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歴史の中で働いた沈黙の力【聖母マリアの愛】
大宇宙大神霊仏よ
いまあなたの広がりの中で
魂の癒しと気づきをもたらすメッセージを
執り行わせていただきまする
この癒しは、大宇宙の根源とあなたが、あなたの延髄と、私の声帯と、大宇宙の根源が繋がる。
いにしえの結びの行事。
人々はみな古来より、天地の結び目を探し、そこに祠を建て、磐座を置き、神社となしました。
人々は古来より、肉体のほかにもうひとつの体と、心を有することを知り、生まれる前は、その心と、もうひとつの体で、自由自在に時と場を、移動しておったことを、覚えております。
さすれば、今日までに膨大な魂の情報が、宿っているはずでありますが、それがもし不用意に開かれますと、けた外れの膨大な情報が、かえって我らを混乱におとしめる。
魂は、シンプルな言葉でないと、気づきを得ることはできませんので、表面意識と潜在意識を繋ぐ、チャネルを管理する光の天使よ。
ちょうど喉のところにあり、表面意識と潜在意識を繋ぐチャネルの管理者である、「大天使ラグエル」よ。
今あなたの許可を得て、この者の潜在意識にアプローチを致します。
あなたは前世において、地位高き前世が多く、しかしながら、その高い地位を利用して、己だけの利益と富を貪るのではなく、時に多くの人々に、救いと癒しをもたらしてきました。
中でも決定的であったのは、かの有名なフランス革命の時、王侯派につくか、それとも、改革派につくのか。
あなたはもともと、その当時厳格なカソリックの家に生まれ、そこへちょうど、王侯種族を打倒する革命思想の持ち主が、やってまいりました。
あなたはカソリックでありながら、異教徒の意見にも広く耳を傾けておりました。当時大司教が、その街を支配しておりましたが、その大司教の書記官の役をしておりました。
革命派が、堂々とあなたの家にやってきます。
彼らの主張は、このようでありました。
神のご加護があると称しながら、王侯貴族は腐敗の極み。富を全く人民の為に使おうとしない。おかげで庶民の暮らしは干上がったままだ。その事を何度も訴えたが、一向に王侯貴族はあらためる気配がない。ここだけの話だが、まもなく、夜襲攻撃をかけねばならぬ。
あなたは驚いて、反論いたします。
攻撃以外に、方法はなかったのですか?
もちろん我らとて、闘争を起こせば死者が出るのは知っている。しかし、聞く耳を持たない者に、どうして談判が通用しようか。
ところで今日は何をしに?
そなたは大司教の右腕だ。事が起こった時、我らが正しいと、大司教に言ってもらいたいのだ。
でもご自分たちで、革命が正しいと信じておられるのではありませんか。
確かに信じてはいる。しかしな、所詮は自分たちで考えたことだ。果たしてこれでいいのかという、良心のささやきというものがある。革命軍を起こしてわかったのだが、頭で良いと思っていても、人間の力を越えた神が、それをもし、快く思っておられないとしたら、たちまち意気が、萎えてしまうんだ。
我らのやっていることが、人間の領分を越えた、神から見ても正しいという確信がないと、命を懸けることができない。なにせ、闘争で命を落とすこともある。兵士たちは、死の恐怖からどうやって逃げたらいいのか。たとえ刃のもとに倒れて命を失っても、神が助けてくださると確信が持てないと、戦うことはできん。
そこで革命が起きる前に、大司教の後押しが必要なのだ。密かに大司教は我らを認めておられると、革命軍の兵士に伝えなければ、命を懸けた戦いなど、できるものではない。
もちろんあなたは、そうした闘争活動の異名を、投じたことはありませんでしたので、兵士や、軍人たちの気持ちがわかっていませんでした。とどのつまり、やはり人間は、神のご加護なくしては生きていくことができないと、この時はっきりと、確信したのです。
しかし、この事を大司教の耳に入れれば、当然、王侯貴族の耳に入ることは、百も承知でした。教会と言えども、お金や権力と全く無縁でいることはいられませんでした。
あなたはそこにも矛盾を感じておりましたが、とにかく祈る場所や、祈りに導く司教がいなければ、信仰そのものが成り立たないのです。世俗の金を相手にするようでは、真の信仰とは言えないとは思っていましたが、やはり、基盤がないと信仰も成り立たないものかと、悩んではおりました。
しかし、性格上嘘が言えませんでしたので、
残念ながら、大司教にお伝えすることはできません。何故なら、大司教の耳に入れば、あなた方の計画は全部つつぬけ、革命前に全員が処刑されてしまいます。
すると、革命軍の指揮官はあなたにこう言った。
ではどうすればいいのだ。一体お前は、今の政治が本当に腐敗していると思わないのか?お前たちは、いつも蚊帳の外にいて、出来事を冷ややかに眺めているだけではないのか。
信仰というものは、現世の動きには、全く関心が無いことなのか。
逆らえば、今にも切り殺されそうな雰囲気でした。最初は驚きましたが、あなたの性格は、不思議と追い詰められれば追い詰められるほど、冷静になっていきます。
私だって、死ぬ覚悟はいつでもできてます。
私にとって信仰とは、いつでも死ねることです。
自分が間違っていると思ったら、いつでも死ねます。
では聞くが、何をもって正しい、間違っているというのだ。
痛いところをつかれました。
善悪の問題は、あなたにとって果てしの無い謎であり、信仰者の仲間でありながら、何が正しく、何が間違っているか、確信が持てませんでした。
それは、内なる声です。
なんだと!内なる声!
ではその内なる声は、今の王侯貴族の腐敗ぶりを見て何と言っている。
放っておけと言っているのか!
我らは違うぞ!
もう、こんな政治はたくさんだ!
こんなわけで、ギリギリのところまで、あなたは悩みました。
いいか。お前がよしと言うまで、ここを一歩も動かん。
いいか。何万という兵士が、今から命を懸けて戦うんだぞ。
ちょっと待ってください。
と言ってあなたは、祈りの部屋に入りました。
そして、キリストに祈りました。
祈っていましたが、心が落ち着きませんでした。
そしてふと、背後を見ました。
そこには幼子を抱えた、マリア像がありました。
マリアは極限の中であなたに、このようなメッセージを与えました。
アンナよ。
お前は今、決断を迫られて迷っている。
だが、アンナよ。覚えておきなさい。
神ですら、決断することが出来ないことがあります。
特に、母性を兼ね備えた女にとっては。
アンナよ。
私もかつて幼子キリストが、殺されることがわかっておりました。
一体、イエスを逃がすべきか、それとも、イエスがやりたいようにさせたらよいか、母として悩みました。
結論を言うと、決められなかったのです。
決めないという決断も、時にはあるものですね。
ですが私は愛でいっぱいでした。
私はもう、成長したイエスを、抱くことしかできませんでした。
処刑されてボロボロになった、イエスも、血みどろになったイエスも、抱くことしかできませんでした。
もう一度、あの者の元へ戻りなさい。そしてハッキリとこう言いなさい。
『神ですら、決断出来ないことがある。だが、心は愛で一杯です。』
帰ってきて、ありのままを伝えました。
最初革命軍の兵士は、怒りに体を震わせておりましたが、あなたが愛で一杯であることを知ると、やがて革命軍の兵士も背中を振るわせて、嗚咽し始めます。
俺にも母親がいる。
母親はもちろん止めたし、妻も俺を止めた。
男の人って何故、正しいと信じたことのために、命を捨てる。
残された妻や子供はどう思いますか?
男の勝手な理屈ではありませんか。
何故決めなければいけないのですか。
決めないという選択は無いのですかと。
いつの時代も、白黒つけるのが、男の正義でした。
でもそれで世の中がよくなりましたか?
今のあんたと同じだ。
おれはそれ以外の答えを求めにきたが、世界には俺が知らぬ、もう一つの原理があるようだな。
革命軍の兵士は、兵隊であることを、辞めてしまいました。
正義のために、王侯貴族の首を刎ねる
マリーアントワネットの首を刎ねる
正義のために、人を殺していいのか
キリスト教は、表面的に決断を促す宗教ではない。
旧約聖書においては、事細かにこれが善、これが悪と書いてある。
しかしながら、新約聖書は、善悪の基準を、曖昧なまま残している。
しかし、実はここにこそ、新約聖書の偉大性があるのである。
旧約では説ききれなかった、愛をイエスは体現した。
そしてそれを支えたのは、マリアだったのだ。
決断が遅いとか、決められないと言われて、劣等感に落ち込む必要はない。
何もできない人間だと言われて、自分は無価値な人間であると、断定する必然性も全くない。
歴史は再び、新約聖書に込められた、イエスとマリアという、親子の物語であるということを、人々は理解せねばならん。
理屈を言わなくてよい
温かく包めばよい
いや、それは、長い長い間、歴史の中で沈黙の力として、二千年以上働いてきた、その沈黙の力、沈黙の声よ、目覚めよ、復活せよと、時の声がささやく。
穏やかであること
愛に溢れていること
それ以外に、どんな生き方や、態度をとることができようか。
アーメン
再び新約の時代が来ます。
あなたの心を通じ、聖母マリアの類まれな豊かな愛情が、
なみなみとこの荒野のような時代に、注がれますように。
アーメン
END
Dr.Shu 五島秀一
(使用画像)
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