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福岡に行った話 4


歯が欠けた。
そんなことはどうでもいいくらい酔っ払いながら福岡の夜道を歩く。
まるで学校帰りファミレスで語り合い気づけば夜中で誰もいない新鮮な夜道を歩くように。


私は酔っ払うと急激な睡魔に襲われるのですが最後に立ち寄った寿司屋で限界を迎えていました。
腹は減っているのに、目の前に寿司があるのに、手を伸ばすことも、咀嚼することさえシンドイ。寝たい。

気づけば女性陣とも別れてホテルに帰っていた。

ようやく寝れる。そんな思いとは裏腹に友人が先ほどの3時のヒロイン福田をホテルに呼んでいた。
性欲の権化が。


数分後、福田がホテルに現れる。
そして福田は今にも寝そうな私の横に座って
「寝ないでよ〜w」と言う。
なんなんだこのブスは。いけしゃあしゃあと。
しかしブスはブスでも女は女。
枯渇した私の心は近くに寄り添うこの女に限りなく薄くではあるが何かを求めていた。

帰ったら3時のヒロイン公式チャンネルのチャンネル登録でもするか。そう思いながら意識が飛んだ。



朝、静かな朝だった。
福田はいなくなっており友人1人も消えていた。残った友人に聞くと福田は帰り、消えた友人はプールバーでナンパした女1人と消えたらしい。この世の秩序とは一体。
考える意味はないので、2人で帰る支度をしてホテル出る。


地下鉄を待っている間に、消えた友人とその女と合流し福岡空港に向かった。女の声は天龍源一郎くらいしゃがれてた。


博多ラーメンを食べたかったので空港で博多ラーメンを食べた。長浜ラーメンかもしれない。(どう違うのかは分からないけど)


その時私が寝た後に、福田と良い感じになった友人が愛撫を断られた話を聞いて、彼には今年1年が良い年になりますようにと思った。



そして無事帰還したわけですが薄いような濃いような、薄い年末年始だったような気がします。面白い出来事は少なかったわけで。


もう1月も終わりますが、今年の年末こそは海外に行きたいです。国内の旅行をしてみて、ホテルから出た時の日本感っていうのが何か物足りないというか。朝起きてホテルから出て、いきなり異国の地っておどろおどろしさが欲しいと思いました。


後日談

最後おみやげを買う際に、お婆ちゃんに福岡でしか買えない明太子を激推しされて丁度美味しい明太子を食べたいと思っていたので即決で買って帰りましたが、実際食べてみると私自身そこまで明太子が好きではない事実を知り、ほぼ食べずに放置していたら、謎の白い斑点が出てきてめちゃくちゃ酸っぱい匂いがしたので迷わず捨てました。(お婆ちゃんごめん)



というわけで本年もシュウマイガールをよろしくお願いします。





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