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テリボン、、・・??

最近、腰椎圧迫骨折で入院されている(た)患者様を担当しています。

2人とも気さくな女性で好きなんですよね~(笑)

そのお二人がテリボンを使用していたのでまとめておきます。


骨は骨形成(骨がつくられる過程)と骨吸収(骨が壊される過程)を繰り返している。

骨粗鬆症はこの代謝のバランスが崩れている。そこで治療薬でバランスを正常な過程に近づけようというもの。


テリボンとは副甲状腺ホルモン製剤のことです。


副甲状腺ホルモンは骨吸収を促進し、血中のカルシウム濃度を上げる。

常に副甲状腺ホルモンが分泌されていると骨吸収が促進される。

骨吸収が促進されるということは、骨が破壊されていくということです。

普通に考えれば治療薬にはなり得ませんが、投与方法がポイントなのです。


断続的に途切れ途切れで副甲状腺ホルモンを投与するという方法です。

一時的のみ副甲状腺ホルモンの濃度を高めると、その逆に骨形成の促進が観察されるのです。


断続的に投与することによって

「血中にカルシウムが溶け出す作用」

よりも

「骨芽細胞が作られることによって、骨形成が促進される作用」

の方を引き出すことを可能としました。


真逆の反応ですね。これは面白い。


今担当している方も今月中には退院予定です。

テリボンは自己注射なので今指導をしているところです。

お二人の今後の健康をお祈りしています。

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