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おしゃれになるための4つのステップ

おしゃれになるためには「おしゃれな服を買えばいいんじゃないの?」そう思っている人が多いのですが、それは正解でもあり、不正解でもあります。

それだけでは足りないんですよね。おしゃれな服を買うというのは、あくまで1つの過程であって、それだけでは根本的な問題解決にはなりません。

おしゃれになるためには4つのステップがあるんですね。この順番はとても大切で、この通りに順を追って進めていけば、根本的なファッション改善はそう難しくないと思っています。早速紹介してみたいと思います。

①服の量を減らす
②情報をインプットする
③ベーシックな服を買う
④ユニフォーム化する

この4つのステップがとても大切です。
1つずつ順を追って解説してみたいと思います。

①服の量を減らす

おしゃれな服を1着買ったくらいではファッションは大して変わりません。なぜならあなたのクローゼットの中には既にたくさんの服で溢れているからです。その中に埋もれてしまうんですね。

毎朝クローゼットを開けると、そこには大量の服が並んでいる。それを見るだけでめんどくさくなる。そういう人は少なくないはずです。

でもどうでしょうか。その中で「実際に着ている服」というのはどれくらいあるでしょうか? 多くの男性は【気に入った服】というのが明確で、そればかりを着ます。たくさん服を持っていても、それをまんべんなく着るという人は少ないんですね。

それなのに服が捨てられない。10年以上前の服もクローゼットの中に並び続けているわけです。これではファッションがめんどくさくなるばかり。

大切なのは「よく着る服だけを残すこと」です。着ない服は一切クローゼットに並べない。覚悟を決めて、徹底的に手放すことが大切なのですね。視覚的にすっきりさせること。クローゼットに隙間を作ることが大切です。

私服において「何着あれば足りるのだろう」ということを考えてみてください。週2日しかない休日のために、たくさんのバリエーションは必要ありません。着ていて気分が良い服だけを残して、あとは徹底的に手放す。このステップから全てが始まります。

服が捨てられないというのは、これまでのファッションが変えられないというのと同じです。まずは徹底的に服を捨てることから始めましょう。

②情報をインプットする

続いてのステップは情報のインプットです。服選びにはセンスが必要だと考える人も多いですが、実はセンスがなくても正しい服選びはできます。

そのために必要なのは情報です。例えば料理に例えてみると分かりやすいです。僕は料理をほとんどしないので、肉じゃがを作ろうとしても、感覚を頼りに作り上げることはほぼ不可能だと思います。

おそらくクックパッドを見たり、Youtubeを見ながら作ると思います。ただ闇雲に作ろうとすると、どんな材料を集めればいいのか、どう調理すればいいのか、それがまったく分からないので、きっと大失敗するでしょう。

センスうんぬんの問題ではなくて、情報をしっかりと持ちながらでないと、どんなこともスムーズに前に進めることができないんですよね。それはファッションも同じです。

どんな服を買えばいいのか。お店はどこで買えばいいのか。買った服をどう合わせるのか。ここを知っているかどうかで、ファッションの難解さは大きく変わります。だけどほとんどの人は自己流ファッションなんですよね。それでは上手くいくはずはありません。

じゃ、何を参考にすればいいのか。ファッション雑誌は玄人向けの読み物なので、そこに載っている商品も高いし、コーディネートも流行をふんだんに取り入れていますので、ハードルが高いんです。初心者向きではありません。

インターネットで情報を集めるというのも実は難しいんですよね。なぜなら情報がたくさんありすぎるから。この中から正しい情報を集めるということ自体にセンスが必要になります。

そこでおすすめなのが「ファッション指南本」というジャンルです。ファッションの基本を分かりやすく解説した書籍です。これは僕も書いていますし、他にもたくさんの著者の方がいますので、何冊かペラペラと見た上で、ご自身に合いそうなものを選ぶと良いですね。

僕も何冊か出版しています。僕の本はおしゃれが苦手な人に向けて、1年近く掛けながら丁寧に執筆しています。僕だけの力ではなく、編集者さんの手直しも加えながら、何度もブラッシュアップを重ねていますので、インターネットの情報よりも分かりやすく、精度の高い情報がインプットできるはずです。

これらを通してファッションの基本知識をインプットする。これはレシピみたいな物ですね。知識を取り入れれば、いつの間にか上手に料理ができるようになります。インプット→実践→実力が身につく、という流れです。

③ベーシックな服を買う

服の数を徹底的に減らし、ファッションの情報もしっかりとインプットした。この状態でようやく「新しい服を買う」というステップに移ることができるんですね。ここをすっ飛ばして新しい服を買っても、本質的なファッション改善にはならないということが分かるかと思います。

で、どんな服から買い揃えるべきなのかと言うと、「ベーシックな服」が正解です。世の中にはたくさんの服が並んでいますが、大きく2つに分けると「ベーシックな服」と「流行の服(シンプルじゃない服)」にざっくり分けることができます。

お店に行くと、流行の服(シンプルじゃない服)の方が目立つ位置にありますし、華やかに見えるんですよね。一方でベーシックな服は悪く言えば地味で面白みがない。だから視界に入りづらいのです。だから多くの人は「流行の服(シンプルじゃない服)」をつい選んでしまうんですね。

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イラスト:須田浩介

例えばこういう服が該当します。難解なストライプ柄です。単体で見るとおしゃれに感じるかもしれませんが、コーディネートが難しいのでタンスの肥やしになってしまうんですね。選ぶべきはベーシックな服の一択です。

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イラスト:須田浩介

こういうのがベーシックな服です。流行に左右されない「普通の服」から揃えることが大切です。どんなコーディネートにも馴染みやすいので使いやすい1枚と呼べるはずです。

まずは自分の個性とか好き嫌いをあまり考えず、徹底的にシンプルでベーシックなアイテムをコツコツと揃えるんです。そういう服をクローゼットにそろえておくと、着こなしがすごく分かりやすくなるんですね。毎朝服に迷わなくなります。

ファッションについて、なんとなくコツが掴めてきた段階で少しずつ流行を取り入れたり、ご自身の好みを取り入れるのが良いですね。何事もタイミングがとても大切です。

④ユニフォーム化する

ここまで着たらコーディネートについて考えます。正直、シンプルな服であれば、どう合わせても失敗することはありません。白のボタンダウンシャツにブルージーンズを合わせれば清潔感の漂う着こなしが完成します。

大切なのは、毎朝コーディネートを考えるのではなく、服を買ったらその日のうちに「このシャツにはこのボトムスを合わせよう」と決めちゃうことです。これを僕はユニフォーム化と呼んでいます。

できれば着た状態をスマホで撮影しておくといいですね。そうすると、毎朝スマホでコーディネートを確認するだけで着こなしが完成します。

これは僕がスタイリングを担当しているお客さんにも採用してもらっている方法です。コーディネートに頭を使わない。ユニフォーム化という考え方を取り入れると服選びがグッとラクになります。

まとめ

このように、おしゃれになるためには4つのステップがあります。1つずつ階段を登るように取り組んでみるといいですね。

おそらく、一番大変なのは①だと思います。服を捨てるというのは意思表明なんです。これからファッションを変えるんだという覚悟なんですね。ここさえ思い切って取り組めたら、実はファッションを変えるのはそんなに難しくありません。

今まで通りのファッションでこれからも生きていくのか。それとも新しいファッションに変わり、周囲からの高評価を得て、楽しみながら生きていくのか。人生は長いです。できればみなさんにはファッションを楽しんでもらいたい。

僕はそう願っています。
ぜひ次の休日から取り組んでみてくださいね!

スタイリスト大山 旬


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