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【お年賀状♡】

久しぶりに、昔の職場の先輩からLINEが届いた。あまりに久しぶりだったので、まさか、嫌な知らせだったらどうしようと、ドキドキしながら開けてみると、「唐突ですが、今年からお年賀状の葉書をLINE変えようと思います。」とのこと、ホッと胸を撫で下ろし、お返事を書いた。「私も随分に前に年賀状を出すのをやめてしまいました。年末のバタバタが軽減されて快適です。」と。

そう、年賀状をやめてからもう7、8年は経つだろうか?年賀状の作成は、小学生の頃からずーっと続けていた習慣で、絵を描いたり、芋ハンコを作ったり、プリントゴッコを使って印刷したり、パソコンで写真を使ってデザインしたり…毎年毎年、いろんな年賀状を作って送っていた。
枚数は、10枚位から、多い時には200枚位送っていたと思う。変な自分なりのこだわりがあって、パソコンで氣軽に印刷できるようになっても、宛名ぐらいは手書きにしようと、しばらくがんばっていたが、枚数が多くなると、それも大変になり、遂には観念して、裏面のデザインの小さなスペースに、一言手書きでメッセージを書き添えたりして、何とか手作り感を少しでも残すようにしていた。

が、年末のバタバタの時期に「年賀状を用意しなくては!」と、いつも頭のどこかで考えるのが面倒になってきて、ある時、「年賀状を出すのをやめてみたらどうだろう?」と考えてみた。すると、それをよしと思わない、もう一人の自分が、「子どもの頃から続けてきた一年に一度の習慣だし、書くのは大変だけど、年賀状を貰うのは楽しみだったりするよね。日本のお正月と言えば、やっぱり年賀状でしょ。本当にやめちゃって後悔しない?」と間髪入れずに言ってくる。「日本の古き良き習慣を途絶えさせてしまっていいの?」と畳み掛けてくる。ああでもないこうでもないと2、3日は悩んでいたと思うが…最終的には、一度出さずにやってみて、後悔したらまた来年再開すればいいと自分に言い聞かせて、年賀状を出すのを思い切ってやめてみた。

で、やってみたら…思いの外、やめてしまった罪悪感はなく、年末年始にLINEやメッセンジャーでやり取りして、普通に新年が明けた。(笑)年末のバタバタの最中、年賀状の心配をして、煩わされることも無くとても快適だった。と言うことで、年賀状の送付は再開されることなく、今日に至っている。

そんなわけで、受け取る年賀状の数は年々かなり少なくなっているが、それでも欠かさずに送ってくださる方々もいらっしゃる。それを有り難く頂戴して、その方々へ思いを巡らせる時間は、新年の大切な儀式となっている。来年は、卯年だ。🐇

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