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夜はプロ専門だった半分魔法使いの僕が、はじめて彼女を作るまでの物語④

30年間ろくに女の子と話せず、彼女も出来なかった僕が、ついにアキちゃんという子と出会い、ドキドキのはじめてのサシをして、早くもその時間も終わりを告げようとしていました。

第1話から読みたい方はこちらからどうぞ。

えいいんですか?

初デートの別れの時。

ますますアキちゃんへの想いが増して、次も会いたくなっていました。

次のお誘いをしたい。。!

誘ってもいいものなのか、

嫌だと思われないか、

ぐるぐると僕の頭の中がしょうもない考えを埋め尽くしました。

否!!!!

「ああ、あ、あ、あの、、
もももし、よかったら、、、
その、、またつぎも、、どうでしょう、、???」

日本語になっていなかったと思います。

「はい、いいですよ。」

え、、!?

僕の方が驚いていました。

こうして、奇跡に次ぐ奇跡で、またもやミラクルが起こったのです。

僕の人生初を更新して、女性と2人きりで2回目の約束を取り付けたのでした。

はじめての感覚

変わり映えのないモノクロの毎日が、アキちゃんと出会ったことでなんてカラフルに変わったことでしょう。

僕はまた浮き足立っていました。

その日が来るのが、これほど待ち遠しいことが今まであったでしょうか。

人生初のミラクル、2度目のおデートの日をついに迎えます。

女の子と2人きりで会うのが2回も叶うなんて、想像もできませんでした。


そして当日。

何を話したのか、あまり覚えていません笑

それだけ緊張して、一生懸命だったのだと思います。

ただただ楽しかった。

幸せでした。

アキちゃんが笑ってくれる。

それだけで僕は満たされた気持ちになりました。

心の中がほっこりして癒されるような、
女の子に対してはほぼ初めて抱く感情みたいでした。

これはもしや?

僕の方はどんどんアキちゃんに惹かれていきました。

一緒にいてこんなに楽しくて、こんなに気が合って、自分が素でいられて、楽な気持ちになる人は今までいませんでした。

アキちゃんの方はどう思ってるんだろう。

基本よく笑う明るい子で、けっこう恥ずかしがり屋で照れ屋なところがあって、これまでどんな恋愛をしたのか、どんな人が好きなのか、これからをどんなふうに考えてるのか、気になることばかりでした。

でも、2回もこうして2人きりで会ってくれて、話しているといつもずっと楽しくて、2人でずっと笑っていられて、もしかしたら、アキちゃんも少しばかりは興味を持ってくれてるのかもしれない、、、!!

少なくとも、嫌だと思う奴とは2回も会わないはずだ、、、!!!!

少し勇気をもらいながら、でもまだ自信は持てないまま、アキちゃんへの想いは増すばかりでした。

2回目の2人の時間もあっという間に過ぎていきました。

次に会えるとしたら、早くも3回目。。

このままでいいのか、自分、、!!!

否!!!

ここは、、ここは、、言うしかないんじゃないか、!!

人生でろくに言ったことなんてないけど、、自分のこの想いをちゃんと伝えるべきなんじゃないか、自分、、!!!!

ぼくはまた勇気を振り絞って、男の一歩を踏み出そうとしていました。。


つづく



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