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フリー編集者・元塚B

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塚Bの中央公論新社時代、そしてフリー編集者の元塚Bの記事です。
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#本屋

本の降る街

こんにちは、フリー編集の元塚Bです。 今回は私が出版社に入社した若い頃に住んでいた街の思い出を、中年らしい感傷にたっぷりと浸りながら綴りたいと思います。 家の隣に古本屋 私は大学卒業後に出版社に入社。 間もなく、学生時代から付き合っていた方と結婚したので、ビンボーな新社会人&新婚生活が始まりました。 家は古くて安いアパート。 しかし、すぐ隣に古本屋があることが気に入っていました。 選書にこだわりがあって、古いファッション雑誌や洋書など、見ているだけでも楽しい空間でした。

紙媒体を愛する気持ちは変わらない。若き編集者による、これからのシュッパン。

こんにちは、元塚Bです。 気づけば私も40代。 しかし、まるで日本の超高齢社会を象徴するかのように、周囲は、編集者も読者も、私より年上ばかり。 「若い人の意見が聞きたい!」 そんな渇望感から、フリーの編集者として活躍している、あかしゆかさんにお話を伺いました。 出版社に憧れて あかしさんは1992年生まれ、現在29歳の(もはや業界内では奇特な)若き編集者です。 出版業界との最初の接点は、大学時代。 たまたま通った本屋の貼り紙を見て、アルバイトを始めたことが入口となります。

「手作り」で生まれた書店! Pebbles Books

こんにちは。塚Bです。 今回は、東京都文京区、小石川にある小さな小さな書店、Pebbles Books(ペブルズブックス)をご紹介したいと思います。 小石川に生まれた小さな書店 Pebbles Booksは、住宅街にひっそりと佇む、一見するとギャラリーのような書店。 1階には児童書や雑誌、文庫、新書、一般書。そして2階は人文書やアート関連の書籍が並びます。 子連れのお父さん、お母さんや、人文書が好きな地元の人に愛される書店です。 本店は、「フリーランス書店員」の久禮(くれ)

ローカルチェーンの書店とともに歩む。フリーランス書店員……って?

こんにちは、塚Bです。 前回、小石川にあるPebbles Booksをご紹介しました。 その仕掛け人が、フリーランス書店員の久禮(くれ)亮太さんでした。 しかし、書店員でありながら、「フリーランス」とは、いったいどういうことなのでしょうか? 今回は、そんなフリーランス書店員・久禮さんのお仕事をご紹介したいと思います。 チェーン店から独立 久禮さんは、大学在学中にあゆみBooks早稲田店でアルバイトを始めたことから、書店員としてのキャリアをスタートします。 その後、三省堂書

下町に生まれたシェア書店 西日暮里BOOK APARTMENT

こんにちは、塚Bです。 JR西日暮里(にしにっぽり)駅の改札を出ると、飲食店などと隣接したスペースに本棚があります。 これは、ひと棚ごとに違う「棚主」が本を出品しているブックアパート。 今回は、そんな「西日暮里BOOK APARTMENT」をご紹介したいと思います。 改札を抜けると、そこは本屋であった「西日暮里BOOK APARTMENT」は2019年12月、東京都荒川区にオープンしました。 31㎝四方の棚が80スペースあり、それぞれに別の「棚主」が本を出品する、シェア本屋