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覚醒が低い、、さあどうする??

意識を制御する2つのシステム

上行性網様体賦活系

下部延髄~中脳、視床下部から視床の髄板内核群を経由し大脳皮質に広汎な投射路を有す。

よって視床の髄板内核群は覚醒状態に強く影響する。

また、脊髄視床路の一部は髄板内核群にも投射しており、覚醒状態と感覚入力の関連性を示している。



視床下部調節系

視床下部は呼吸、循環、水分バランス、体温調節、栄養摂取などを司っており、自律神経の最高中枢。

視床下部調節系は睡眠、覚醒の基本的リズムを形成している。



感覚伝導路は視床に至る前に脳幹網様体に側枝を出し、その感覚入力が脳幹網様体を刺激し、上行性網様体賦活系を介して髄板内核群に出力される。

髄板内核群をはじめとする上行性網様体賦活系は大脳皮質全体へ投射する特徴がある。


意識障害に対する理学療法は、このシステムを活用する。


つまり全介助状態であっても、長下肢装具を使用し、抗重力位での様々な全身運動を可能な限り能動的に行い、上行性・下行性の網様体賦活系を刺激し、意識障害の改善を図っていく。

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