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女性が話す際どい話題への対処法

コロナ渦で、ずっと延期されていた泊りがけの研修が復活する気配の昨今。その時にウケた恋愛体験談をまとめます。ご笑覧いただければ。

きっかけは、去年飲み屋の歓送迎会で話した体験談。別にウケを狙ったわけではないけれど、居酒屋でみんなの飲みが入っているし、予想以上にウケた。

このうわさを聞いて、その話を泊りがけの研修会の夕食後に話してほしいというリクエストがあり、無理に承諾させられてしまった。最初の回は、アルコールが入っているから受けた側面があるし、聞くのが2度目の人もいる。それに、面白くて当たり前とハードルが上がっている。

プレッシャーがあり、午前中の勤務時間中から夜の話に備えて、トニー・ブザンのマインドマップを使ってストーリーを組み立てたのだった。上司はその意欲を仕事にぶつけろよと言うだろうし、トニー・ブザンもマインドマップの予想外の使い方であったろう。

セクハラやコンプライアンスが厳しい昨今は下ネタ関連の話題をしずらい時期でもあろうが、少し昔の話題であることを御承知おきを。

新しい部へ異動となり、隣に座っていた女性とのエピソード。きれいな女性ではあったが、最初に会ったとき、自分は少し引いていた。周囲からはちやほやされていたので、だれかと交際しているのではないかと警戒した。そういうことで、だれかとバッティングするのはごめんだし。
「部長が私のことを宮沢りえに似ているっていうんだけどどう思う?」と言ってきた時も安易にうなずかず「さあ」とそっけなく答えたので、向こうはこちらを愛想の悪い奴と思ったかも。宮沢りえに似ているとは思わなかったが石田ゆり子によく似ていたと思う。言わなかったが。

ある日、席でコーヒーを飲んでいると、「聞きたいことがあるんだけど」と言う。
「何?」
「ねえ、いつもどこのラブホテル利用してる?」
さすがに絶句して「いや、どのラブホテルも利用していないけど」
「本当かなー」
「本当! …でもなぜラブホテルと決めつける」
彼女は、
「納得できないなー」
と言いながら去っていったのだった。
このようなときは無視するべきだったのだが、人のいい自分は答えてしまう。

これに味を占めたのか、次は隣の席で話しかけてくる。
「どんなパンツはいてるの?」
「なぜ、そんないたずら電話のようなセリフを言う?」
「知りたいから」
「席が隣り合っているだけで、そんなことを教える義務はないので・・・」「どうして教えてくれないの。教えられないのは、よっぽどHなパンツをはいているか、あるいは、はいていないか」
後半、少し大きな声で言うので、こっちを振り向く人もいる。「会社で話す内容じゃないだろ」と言うと
「私、好みのパンツがあるの。プレゼントしてあげようか」「え、どんな?」
ここで乗ってしまっているのがうかつなところで
「ゼブラ柄のビキニが好きなの。はいてくれる? セクシーだと思うんだれど」
「うーん、格好いいかもしれないけれど」
ここで相手に同意しており、もう相手のペース。
「プレゼントしようか」
「ゼブラ柄に限るの? タイガーは?」と言うと、彼女は言葉を止め、考えている。
「少し違う。なぜタイガー? もしかして、今日はその柄?」
慌てて、
「いや、違う。漫画のタイガーマスクのトランクスがトラ柄だったので」「やっぱりゼブラがいい。プレゼントしてあげる」
「いや、いい」
「なぜ?」
「『今日、はいてる?』と聞かれるのもいやだし」
「聞かないから」
「いや、想像されるのもいやだから
と答えると
「セクシーで、いいけどなあ」と不満げだった。


なぜ、このような話を彼女がしてくるようになったのかと言うと、その理由は想像できた。

前の週、残業が確実な金曜の夕方。デスクの横に最新の写真週刊誌があったので、その目次をチェックしていた。熱心に読んでいると30分くらいかかる。すると退勤時間も遅くなるので、そんな時自分は、絶対に読みたい記事だけを3,4本選んで速読し、仕事に移るのであった。

だから読む記事をどれにするか、目次を見て考えていたのであった。すると横に座る彼女が(暇だったのであろう)
「何、読んでるんですか」とニコニコしながら聞いてきた。
記事をどれに絞るか悩んいたので、彼女の問いを無視していたのだが、突然、少し大きな声で
「なに読んでるんですか!」
と言いながら、ひょいと雑誌を取り上げたのである。
手元から雑誌を取られたので「あ」と言うと「なにが『あ』ですか! 大人の通販広告なんかじっと見てるくせに」なんと目次対向のページが大人の通販広告だったのである。
「いや、大人の通販じゃなくて、目次読んでたんだ」
「目次を熟読する人がどこにいますか!」
「どこにって、ここにいる」
この話を聞いていた部長がニヤニヤしながら
「大人の通販広告をチェックするなら、せめて後10分、終業のベルを待たなければだめだな」とポンと肩をたたいてくる。
目次の対向ページが大人の通販だったことは全く気付かなかったのだが、エッチな記事が好きなのだろうな、と思われたに相違ないのである。自分はそんな記事は好きではないのであると主張しようにも状況証拠的には不利だったので反論しなかったのだった。(こういう話題が好きなんだろうなと思われたのだろうな)下着を異性にプレゼントするということを自分はしたことがないし、どちらかと言えば好きではない。

最初は自分も引いていたが、あることがきっかけで交際することになる、自分もこのような話題が本当は嫌いでなかったのだろうか。

渋谷円山町で2人で飲んだときのこと。
「この店のすぐ裏、ラブホテル街なんだよ」
「えっ」
「何、そのわざとらしい驚き方」
「いや、知らなかった。本当に」
「うそっぽいよ」
と言ってこっちを見ながら
「あなたと寝たいから言うんじゃないよ。昨日、深夜番組で、水族館のある渋谷のラブホテルが紹介されていたの。近くなので、行ってみようよ」

自分も見たいとは思ったが、彼女は会社で隣に座っている。ホテルに行けば、絶対にそのままでは終わらない。
とはいえ、好奇心が勝り、そのホテルへ。
そのラブホテルへ行くと、水族館のある部屋は空いていない。ただし、通常の部屋はいくつも空いている。
それを知った彼女は「えー、水族館のある部屋を見られないのか。しょうがない。2次会に行こう」
自分の手引っ張り、ホテルの外へ。
これには自分もびっくり。本当に水族館のある部屋を体験したかっただけだったのか・・・
「ほかの部屋なら空いてるよ」と誘わないで良かった。
ただ、この経験がお互いの距離を縮め、交際へ至るのである。
そう考えると際どいネタを男女で話し合うことも有益な場合もあるように思う。
とはいえ、今の会社では難しいのだろうか。




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