蝙蝠と蛞蝓～横溝正史短編第三集～

そもそもタイトルの漢字が読めん

タイトルは「蝙蝠こうもりと蛞蝓なめくじ」と読む

異質とも受け取れる台詞回しは昭和のいつ頃までのものか

現代的な時代劇と化した横溝正史氏の世界が劇中に広がる

役者さんの演技も

それに附随する演出も

独自性極まりない

どなたの演出なのかと知りたくなる

お化け屋敷的演出も素晴らしく心地良い

とても斬新な映像が次々と現れる

蝙蝠こうもりと蛞蝓なめくじと娑婆しゃばとモノメニヤ的性向

娑婆は分かるとしてモノメニヤ的性向とは一体なんぞや

この作品はとかく謎が多い

更には毎日書く遺書的な書き置きも登場する

なんとも密度の高いドラマだ

全編に渡って昭和の匂い満載だが

それらをも超越していると感じる

しかしこれは紛れもない昭和の時代の話

昭和って長かったんだなぁとしみじみ

そして、蝙蝠は益鳥なのだそうだ

さて、

もう一度最初から見返そう

繰り返し見たいと思わされる作品に出会うのは大変気分が良い

シリーズ横溝正史短編集

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