ゆるカウンセリングでHSPについて話したらスッキリした話


自分がこんなに繊細な人間だなんて、思いもよらなかった。

小学校から中学高校の10年間の学校生活で私は自分のことをすっかり誤解した。小学校の頃の通信簿は、「積極的に発言し」「クラスのリード役」なんて言葉が目立った。司会もやったりしてたらしい。
中学で大人しくはなったものの、似たような感じで水泳部に漫画研究部、ジュニアオーケストラやバンド活動まで幅広くこなした。演劇なんかもちょっとやってた。


これで私は確信してしまった。
「つよい人」なんだと。
ともかく誰にも物怖じせず、なんでも言ってしまう、やってしまう人。
マイペースに自分を貫ける人。
周りからはおそらくそう思われていたし、私はそのキャラクターを自負していた。
それが、自分の「個性」であり、「強み」だと思っていた。


それが、大学に入ってから一変。
私はただの協調性のない人になった。
あまりに狭い世界で生きてきてしまったと絶望した。私は、「つよい人」なんかじゃなく素直で、それでいて人との接触がうまくなかった。けれども、クラスメイトがそんな私を認めてくれていたんだと。そう気づいたころには、私は中高の女子校6年間で対話したことのない<男性>という存在(主にサークルの同期)から「空気読めないやつ」として嫌われ、ハブられていた。
サークルにいた3年間、楽しい事もたくさんあった。しかし自分の立ち回りが下手なうえに、周りに振り回されやすい性格から、初めの2年間は疲れてしまい心が折れ「つよい人」を演じることができなくなった。一時は辛さ悲しさを埋めようと1日5食の生活が続き、高校を卒業した時から7キロも太ってしまった。
成人式では笑いながら心は泣いてた。華々しい学校生活をみんな送ってるんだろうな。楽しそうだな。一緒に笑っているはずなのに独りだった。
家に帰ってから涙が止まらなかった。
わたしは思った以上に心が折れやすかった。


物事の捉え方が0か100しかない。
人と距離を取りすぎたり、詰めすぎたりする。
些細な他人の言動で自分の気持ちが乱高下する。
友達であっても毎日会いたくない。
人と会いすぎても疲れるし、会わなくても病む。


こんな自分の性格に、社会不適合者なんじゃないかと思いつめるようになった。まともに働けない社会のはみ出し者かもしれないことへの不安と恐怖がついて回った。結局その不安は払拭されることなく大学を卒業した。

そして今年4月。どうやら私はHSPという性格傾向を持っているらしいことが判明した。インターネットTVでHSPについて特集され、同じように苦しんでいる人達を見かけた。自分の苦しみに名前がついたことは嬉しかったが、似たような性格の人が世の中にいる実感が湧かないまま、時が過ぎた。

そして10月頃、こんな企画が目に留まった。

「無料でカウンセリングします」


マジかよ!!無料じゃん!
無料の言葉に弱すぎるだろ私。好奇心半分、誰でも良いからともかく話を聞いてほしいという気持ち半分。「先着5名」言葉にも惹かれて勢いよく連絡してみたところ、なんと会ってくれることに。

会ってくれたのはハラマコンテンツさん、という人。
実は私がバンドサークルの先輩の勧めでよく聴いていた、PENs+のベースさん、!!
rooftopて曲が好き、、、有名なのは旅に出たい、と言って、かな〜古い曲ばかり言ってしまってるけど新しい曲もめちゃすき、!


PENsのギターの新井リオさんは元々フォローしてて、リツイートで回ってきた。

ハラマさんのnoteでは自分がHSPであること、パニック障害に苦しんでいたこと、それらを乗り越えて今は作業療法士を目指していること。赤裸々に書かれていた。ハラマさんの記事はこちら


もしかしたら自分の辛い気持ちをわかってくれるかもしれない…でも、もしかしたら全然違うかもしれない…不安になりながら当日を迎えた。

自分でもびっくりするくらい、すらすらと話せた。元々初対面の男性と話すのがめちゃくちゃに苦手だし、印象はキツめに見える私と真逆の癒し系の雰囲気をまとっていてびびりまくっていた。普段なら、私にビビっちゃうだろうな…と思ってあんまり話さない雰囲気の人だ…(ハラマさんごめんなさい)。
しかし彼は、驚くほど私と似たような性格傾向を持っていた。お互い「わかる」「わかりすぎる」「似てる」を連呼した。

1時間が光の速さで過ぎた。
お互いの性格をさらしあった結果、いつも人とばいばいした帰り道に考える「私変な事話してないかな」「あの行動はどういう意味なんだろう」もなかった。
ノンストレスとはこのことや…
ちょっとした冒険で自分の抱えていた辛さが、自分の「個性」として昇華されていったのを実感した。


案外「私だけかもしれない」ことって少ないんだ。
そう思うと、「社会のはみ出し者」なんていうダサい考えは消えていく。

生きづらさを抱えなくてもいい。閉じこもらなくてもいい。
1人じゃないんだから。


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