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【専門課程レポート】「内山博文 ゼミ」第5期 第1回目講義

こんにちは! 次世代まちづくりスクール「内山博文 ゼミ」TA(ティーチングアシスタント)の清水です。
10/14(木)に行われた第5期「 ゼミ」の第1回ゼミの模様をレポートします。

第5期「内山博文 ゼミ」のコンセプトは
プロジェクト企画プロデューサーになる為の総論とスキル獲得」。

多様性な社会のリアリティに対応するリノベーションの知識・マーケティング知識・まちづくりの概論を学べます。 すでに不動産・建築スキルなどコアスキルをお持ちの方は内山教授がこれまで構築したネットワークをフルに活用し、スキルアップを応援します。 受講生皆さんのキャリアや目指す方向性を伺い、実務的に役立つことを実務に実践していただきます。

第1回目の講義テーマは「常識を疑え」

これからの街の魅力は?

内山さん自身も、幼少期の頃に未来都市という言葉を聞いて元来イメージされたものは、全身タイツを着た未来人が超高層ビルや空飛ぶ車といったものを利用して生活している姿。
しかし、本質的な街の魅力を考えていくと、“高機能・高次元の未来”よりも、一見狭苦しさを感じる路地裏等機能性とは逆行するような場所である、“多様性かつヒューマンスケールの安心して歩ける街”がこれからの街の魅力となるとのこと。

そして魅力的な街に気づき、作っていく上で必要なことは、
・事業者が、マーケティングの前提条件を取り払う、又は変えていくこと
・ユーザーは、メディアからの情報を鵜呑みにせず、自ら暮らしを考えること

今固定概念で決めつけてしまっている「常識を疑う」ことからはじまると言います。

実際、空き家・空きビルが発生する原因は、老朽化によって魅力がなくなっていることが原因だからと思い、取り壊して新築で新しいハコを建てようとします。

しかし、本当の問題はそこではなく、価値観・社会構造の変化についていけていない事によるもので、地域の貴重な素材を経済合理性や余白を捉えて上手く活用して、社会の問題解決をしていくことだという事を教えてくださいました。

多面的にデータを活用して見えるもの

データ活用で見えるものは?

常識を疑うためには、目先の売り上げを追う事を考えるのではなく社会構造を理解し、多面的に見る必要性があるという事が重要で、それを実際に可視化させるためにはデータを活用していく必要があります。

今回講義では、
・新築着工戸数が減少する中、空き家率の増加するという実績予測
・コロナや人口減少等社会構造の問題によって引き起こされている、住宅関連の若手の新規就業者の減少、全国の人口増減率や地価下落

などを中心にデータを見ることで、どういう問題が起きていて何が課題であるかを実感できました。

実際、街にあるストックをどう活用して行けばいいかを考えるのにも、問題を可視化するためのデータを見ることで、課題が見えてくるものがあると思います。

講義でも紹介されていた地域経済分析システム(RESAS:リーサス)などを活用して人口動態や産業構造、人の流れなどの官民ビッグデータの集約を見ることで、普段から生活していて見えていないものも可視化され、より多面的な視点を持つことで興味の幅を広げていけるのではという可能性を感じました。

消費者マインドが変化、マーケットアウト

マーケットアウトが鍵になる

コロナによって加速した消費者の価値観の変化として、場所に縛られずより自由な働き方、ライフスタイルを求めるようになった事が挙げられます。実際には働くと住まうと旅の境界が曖昧になる、買取再販業界の成⻑ (不動産的アプローチ)、地方創生=リノベーションの事例増加(建築的アプローチ)等といった流れが起きているとのことです。

この流れの中、 リノベーション的再生・再構築 の手法を学ぶことが必要ですが、
それはマーケティング、建築・設計、企画・ディレクション、不動産・管理を総合的に理解し、最適解を見出せる意思決定、判断能力が必要であることを実感しました。

ゼミの中では「マーケットアウト」という言葉がキーワードとなって出ておりましたが、社会問題の解決アプローチとして、買い手の当事者意識を作ることも含め、いかにして周りを巻き込んで行くかを考える上で、理解を深めて可能性や人をボーダレスに繋いで行くことがとても重要であると感じました。

第1回を振り返って

第1回目のゼミは、今の大まかな現状を把握し、問題を解決するために、まずどんなことが必要なのか、それを整理するといった流れで進みました。
その中でもマーケティングのお話は現在と未来、自分の中にあるやりたいことを考え、妄想とあいまってワクワクした前向きな気持ちとなる時間でした!

受講生の皆様は、やっていきたいことがしっかりとある方々なので、お話を聞きながら刺激を受けました。
色々なことを、どう繋げていけば面白いのか、
それを考えるスタートしてこれからのゼミの学びを深めていきたいと感じました。


研究室詳細
https://hello-renovation.jp/machi-school/lab/4

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