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古代の芝生をパレードする孔雀

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【短編小説】
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2022年6月の記事一覧

【ショートショート】水蜜桃、食べた

若いというには相応しくない年齢を迎えようとして、それでもなお若者は充分に美しかった。 おのれがその年齢に差しかかっていることを、若者はよく弁えていた。 しかし美しく生まれついたことには、全く以って無頓着であった。 むしろおのれを醜いとすら、思い込んでいた。 乙女らが彼の顔を桃の花にたとえても、奇妙な戯れ事にしか聞こえなかった。思わせぶりな目つきで物陰に誘われると、気味の悪さに走って逃げた。 物心ついた時から、男ばかりを視ていた。 屋敷の高窓から、下衆の者たちが両肌を脱ぎあせ