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羽田空港の事故でなぜ新幹線は臨時便がだせたのか?記事から考える「ムダを抱えることが大事」ということ

1月2日に起こった羽田空港での航空機事故。この事故で滑走路の1本が使えなくなった影響で何日にもわたり飛行機の減便などが続いていた。

減便となるとどこかに行こうと思っていた人達、帰ろうと思っていた人達に大きな影響が出た。

その時に考えることは当然、「代替交通手段」。とはいえ1月2日の夕方。これからUターンで多くの人がその代替交通手段としての新幹線などを利用することが予想される。

とても乗れないのでは…?空港と同じで過密なダイヤで動いているだろうし…と思いきや、ある程度増便したそうだ!なぜこんなことができたのだろう??この記事に書かれていたことが興味深い。

新幹線がこういう時の代替交通手段となるだろう。新幹線は臨時便を出して、今回の羽田空港の混乱に対応してくれたらしい。

しかし、なぜそんなことができるのか?この記事に書かれているのは「余力」常に臨時便の余力を持ってダイヤ作成しているとか!スゴイな。

新幹線は人を目的地まで運ぶことが仕事だ。民営化されたとはいえ、重要な交通インフラとしての責任を背負っているのだろう。「突発的なこと」を想定しているようだ。

これを見るとこう思うかもしれない。
常に100%で動かしてよ
そうすればUターンラッシュ時に乗車率100%超えることも減るかもしれない。

しかし、常に100%でダイヤを運行していたらどうなるか?今回のような突発的な事故の対応もできなくなる。

100%のダイヤを組んでいると大雨などの影響で遅れが出た場合、その遅れを吸収する時間がなくなる。遅れの影響がずっと続く可能性もある。

そう考えると「常に100%」というのは逆に危険性を増す。
皆さんの仕事でもそうではないだろうか?常に100%ギリギリで仕事を受けていたら、何か一つの原因で全ての仕事が遅れる。しかも影響が長く続く。

100%出しきる!
これは短期の勝負の時には大事なことだ。マラソンでずっとダッシュで走ることはできないように、長期間継続して何かをする時は常に100%はマイナスになる。

大事なことは「余力」だ。バッファ(余裕)ともいうし、ムダともいう。
ムダを抱えておくことが大事
なのだ。本当はムダというわけじゃなく、何かあった時の「備え」なんだけどね。

皆さんは「常に100%」を目指している?それは危険だよ。羽田空港もあまりムダ(余裕・余力)がないために影響が長引いた側面もあるだろう。

何かあったら一瞬でダメになる組織では危険だ。常にムダを抱えて余力を残して仕事をしていこう!

最後まで読んでくれてありがとう!!
vol.2079


意思決定インストラクター
FSAコンサルティング株式会社 代表取締役 谷川俊太郎

まずは経理情報を経営の羅針盤情報に
そして経営をシンプルに考えられる理論
・佐藤義典先生の戦略BASiCS
・MG(マネジメントゲーム)
・TOC
この3つのシンプル経営理論を駆使し企業改革の後押しを行う「意思決定インストラクター」として福井で企業をお手伝い中!

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