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円背+股関節伸展制限がある場合どうすれば?

この場合、体幹伸展筋と股関節伸展筋の筋力低下があることが多いです。

しかし、胸椎の構築学的な屈曲変形を有しているため、口頭指示や徒手的な誘導を用いた体幹・股関節伸展筋の促通は難しいです。

そこで患側下肢をわずかに前方に出し、患側上肢で杖を把持します。そして、壁の印に向かって杖先を近づけるようにします。段階的に近づける位置を高くし、右上肢の挙上角度を大きくしながら右下肢への体重移動をくりかえします。

この方法なら無意識的に体幹・股関節を伸展させることができるのです。

参考文献 立脚相で股関節伸展による前方への体重移動が可能となり手支持を外した歩行の安定性が向上した右大腿骨頸部骨折の一症例 佐野紘一 他 関西理学 2017

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