第2回:初顔合わせ編:2022年3月20日

Mazda CX-30に乗ってQちゃんがやってきた。

「こんにちは」。うむ、中国人らしいトーンが高めの可愛い声ではないか。外観も小さめで可愛いらしいし。玄関先での挨拶もそこそこに車に乗り込む。

QちゃんはCX-30の左側の前ドアを少し開け、そのまま後ろのドアも少し開けた。「両方あけてどうするつもりなんだろう」とちょっと訝しんだ。ところが、後ろドアは私のために開けてくれたのだった。私が乗り込もうとするとドアを大きく開け、乗り込んだのを確認してドアを閉めてくれた。その後も私が車に乗り込むときには毎回こうだった。

Qちゃんが日本に来て2年半。もはや日本語会話に問題はない。「どうして日本に来たの」という配偶者からの質問には「ジャニーズの山Pが好きだったから。でも、もう今はそうじゃない」。日本では映像関係の仕事をしたいそうな。台湾の大学でそういう勉強をしたとのこと。

鼎泰豊の料理はどれもおいしかった。満腹になっても、もっと食べたい気持ちが失せないおいしさ。この店のウリは小籠包である。適当に食べようとすると、「食べ方が違う」とQちゃんに言われ、テーブルに置いてあった食べ方の説明書を指し示される。小籠包はレンゲに乗せ、箸で突っついて出てきた汁を飲んでから食べるものなのだった。

Qちゃんの黒髪がとってもきれいで、綺麗な髪をしていますねというと、どう返していいか分からない様子。息子に「どうもありがとう」と言えばいいんだよと言われてうなずく。

鼎泰豊では、そこで客に使わせている箸を売っていた。先の方がステンレス製の箸。面白いので息子に「これを私たちへの土産に買え」と言って買わせる。Qちゃんは私が箸に関心を持ったことが信じられないようだ。「これ、普通のお箸だよ」って。

CX-30で我が家に送り届けてもらい、用意しておいた抹茶でもてなすことにする。Qちゃんはテーブルの上に乗せておいた抹茶とかお茶碗とかを一目見て、あとずさりした。あとで聞くと「昼のカレーの残りがそのまま置いてあるんだと思った」とのこと。なんでそうだとあとずさりするのか分からんけど面白い反応だ。

配偶者が抹茶を茶筅で立てる様子は、映像では見たけど実際は始めてって喜んでいた。苦いということもなく、おいしいと2杯飲んでくれた。


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