土木と事務

試用期間を終わり、今の働いている環境にすこしづつ馴染んできた。
事務作業により就職をしたが、現場対応もしてという意図のもと作業に当たる。

最初は外構、庭に対する施工だったため、基礎の土慣らしを経験する。
見様見真似で動きながら先輩を見て作業に当たる。
デスクワーク中心だったので、現場で体を動かすことを楽しみながら作業に当たっていた。
職人さんの手仕事まで技術があるわけではなかったが、土や粗骨材を一輪車で運びその作業ですら重作業で食べ物で補助しながら仕事し、少しづつなれて楽しめるようになりながらその現場を終わった。

その後は崖での作業になる、その現場ではブロックではなく、既存のやり方で擁壁を作っていく、崖の裏にコンクリートを練って運ぶ、少しづつ現場内でできる作業が増えていく。
子供の頃はできていたが、脚立を使って崖にコンクリートを手渡し、段階的に材料を積んで工事を進めていく。
かなりきつく、経験が一ヶ月もない状況ではあったが、なれない中で自分なりに作業を手伝いながら最終的に仕上げ引き渡しを経験させてもらった。

細かな道路の手直しをし、その後河川の現場での作業になる。
ブロックを積む作業で学びながらできる範囲のことを自分なりに組み立てて少しづつ仕事ができるようになる。一箇所に点在している現場を対応しながらメインの現場作業を終わる。
次のメインにする箇所で少し想定外の事があり、土のうを積むことになった体は動く道具も大したことはないかもしれないが使う技術があり、それによって土のうを作り、運び、対応した後に土運びをする。

自分が経験し、そこでの仕事のレベルが上っていくなかで、自分も順当に成長してきたと思う、結果自分なりの考えではあるが、土木の本来の働き方を経験して、今現在あたっている作業が多分工法として、ランクが高い位置になるのではないかと思う。

事務に関しては資料のテンプレートになる様式を作り、それに則って書類仕事をする。やりなれている作業ではあるが、地域性を考えながら作った。

どちらかというと自分は人のために働くことを経験し、それをメインに考えて仕事をしてきて、地域に合わせ、仕事に合わせ、人に合わせ、とやっていく中で少しづつ自分がサポートされてその中で仕事に当たっていることを感じている。

この年齢で下積みをすることになるとは夢にも思わなかったが、経験していく中で知らず知らずサポートされ、自分も気遣いながら感じていた本来の仕事のあり方どこにでもあるあたりまえの仕事をしていく中で、少しづつ自分らしさを取り戻していく。

けして楽ではない、現場ごとに作業が代わりその中でも自分の対応は変わっていくと思う。

故に次に繋がりながら、少しづつ自信をつけ気持ちのゆとりを持てるようになってきた。

目減りしてく状況で消耗するより、ゼロベースでできることを増やす。
多様な考え方の中それぞれの意図で仕事をしていくだろう。
今現在の自分は力をつけ仕事にあったっていくことの実感を感じることで落ち着いていくようだ。

痩せ筋肉が付き、力も体も強くなった。
次第に自分いきやすいように自分も成長していく。
葛藤はありながらいつかは自信になっていくだろうと思う。

最適よりもそんな選択のあり方があってもいいと思う。