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誰のために服を着る?

日曜日、多くの人にとっての休日。
皆さんはどんな服を着て1日を過ごしますか?

①着心地を重視したラクな服で過ごしたい
②自分の好きな服を着て、気分を良く過ごしたい
③特に何も気にしない

多くの場合、上のどれかに当てはまると思います。
【①ラクな服を着たい】という人、そして【③特に何も気にしない】という人が多いのかなと思います。

②のように、【自分の好きなファッションを楽しむ】というのは、ファッションに携わる僕としてはとても嬉しいことです。毎日着るものですから、服をもっと楽しんでもらいたいと願っています。

僕服の考え方が代わった30代

僕自身はどれが当てはまるかというと・・・かつては②でした。休日、いや365日、「自分が好きな服」を着ていました。僕にとってファッションは趣味ですから、どんな時でも自分が納得できる服を着たいと思っていました。

ところが、30代を迎え、結婚して家庭を持つようになってから、ファッションに対する考え方が大きく変わりました。

自分自身の役割とか、その場面に合った着こなしを考えるようになりました。

シチュエーションに合わせた着こなし

たとえば、仕事の場面では「スタイリスト大山 旬」という人間をプレイするわけです。だからファッションの専門家っぽく見えることや、その日に合うお客さまに信頼してもらえるような着こなしを意識します。

もちろん、どれも自分が好きな服なのは確かなのですが、それだけで服を選ぶことはなくなりました。第三者からの見え方とか、自分をどう見せたいのか、そこを意識しながら服を選んでいます。

休日の服の選び方

一方で休日はというと・・・「家族目線のファション」を楽しむようにしています。休日なんですから何着ようと自由です。自分の好きなジャンルの服をとことん着るのもいいんですけど、休日の僕は「夫であり父」なんですよね。だから、家族から見て「素敵なパパ」でありたいと願うようになりました。

一方で、自分が大好きなファッションを休日にするとどうなるのか。僕らファッション業界の人間、およびファッションが趣味のような人間の着こなしは、どんどんマニアックになっていきます。

おしゃれな人には分かるけど、一般の人から見るとまったく理解できない。そういう不思議な格好をしている人になります。そこには一般の人から見たらどう見えるのかという客観性が抜け落ちます。

僕はこういう状態を「ファッションオタク状態」と呼んでいます。僕もずっとそうでした。それはそれで全然いいです。自分が楽しいんだから。とことん突き抜けてしまえば、周囲の人、みんなを巻き込んで楽しめますからね。

「おしゃれ過ぎる旦那」は意外と奥さんはイヤ説

でも、多くの場合はそうもいかないです。ファッションオタク状態の旦那と一緒に歩く奥さんは恥ずかしい思いをしています。子供だってそう。授業参観にバリバリ着飾ったパパが着たら超はずかしい。そういう目立ち方は親にしてもらいたくないって、多くの子供は感じるはずです。

だって、僕が子供だったらイヤだから。
おしゃれに無頓着で、清潔感が感じられないパパも、
おしゃれに凝りすぎて、なんか不思議なオーラが漂うパパも。

結論「家族目線」

だから僕は「家族目線」を意識するようにしています。じゃ、家族はどんな着こなしだったら嬉しいのか。喜んでくれるのかを考えてみましょう。

答えは簡単です。「シンプルで清潔感の漂う着こなし」です。これは女性が男性に求めるファッション像と一致しています。別におしゃれ過ぎる必要はない。むしろやりすぎは恥ずかしい。ベーシックな服を、ふつうに品よく着る。それだけで十分なんですよね。

たとえば僕の昨日の着こなしは、こんな感じです。

■黒のシンプルなユナイテッドアローズのダウン
■グローバルワークの丸首の白ニット
■ユニクロのブラックジーンズ
■白のスタンスミス

以上です。なんとシンプルなんでしょう!正直、ファッション好きの人から見たらそっけないくらいにシンプルだと思うんです。ファッションのプロである僕自身が「味気ない」と思っているくらいですから、間違いありません。

シンプルという制限を楽しむ

でもこれくらいシンプルでいいんです。だけどシンプルな着こなしを「全部ユニクロ」で実現しようとなると、そこには上品さみたいなものが漂いません。

だから目立つアウターにはユナイテッドアローズを選んだり、小物もスタンスミスでそこそこの価格帯の物を取り入れます。そして、休日でもちゃんとヘアスタイルを整える。そうすればこぎれいな休日着は完成します。

ふつうでいい。でもちょっと品よく見えるように、価格帯は安いものと高いものをミックスしてみる。それくらいでいいんですよね。

これだったら、家族と出かけて、バッタリとママ友に遭遇しても、妻が恥ずかしい思いをすることはありません。休日にも「スタイリスト感」を出す必要はないと思っています。僕は「ただの感じのいい旦那」でありたい(笑)

究極の自己満足ってなんだろう

突き詰めると、家族が喜んでくれるというのが、自分にとっても一番嬉しいんですよね。だって自分一人でファッションを楽しむよりも、家族を巻き込んでファッションを楽しめる方が豊かだと思うからです。つまり自己満足度が高いのは、「家族目線だった」というのが結論です。

「ベーシックに見えること」という制限の中でも、自分なりにこだわることはできます。1点ずつのアイテムの質にこだわること。サイズ感にこだわること。ヘアスタイルや体型などの「土台」にこだわること。そういうことで自分の気持ちを盛り上げていくのもいいですね。

ラクさを追求するのもいいし、自己満ファッションもいいです。でも第三者、特に大切な家族に「いいね!」って言ってもらえるファッションもなかなか良いものですよ。きっと家族と一緒に外に出かけたくなるはずです。

今日は日曜日。みなさんはどんな1日を過ごすのでしょうか? ぜひ家族目線の着こなしを意識して、楽しい家族との時間を過ごしてもらえたらと思っています。

それでは素敵な1日を!

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