20230130_柔術の試合に出たら、74歳の鉄人に会った話(2023.1.29)

 実は、趣味でブラジリアン柔術をやっております。
「実は」といっても完全に隠しているワケではないんですけど、あまりに弱くて自信がなくて、人に聞かれる前から積極的に公言するのは避けてるといいますか。
 柔術をかじってるキャリアはかれこれ20年超えちゃってるんですが、仕事が忙しすぎたり自宅から遠いジムを選んでしまったりで、しっかり通う習慣が根付かず、ほぼ初心者のまんま月日が経ってしまうのを繰り返してました。

 にもかかわらず、僕は青帯を持っています。6年前の夏に、当時のジムの先生が、長くジムに在籍してる功労賞的な意味だったのかな、ある日突然ポンと青帯をプレゼントしてくださったんですね。
 うわ〜分不相応にも青帯いただいちゃった、ムリかもしんないけど帯の色にふさわしい人になれるようもっと努力しなきゃ……と思いつつもまだダラダラ本腰が入らないうちに、3年前に腰のヘルニアを発症してしまいまして。ほぼ同時にコロナ禍も始まったのも相まって、そこからかれこれ2年、柔術は完全にお休みになってしまいました。

 しかし整形外科のリハビリの甲斐あって、腰は昨年からだいぶ良くなってきました。柔術を諦めてはいなかったので、昨年の秋ごろからぼちぼち再開しています。小遣い制の所帯持ちなので、所属をジムからサークルに替えての再出発になりました。

 さて昨日(1.29)、地元の柔術ジム同士の親睦を兼ねた練習試合がありました。そして、その練習試合に圧倒的調整不足にもかかわらず、無謀にもエントリーしてしまいました。
 正直逃げたくもなりましたが、前日にジムのグループLINEで対戦表が回ってきたので改めて確認したら、しっかり自分の名前が2試合分エントリーされてるし……これはもう、逃げも隠れもできません。なるようになれ。

 結果から先に言うと、1勝1敗でした。
 記念すべき1勝のお相手は、な、なんと……74才!
 ご高齢にもかかわらず、青帯の試合にガンガン出まくっている鉄人です。凄いお方です……!
 試合は無我夢中にもがいてる内に、なんとか終盤でサイドとマウントを取れて(?)ポイント勝ちできました。
 試合後にこの方とお話できたのですが、挑戦を続ける若々しさと朗らかさに溢れたお人柄で、本当に素敵な方でした。人生黒帯、ただただ尊敬しかありません。僕も柔術続けて、あんな74歳になりたい……!

 ちなみに2試合目は、柔道有段者と思われる20代の前途洋々な若い方に、ぐうの音も出ない秒殺負けでした(捕まれた瞬間に投げ→袈裟→マウント→腕十字。おそらくゆっくり優しく極めていただいてたしストップも早かったので、ダメージはありません)。
 案の定の秒殺でしたけど、若さもフィジカルも違う相手とも無事に試合を済ますことができたのは、のちのち自信に繋げることができたらいいなと思います。

 とはいえ、たとえ秒殺負けでも試合は楽しいですね。こんなの何度でもやりたくなってしまうではないですか……!
 いずれ公式試合に出るための度胸づけという意味合いの強い練習試合でしたが、思い切って出てみて本当に良かったです。
 応援いただいた方々、刺激ある舞台を創ってくださった方々、ありがとうございました!


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