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【天地(あめつち)初めて発(ひら)けし時♡】

昨日の雨から一転、朝から快晴で氣持ちがいい。スッキリ広がる青空と、太陽の光りに照らされてキラキラ光っている紅葉を見ながら、音読道場の会場へと向かう。

今日は「大人のための深める音読」の2回目ののレッスンを受けてくださる生徒さんを迎える日。まずは、前回みっちりやった、日本語音読の基礎となる大切な母音・子音の発声のおさらいをしてから、カタカムナの音読へと移る。

美しい銀髪の女性の生徒さんは、時々お孫さんと一緒に音読をしていらっしゃるようで、前回と比べると、かなり母音が響いていて上達していらっしゃるのが分かる。お孫さんと一緒に音読する時は、「音読の先輩」であるお孫さんがリードしてくれるようで、その時の様子を楽しそうにお話してくださる。ご家族で一緒に音読できるなんて、なんて素敵なのだろう!

「私たちの年代には、いいボケ防止になるわね〜」と言ってくださった。我が意を得たり、本当にそうだ。

松永式日本語音読は、子どもたちの国語了解力を飛躍的にアップさせて学力を上げる効果があるのだが、シニア世代にも同様に素晴らしい効果がある。大きな声で、美しい母音と子音を響きかせることによって、脳が心地よく振動して活性化されるからだ。

「お年寄りの集まる施設でやったら、ものすごくいいのにね。」と談笑しながら、レッスンは楽しく進んでいく。(笑)

前回やったカタカムナの音読も、「カタカムナ読み」「一音一音切り読み」「すらすら読み」といろんな読み方でやってみた。各々の母音が美しく響いてくると、一緒に合わせて音読した時に美しく響き合ってとても氣持ちがいい。腹筋を使って、呼吸も深くなっていくので、頭がスッキリとしてくる。

そして、今回初めてやる「古事記」の音読だ。

天地(あめつち)初めて発(ひら)けし時…

あぁ、全てがはじまる様子が書かれている冒頭の部分だ。最初に現れた神々の名前を丁寧に音読してゆく。そして、それにまつわるお話を旬子さんと私とそれぞれの観点でお話させていただく。すると、「へぇー、そうなの」「すごい深いのねー」「へぇー、知らないことがいっぱい!」と、素晴らしいリアクションをしてくださるので、こちらもついつい、深めているのか、脱線しているのか、話しがどんどん広がってゆく。氣がつけば…予定の時間をまわっていた。あっと言う間だ。
こんな楽しい学びは、なかなかないのでは?と自画自賛したくなるような充実したひと時だった。

こうやって、生徒さんと一緒に学びを深めていけることは本当に幸せなことだなぁと心底思う。

松永式日本語音読は、単なる音読ではない。

超古代日本語のカタカムナや、古事記などの古典を音読して、その「響き」と共振・共鳴することで、古の日本人のスピリットに触れ、様々なインスピレーションを受けられる素晴らしいメソッドなのだ。

私たち大人の知的探究心をくすぐる面白い遊びであり、楽しいボケ防止でもある。

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