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【聖観世音菩薩】安らぎの光を及ぼしたまえ

自分の心臓に意識を持っていきます。

心臓には、神と人間との契りの象徴であるシルバーコードが流れ、これは、まっすぐ宇宙の中心へと向かっています。

私たちが自分が自分であるという意識を当たり前のように持っていられるのは、この心臓のシルバーコードを通じて、神の慈愛の光が絶えることなく送られてくるからです。

たとえて言えば、電線からプラグを通って電球に光が送られる。
神は発電所であり、我々はその電球であります。神という発電所無くして、電球もない。

ゆえに神を知ろうとしたり、認識しようとするのは、人間の最も自然な欲求である。

この世で最上の欲求とは神を求めることだ。
とりわけ君は前世から神を求めてきた。

江戸時代、夫がキリシタン大名で君が信仰の是非を問われたときも、常に神とともにあった。

君の輪廻転生のドラマは、たった一つのテーマで貫かれている。
それはどんなときでも、神への信仰心を揺らがすことはない。

そして、特に揺れ動く人間関係の中で、神への信仰心を貫くというのが、君はこの惑星に来たときの、当初の志であった。

人の裏切りと、人の攻撃と、人が自分を利用することと、この三つの試練が与えられても、きっと私は神への信仰心を失わないでしょう。

そのように天使たちの前で、君は自己宣言をした。
そしてその通りの人生のシナリオを仕組んだ。
この真剣な旅立ちは、君が二十五歳になったときから表面化している。

さて、時代を遡って君の魂の行く末を見てみよう。
一万数千年前、沖縄から東南アジアにつながる大きな大陸があった。
人はこれを、ムーと呼んだり、スンダと呼んだりしている。

この大陸は最も平和な大陸であった。
神を礼拝する儀式は一つではなく、多種多様であった。
王が一つの宗教を強制したりせずに、自らが信ずるものをすべて良しとして定めた。

しかしそんな大陸にも幾たびかの試練がやってきた。
まず外敵の侵入である。
ユーラシア大陸から最も凶暴な種族が攻めてきた。

その民族は星の神を信仰する民族だった。
特にシリウスを信仰していた。
彼らは君たちの国に上陸してくると、君たち王族に向かってこう宣言した。

我々は高度な文明を持っている。お前たちの文明は程度が低い。
その程度の低い原因は弱い星を信仰しているからだ。

シリウスという星は、全宇宙の中で最も光り輝いている。
だから我らの思想、習慣、信仰のすべてを取り入れてもらいたい。

君たちの王族は全部で、十部族あった。
その中の代表が立ち上がってこう言った。

強制するのはやめてもらいたい。
強制するためにわざわざこの大陸に来られたのか。

するとその異民族はこう言った。

逆らうならば征服するしかありません。

王族たちは皆、血気盛んな連中であった。
彼らは歩兵軍団を整えて、異民族に向かっていった。

しかし大半が殺されるか奴隷になっていった。
戦うということに長けていなかったのだ。

一年を通して戦いの訓練などしたことがなかったし、祈りと感謝の踊りしか、この国にはなかった。

そしてついに君たちの部族にも敵は命令した。

おかしな宗教を捨て、我々の文化に従え。

君の父親はあっけなく投降した。
君は国内の女性たちをまとめていた。
言わば、祭司長の立場にいた。

異民族は君にこう言った。

お前も降伏するか、我らの言う通りにすれば命を助ける。

メンバーの中には、たちまち無力感が広がっていった。
戦争したことのない人間が武力に勝てるわけがない。
そうした意見が大半だった。

まさに国中が真っ二つに分かれた。
あくまで戦うグループと、そして降伏していくグループとに分かれたのだ。

君は気を取り直して、乱れる心を抑えた。
そしてこのときから君のテーマは、いかに乱れる心を自分で統御しコントロールするかというのが、君の輪廻転生の大きなテーマとなっている。

君は異民族にこう言った。

我らの平和と感謝の祈りをご覧ください。

君はゆっくりと満月の晩に、円を描きながら舞を舞った。
それは静かな舞であった。
自分とすれば、技術的にはまだ未熟なところがあると思いながら舞った。

舞ったあとで、異民族の王が来てこう尋ねた。

なぜそんなに心乱れずに踊ることができるのだ?

私たちの気持ちがわかりますか?

わかるとも。

我々はいくつもの文明を踏み倒してきた。
皆、おどおどして我らに媚びへつらう。
しかしお前は静かに舞った。
なぜだ?なぜそんなことができる?

確かにこのような環境では、心が乱れるのが当たり前でありましょう。
しかし私たちは日々訓練して、心を穏やかにするようにしています。

戦いの訓練をしたことはありません。
しかし心の怒りの波を抑え、心が乱れ苦しむのを抑える修行をしてきました。

心が乱れてはどうしていけないのだ

異民族は居丈高に君にこう聞いた。

第一に、心に苦しみや毒を持てば、その毒は相手に回る前に自分の身を滅ぼしてしまいます。

なぜなら心の毒は自分の中でまず発生するからです。
相手を殺す前に自分を殺してしまいます。

王様も敵を征服しているうちは気がつきませんが、戦いが終わったあとに相手を殺戮するという荒々しい気持ちは、その後自分の体内にとどまって、今度は自分の身体を蝕み始めます。

違うでしょうか?

そう言うと、相手の大王は驚いた。

確かにそうだ。怒りの心はあとで必ず自分の身に復讐する。

ですから戦う心は相手を滅ぼしますが、最後は自分も滅ぼします。
私たちはそういうことがないように、先祖代々言い伝えられた舞と踊りと祈りをします。

こうして異民族はその話に感動し、君たちの部族だけは征服することを諦めた。

なぜこのような話をするのか?

今年の六月を過ぎたとき、君の心境はガラリと変わる。
自分が何のために舞い、自分が何のために祈ってきたか、その答えがいよいよ明らかになるのだ。

人類は心に大きな毒をつくった。
それは時に怒りであり、悲しみであり、自己卑下である。

すなわち、他人を苦しめるか、自分を苦しめるかの違いはあったとしても、いずれも毒であることに変わりはありません。

心身に撒かれたこの大きな毒が、個人のみならず国家をも滅ぼそうとしている。

君は全人類にこの毒が回る前に、自らの祈り心で舞を舞い、その滅亡を防ぐためにこの世に生まれてきたはずだ。

君を動かすのは満月の心なのだ。
他人を責めたり自分を責める心がこの地球を滅ぼそうとしている。

太陽は偉大だが、月の支える力がなければ、この地球の生命はすべて焼け死に、高度な文明もまた登場しなかったことであろう。

太陽は偉大だが、月には自分を信じ、人を信じるという信仰の力が備わっている。

自分と他人に安らぎと安らかさを与える力、平安なる力、この力に意識を集中しなさい。

ヨガも、密教も、気功も、スピリチュアルも、その他ありとあらゆる不思議な力も、この安らぎをもたらすものでなければ一体何の価値があろうか。
そうであれば、この安らぎを第一目的として求めることだ。

人間はどのような不幸のどん底にあったとしても、この安らぎの心を取り戻すことができたら、徐々にではあるがいつでも挽回する力を持っている。

オン シャンティ シャンティ
優しき 聖観世音菩薩よ

このものを通し
この地球に安らぎの光を及ぼしたまえ

オン アヴァロキティシュヴァラ
オン アヴァロキティシュヴァラ
オン アヴァロキティシュヴァラ

かくてこの地球に、真の安らぎをもたらすべし

END


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