきことも明確になります。

例えば「就職や転職に活かす」なら、検定試験に向けた勉強に重点を置くべきです。
「会話」が目的なら試験勉強よりも、口を動かす練習に時間と労力を割くべきです。

やるべきことが明確になることで、効率良く勉強を進めることができるようになります。

「目的なんてよくわからないよ」と思われるかもしれません。

ただ、ここでの「目的」は、「就職活動」とか「旅行」程度の大きな括りで構いません。
最低でも「検定試験を目指すのか、それとも会話力に比重を置くのか」がなんとなくわかれば大丈夫です。

ここまでで、中国語を効率良く勉強するためのポイントがはっきりしたと思います。

ここからはいよいよ、独学の詳しい勉強法を解説していきます!

「中国語をゼロから独学」全体の流れ

当noteで解説する「中国語独学の勉強法」の全体像は下記の通りです。

【中国語独学の全体像】

①:総合教材を1冊用意する
②:中国語の音を完璧に聞けて、発音も大体できるようになる
③:基礎文法を暗記する
④:検定試験の過去問を活用する
⑤:ランゲージパートナーを見つける
⑥:「続ける仕組み」を作る

まずは前半で「中国語の基礎」を完璧にマスターします。
その後は検定試験で上の級を目指して「中国語の知識とスキル」を強化し、中国語の語学力を高めていくイメージです。

また、中国語の勉強は継続が肝心なので、「続ける仕組み」を作ります。

最終的な到達レベルは中国語検定2級、HSK6級を想定しています。

それでは、上から順番に解説していきたいと思います!

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