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都営地下鉄大江戸線 乗りつぶし(+大相撲観戦)

はじめに

前回(以下リンクの記事)、日暮里・舎人ライナーおよび都営地下鉄浅草線を完乗したので、私があと東京都交通局の鉄道で乗れていない区間は、都営地下鉄大江戸線の一部区間を残すのみとなりました。

大江戸線は、個人的には六本木~新宿間の移動で使うことが多く、そこまで縁のない路線ではないのですが、練馬~光が丘間は乗ったことがなかったので、折角なのでおさらいを兼ねて全区間を乗ってみることとしました。営業距離および所要時間は大したことがないので、ちょうど沿線の両国駅で開催中の大相撲五月場所を途中下車して観戦してみます(前週にも現地観戦してたのですが )

春日~都庁前~光が丘

この日は春日駅からスタート。空を見ると、雲行きがあやしい感じです。

春日駅/後楽園駅 A3出口

大江戸線は一部が環状型の6の字をした路線なので、春日駅からであれば、どちらの方向に乗っても終点の光が丘駅には行けるのですが、後で両国で目的があるので環状部は一筆書きで済むように飯田橋方面行きに乗車します。今回も、事前に用意していた都営まるごときっぷを使用します。

春日→光が丘→両国→春日のルートで1周します。
春日駅

何度も乗っている路線ではあるので、そこまで特別な感動はないですが、土曜の朝方とあって乗客は少なく、小さめの車両でも空間が広く感じます。そうこうしている間に、乗り換えの都庁前駅に到着です。ホームにテーブル的な物が設置されていました。これと同じ形状の物が、このあと行った光が丘駅の改札付近にもあったのですが、これは大江戸線特有の物なのでしょうか?台が二段になっており、乗客向けなのか駅員が使用するものなのか今ひとつ用途がピンと来なかったのですが、折角なので持っていた麦茶のペットボトルを置いてみました(謎)。

謎のテーブル

都庁前駅から光が丘行きに乗車。相変わらず空いているので、乗る機会が多いものの乗車率も高い六本木~新宿間ではなかなか撮影しにくいココを撮ってみました。

大江戸線の中吊り広告ホルダー

大江戸線は車両が小さく天井も低いので、中吊り広告が乗客にぶつからないように折り曲げて掲示できるホルダー的な器具が使用されているのが特徴です。器具をよく見てみると何か標語が書いてあります。

拡大

安全で 明るく さわやか 未来をめざす都営交通」。
なんか全部乗せみたいな大層な標語ですが、調べてみると都営12号線(大江戸線の当初名称)の開業時には使われていたコピーのようでした。

終点の光が丘駅で下車し、改札を出ます。初めて来ましたが、予想以上に駅周辺が都会で圧倒されます(皮肉ではない)。天気はまだ何とか曇りをキープしています。

光が丘IMAと光が丘駅A4出口
光が丘駅A1出口

まだ朝9時過ぎなので、駅直結のモールは開店前でしたが、セブンイレブンでこの後の大相撲五月場所チケットを発券しました(出発前の朝に「チケット大相撲」で購入していた)。
駅前にあった看板に、練馬区のゆるキャラ「ねり丸」を発見!ねり丸といえば、この五月場所から新十両に昇進した練馬区出身の栃丸関の化粧まわしにも登場しており、タイムリーな出会いにちょっと嬉しさ感じました。

「自転車駐車場をつかってねり!」

光が丘~両国

さて、再び改札に入り折り返して両国へ向かいます。ホームの発車案内を見ると、「六本木・大門方面行」と「六本木経由清澄白河行」の表示が並んでいます。後者の方は、清澄白河駅までしか行かないということなのですが、何故この中途半端な場所が終点になるかというと、清澄白河から木場公園の地下にある車庫に入るためです。大江戸線の車庫は、この光が丘と木場の2ヵ所にありますが、いずれも地下にあるため見学会などの企画がないと、一般人には目に触れる機会がない場所となります。

光が丘駅ホーム

やって来た車両は12-600形(3次車?)で、明るく綺麗な車内です。座席モケットの柄も和っぽくてイイですね。

先ほど気になった吊り広告ホルダーを見てみると、「東京都交通局」のロゴのみで、あの標語は書いておらず。ちょっと寂しい。

月島駅停車中

車内は光が丘を出てから、この月島駅辺りまでは結構混雑していて車内での写真撮影は憚られる状態でした。都会を感じます。あと、新宿から環状部に入ってからの区間はホーム壁面の装飾が各駅それぞれ個性的で、下車してちゃんと見てみたいなあと思いました。
さて、目的の両国駅に到着。こちらのホーム壁は障子みたいな格子模様の和テイストです。

両国駅ホーム

改札を入ったところの壁には相撲をモチーフとしたアートが。

改札外のコンコースの床もこんな感じ。

巨大な軍配

地上へ出てみると、ついに雨が降っていました。しかも超がつく土砂降り…。雨の中を国技館まで徒歩で向かいます。途中、JR両国駅前の広小路といわれているスペースを通ると、小錦さんとそのスタッフの皆さんがキッチンカー出店の準備中でした。

国技館(大相撲観戦)

さて、本日のメーンイベント。国技館での大相撲五月場所観戦です。この日は14日目で幕下以下の取組数は少なくなっているので、開場は10時30分です(通常1~12日目までは8時半開場)。ちょうど開場時間直後に到着できたので、余裕をもって観戦できそうです。
国技館に入ると、すぐに向かったのは地下大広間。すでに地下階段から行列が続いているので並びます。何が目当てかというと、こちら。

塩ちゃんこ

コロナ前は、この地下大広間で開催場所ごとに異なる相撲部屋のちゃんこ鍋が振る舞われていましたが、入場制限付きの開催となってからは相撲案内所(お茶屋さん)のスペースを利用した飲食コーナーにて、ベーシックな国技館ちゃんこが提供されていました。今場所からは再び大広間で飲食出来るようになりました。喜ばしいことです。実は、この前の週にもここでちゃんこを頂きましたが、その際は醤油味でした。場所後半のこの日は、塩ちゃんこにメニューが変更されてました。早朝から都内を東西に大移動してきたので、具沢山のあたたかさが身にしみます。

壁には力士タペストリーがずらり

あっという間に完食。さっさと席に向かいます。前週は奮発してマス席での観戦でしたので、今日はイスC席の最後列(2階席一番後ろ)にしました。イスC席は、イスS~Bと違って手すりがなく、クッション性が低い座席です。また、2階席入口から席までの階段を上がるのが結構キツめではありますが、空いているエリアを選べば、パーソナルスペースを広くとれるし、後ろを気にしなくていいので特に1人で見に来る時には安価で使いやすい席種です。(イス席は、チケット大相撲、ぴあで座席指定購入が可能)。最後列と言っても土俵は十分見れますし、双眼鏡があればなお楽しめます。

イスC最後列からの眺め
頭上には優勝額(の裏側)

席に着いたのは、まだ序二段あたりの取組でしたので、座席の埋まり具合はこの程度。土俵下にはこの五月場所から勝負審判デビューの二所ノ関親方(元稀勢の里)がいらっしゃいました。この日は、土俵から落ちた力士を被弾してしまって結構痛そうにしている場面がありました。大変な仕事です。

東側に二所ノ関親方がいる

しばらく土俵を眺めていると、時間が正午を回ったこともありお腹が空きました。さっきの、ちゃんこ一杯では全然足りないですね。2階通路の売店で、こちらを購入。

柚子いなりです。何気なく添えられた卵焼きが嬉しいですね。コロナ以降は長らく弁当系メニュー販売がなくなっていましたが、今場所からはだいぶ復活してきて嬉しい限り。お酒も1人1本まで販売(持ち込みは禁止)のルールでOKになったので、売店もにぎやかです。
写真ではわかりにくいですが、外はまだまだ雨が激しく降っていました。とはいえ、密を避けて屋外通路の屋根下のベンチで頂きました。

大雨

食べ終わると再び席へ戻りましたが、しばらくすると甘いものがほしくなって来ました。思い立ったらすぐ売店に直行です。

ミックス(抹茶・バニラ)

国技館開催場所の楽しみの一つが、毎回味が変わるソフトクリーム。今場所は抹茶でした。再び屋外でペロリ。やっと雨が止んでいたので、場内を軽く散歩してみました。

推しの幟を裏側から…
御嶽海だけ原寸大じゃないと思う

13時半を過ぎ、幕下後半からはそろそろ目が離せませんので席に戻って観戦に集中です。

物言い協議中
十両土俵入り

安スマホで拡大MAXにすると画質ガビガビです。。

この日の目当ての一つが、ケガのため急遽お休みとなった佐渡ケ嶽親方に代わって緊急登板した藤島親方(元武双山)。この日は西側の席だったので、真横から親方をウォッチ出来ました。審判は通常は土俵下の座布団に座ると、上から黒い膝掛けをかけるのですが、藤島親方は膝掛けを使わずにその上に座ってしまうワイルドスタイルです。袴の裾から生脚がちらっと覗いていました。

藤島親方(左、正面審判)と勘九郎さん♡

推してる貴健斗関は十両優勝争いトップだった剣翔関を押し出して白星。この日の負け越しを回避しました(残念ながら翌日の千秋楽で負け越してしまったのですが… いつでも応援です)。取組み後の土俵下での勝ち残りの様子を見てみると、東側の審判(二所ノ関親方)の左に貴健斗関、右側に武将山席、正面に武将山関の師匠の藤島親方という並び。
両関取は、同学年かつ強豪校の主将同士(鳥取城北、埼玉栄)かつ同期入門かつ十両昇進も同年同場所という凄いめぐり合わせの2人なので、このメンツを見てついつい興奮してしまいました。

左から藤島親方、貴健斗関、二所ノ関親方、武将山関(土俵下)

十両取組が終了して幕内土俵入りの時間ともなると、さすがに客席もこの埋まりっぷりです。今場所からはお酒が入っているお客さんも多いので、観客全体の高揚感が上がっている感じです(ルール上は声出しはまだダメ)。

幕内土俵入り
横綱土俵入り

この日は幕内序盤から、盛り上がる取組が多くて楽しかったです。千代大龍関がとても良い相撲で勝ち越しを決めておおっと思ったのですが、後でTwitterを見たらトレンドに入っててびっくりでした(久々の勝ち越しで泣いている?と話題になってた模様)

隠岐の海関が空中斜め上に向けて遠い目をするのが好きなんですよね

あと、こちらも推しの一人である明生関。先場所は怪我の中での出場で大きく番付を下げてしまいましたが、今場所も苦戦しながらも、この14日目で勝ち越し。取組後、審判交代中に立って待機する後ろ姿からも、気持ちが漲っているのが感じられました。

明生関(右下)

14日目ともなると優勝争いです。隆の勝関、佐田の海関、横綱・照ノ富士関が3敗で並んでいたので、会場の緊張度も高まります。隆の勝関は霧馬山関がやや無謀な足技に出たところを突き落として白星。そして、佐田の海関は4敗の大栄翔関が相手だったのですが・・。テレビ中継でも聞こえていたようなのですが、仕切り中に客席から妙な手拍子が発生。イス席だったので、手拍子を始めた人達(の属性)を確認できてしまったのですが、この時点で何となく勝敗予想が付いた気がしました。結果は大栄翔関が立ち合い当たってからのスピーディな引きと叩きが決まって白星。こういう場面での集中力に優勝経験者の肝の据わり具合を感じます。貴景勝関と御嶽海関の大関戦は、明らかに怪我を抱えている御嶽海関を電車道で押し出して貴景勝関が7勝(最終的にこの場所で大関3人中唯一の勝ち越し)。そして、結びの一番は横綱・照ノ富士関に大関・正代関。この日は時間が余り気味だったのか、仕切りがやけに長いような感じで、その分なにか正代関がやってくれるんじゃないか…みたいなことを考える余地があったのですが、結果はあっさりと横綱の勝利。結局!

弓取式後、規制退場を兼ねたお楽しみ抽選会にきっちり参加して席を後にしました。そういえば、抽選会の最中にマス席で急病?の方がいらしたようで、親方・職員が即座に集結して対応されてました。最近は場所前に救急訓練を行っているようなので、それが早速活きているようで何よりだなと思いました。

毎度みじんも当たる気がしない抽選会
今度は幟を表から

さて、国技館を出たら大江戸線乗りつぶしの続きに戻ります。リニューアル工事のため長期休館中の江戸東京博物館の横を通って、大江戸線両国駅に向かいます。

江戸東京博物館

両国~春日

再び両国駅から飯田橋・新宿方面行きに乗車。5駅、10分ほどの乗車であっという間に春日駅に到着。大江戸線全区間を完乗することが出来ました。
この後は、用事のため三田線に乗換えるので、旅程は一旦ここで終了。大江戸線から三田線ホームへの間に設置してあったヤクルト自販機に品薄と話題のヤクルト1000がびっしり販売中でした。

ヤクルト自販機

ヤクルト1000といえば、発売当初から貴景勝関がCMに起用されているので(貴健斗関も一瞬出てるので注目!!)、応援の気持ちを込めて気付いた時にはヤクルト製品を購入するようにしています。この日は、朝からの長丁場で容量がほしかったので「さっぱりりんご」をこの自販機で購入したのでした(おわり)

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