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膝立ちや片膝立ち練習のポイント

皮質網様体路の損傷で、運動に先立つ姿勢調節にエラーを認め、

膝立ちや片膝立ち位で股関節屈伸中間位が保持できず、骨盤を中心とした姿勢戦略に介助を要す場合がある。


この場合の膝立ちや片膝立ち練習(非麻痺側下肢を立てる)のポイントとしては、


①崩れた膝立ち姿勢に対してセラピストから患者に骨盤の位置や脊柱のアライメントを伝え、自己修正を促す


②修正した位置で患者自身に骨盤や上肢の運動を行ってもらい、修正位置からずれないよう指示、介助する。


③片膝立ちが崩れてしまう場合は支持側の股関節周囲筋を触知しながら支持できたかをフィードバックする。


④徐々に自力で保持が可能となったら、支持側の股関節屈伸の切り替えや非麻痺側上肢の支持を外した姿勢調整課題を実施する。


参考文献 背側核群を中心とした視床出血と理学療法 中村学 PTジャーナル第52巻 2018

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