Shun Nozawa

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マガジン

  • エッセイ

  • 理想の保育を考えるために、理想の世界を考える

    私たちがどのような世界を望んでいるかということが、子どもたちとの日々の接し方に無意識にでているのではないかということから記事は始まります。その点を少し意識化・言語化していこうという試みをしています。保育関係者や育児をされている方、ぜひお読みいただければと思います。

  • 日記

  • 子どもになる世界

    保育士として日々子どもと遊ぶ中で、子どもたちが見ていたであろう世界を、できる限り子どもの目線で描いていきたいと思います。ぜひ子どもに戻った気持ちで覗いてもらえればと思います。

最近の記事

理想の保育を考えるために、理想の世界を考える(2) SDGsを下敷きに

前回の記事はこちら。 これから「理想の世界」について私なりに探求していきます。ですが一つ前提として断っておきたいことは、あくまで私は保育士として、子どもたちが社会に出る頃にこのような世界になっていてほしいということについて考えていきたいと思っているということです。ただの理想であれば「全人類が幸せになっている世界」ということで終わってしまいます。あくまで、だいたい20年から30年後の未来の話を考えたい、その点を留意いただければと思います。 それでは始めていきますが、その前に

    • 理想の保育を考えるために、理想の世界を考える(1)

      この前こんな記事を書きました。 この中で、「押し付けなしの保育」というものは存在しないということ、それはある意味「暴力」と同じ構造をしているということを書きました。 一番簡単な例で言えば、私たちが保育の中で子どもたちに日本語で話しかければ、子どもたちは「拒否することができない」ままに日本語を習得していきます。もしかしたら、その子は英語を母国語にしたかったとしても、その思いは無視されて、日本語で私たちは子どもたちに話しかけているのです。 このように、保育の中で「当たり前」

      • 保育における業務書類について

        子どもと遊んでいるのは楽しい。保護者の方に子どもの様子をお伝えしていくことも楽しい。先生たちの人間関係は職場ごとに色々あると思いますが、うちは夫婦+1名の先生のみの小さな保育園ですので全く問題なく。これだけなら楽しくてしようがない職場です。 ですが、内部書類の整理はとても負担なのですよね(笑)。ほとんどの書類を電子化しているのですが、まだアナログな現場も多いのかと思いますので、そのような職場では本当に地獄なのだと思います。 電子化していても大変です。月案、週案、デイリープ

        • 保育から離れて読書する、あるいは保育の暴力性について

          先日、図書館で本を借りてきました。 元々読書は好きだったのですが、忙しさにかまけて本を読まなくなっていました。保育をしていると、ついつい人間関係が狭くなりがちです。子どもたちと保護者の方、そして先生たち。普段関わる人間関係といえばこのぐらいではないでしょうか。 日々、子どもたちの笑顔に癒され、保護者の方の暖かいお言葉をいただいていると、これ以上望むものはないのではと思ってしまいます。最近の私は、(資金繰りは置いておいて)そのような状態になっていました。悪く言えば、好奇心や

        理想の保育を考えるために、理想の世界を考える(2) SDGsを下敷きに

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        • 理想の保育を考えるために、理想の世界を考える
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          4本
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          8本

        記事

          夫婦で自由時間を作り合う

          今日は久しぶりにお出かけする予定もなく、妻と息子の3人と過ごすことができました。3人でゆっくり遊びたいとも思っているのですが、私も妻もやりたいことや手持ちの仕事をしたいという気持ちもあったりします(笑)。 そこで、このように3人で過ごす平凡な休日の場合、私たちは時間を区切って交代で自由時間を作ることにしています。 今日でいうと、12-14時は妻の自由時間、14-16時は私の自由時間という感じで交代で休みを作りました。妻はこの間に、新しいiPod touchを買いにいってい

          夫婦で自由時間を作り合う

          保育におけるジェンダーバランスについて

          まだ手探りで考えている段階の話なのですが、保育における男女比について最近少し考えています。 この夏に行われるあいちトリエンナーレという芸術祭で、参加アーティストのジェンダー平等をうたっているのを皆さんご存知でしょうか。芸術業界というのは、どうも男性優位の世界で作られているらしく、そこにくさびを打とうということらしいです。その意義については私が語れるものではないので、ご興味のある方は調べていただきたいのですが、私自身はかなり好意的に捉えています。 ひるがえって保育業界につい

          保育におけるジェンダーバランスについて

          じかんなんてないさ

          きょうもパパとあそびにきた。 ながーいすべりだいをまっていた。 けれどもきょうは、ボールをけろう。 パパといっしょに、はいキック! いっぱいボールをけってたら、 のどがかわいた、かーらから。 そうだぼくにはまほうのすいとう。 ぐびぐびごっくん、ぐびりんちょ。 のどをとおっておなかについた。 ひんやりさんが、おなかできえた。 あれ?っときみは、どこいった? まぁでもいっか、ボールけろう。 そうだ!いいことおもいついたぞ。 ボールをうえからころがそう。 「あと1ぷんで、かえ

          じかんなんてないさ

          むてきの うんてんしゅ

          ひろいこうえんにやってきた。 ぼくはむてきのうんてんしゅ。 だれにもまけないスピードで、 いろんなのりもの、レッツゴー! まずはびゅーん!と、ひこうきだ。 びゅーん!びゅーん!そらたかく。 りょうてをひろげて、かけだせば、 ぼくはむてきのパイロット! せんせいもいっしょにびゅーん!びゅーん! ともだちもいっしょにびゅーん!びゅーん! みんなでいっしょにとびたてば、 たちまちえがおのひこうきショー。 おつぎはポッポー、きしゃポッポ。 しゅっしゅぽっぽしゅっしゅっぽっぽポッ

          むてきの うんてんしゅ

          日記[2019/6/16(日)]

          今日は先日亡くなった私の祖母の49日。実家に帰っていました。 息子は電車の長旅もあまり騒がずいい子にしてくれていました。家では暴れん坊なのですが、公共の場では息子なりにわきまえているようです。 祖母は90歳近くで亡くなったのですが、祖父は30年近く前に亡くなっています。この30年近い間、祖父と祖母は別々の世界に生きてきたわけです。それが、祖母の死とともに同じお墓に入ったということで、30年越しの再会、ということになったわけです。 祖父は厳格な人だったらしく、祖父が亡くな

          日記[2019/6/16(日)]

          あそぼうよ!

          きょうはおでかけ、たのしいな。 あれ?あのこはだれだろう。 くろいようふく、くろいスカート。 よければぼくと、あそぼうよ。 でもでもすこし、はずかしい。 はなしかけるの、はずかしい。 でもでもぼくと、あそぼうよ。 そうだ!ダンスをみておくれ。 YoutubeーYoutubeーBroadcast yourself yeah! YoutubeーYoutubeーしゅやーくーはきみなーのーさー ぼくのじまんのダンスソング! おどりはキレキレ、プロダンサー! だからいっしょに、あ

          あそぼうよ!

          どうしたら子どもを増やしてもいいか

          妻と夕飯を食べながらこんな話をしていました。 「どうしたらうちら子どもを増やしてもいいかね。」 うちには4歳の息子がいるのですが、今のところ二人目の予定はありません。私たちは夫婦で小さな保育園を経営・運営しているので、どちらかが抜けるだけで、そもそも生計を支える本業が成り立たなくなってしまうからです。 人を雇えればいいのかもしれませんが、あくまで夫婦でやっていたいというのが希望なので、なかなかそこまで踏ん切りはつきません。 そのほかにも色々話したのですが、私たちにとっ

          どうしたら子どもを増やしてもいいか

          日記[2019/6/15(土)]

          不定期に日記を書くことにしました。noteはシンプルなインターフェースで、何か書こうかなという気にさせてくれますね。 普段は朝4:50に起きて保育園準備に向かうのですが、土曜日だった今日は気がついたら6:40。息子に起こされました(笑)。 休日恒例なのですが、うちの息子とドンキホーテに行ってきました。息子は500円以下のおもちゃを買い、私は保育園で使うマットを買いました。今まで使っていたマットが売っていなかったため、今回は人工芝のマットにしました。息子はウルトラマンビクト

          日記[2019/6/15(土)]

          うさぎのミミクロ、さみしんぼ

          ぼくはミミクロ。うさぎのこ。 いもうとはこちら、ミミピンク。 ぼくのいえには、パパママいるから、 あわせて4にんでくらしてる。 さいきんミミクロ、さみしんぼ。 ママはいっつも、ミミピンク。 ぼくはこっちに、はしったよ。 ママもこっちに、はしってよ。 あかちゃんだから、しょうがない。 おちびだから、しょうがない。 でもでもぼくも、おとなじゃないよ! かまってくれなきゃ、なげちゃうぞ。 ぽーい!ぽぽーい! ぽいぽいぽーい! それみたママは、おかんむり。 またまたぼくは、ひ

          うさぎのミミクロ、さみしんぼ

          おおきいカップ、ちいさいカップ

          あかいろ、きいろ、みずいろ、みどり。 きれいなカップが、なーらんだ。 ちいさいカップ、おおきなカップ。 ぼくはみずいろ、このカップ! おおきなカップに、かかれた「1」。 ぼくにはまったく、よめやしない。 それでもこれが、いちばんおおきい。 もってさわって、いちばんだ! これよりちいさい、カップをいれよう。 おおきなカップに、すっぽりちょ! えっへんぼくって、えらいでしょ? せかいでいちばん、なんでもできる! おつぎはみどりの、このカップ。 さっきのカップに、いれてみよう

          おおきいカップ、ちいさいカップ

          はなみず

          なんかお水が、たれてきた。 これはなんだろ、とろりんね。 くちのうえまで、たれてきた。 なんだかとっても、くすぐったい。 したを、すこーしのばしたら、 とどいたとどいた、お水にふれた。 よーしぺろりん、なめちゃうぞ。 ぐにょんと、とろろん。 ごっくんちょ。 なんだかちょっぴり、おいしいよ。 またまたお水が、たれてきた。 ぺろぺろ、ぺろぺろ。 ごっくんちょ。 ママがそれみて、カンカンだ。 きたないんだから、やめなさい! おいしいんだから、 きたなくないやい! カンカン

          はなみず

          手から はなれて

          どうしてお水は、おちていくの? とろろん、とろろん。 おててにいっぱい、すくったのに。 お花をげんきに、そだててね。 どうしてボールは、ころがるの? ころろん、ころろん。 どんどんころがって、ゆっくりとまった。 こんどはぼくが、ともだちね。 どうしてわたげは、とんでいくの? ふわわん、ふわわん。 とおくとおくに、とんでいく。 おおきくなったら、おしえてね。 どうしてコップは、われちゃうの? がしゃーん、がしゃーん。 ママがきっと、おこってる。 おねがいだから、なおってね

          手から はなれて