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Black 🅻ivesⓂatter。

5月25日ミネアポリスでジョージフロイドさんが白人警官によって暴行殺害された。その衝撃的な動画はSnsで世界へと拡散され、現在全米~全世界で抗議デモが広まっている。

covid-19パンデミックは、社会のカタチを浮き彫りにしている。                 アメリカにおいては「格差と分断」と「自由への権利」であろう。

今回の抗議デモは その「浮き彫り」であると感じている。

「格差と分断」

アメリカの人口構成をみると、黒人は4000万人強で、その比率はわずか13.5%に過ぎない。ヒスパニック系(スペイン語系)の4550万人(15.1%より少ない。ちなみにアジア系は1520万(5%)。そして、マジョリティーは白人で1億9910万人、66%である。

スポーツ選手や歌手や俳優では黒人の活躍は目立つが、政治では上院議員100人のうち黒人議員はただひとり、下院議員でも黒人議員は40人で全体の約9%で1割にも達していない。

また、人種による所得格差は以下の通りである。
(引用:Income and Poverty in the United States: 2015)

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人種による所得格差は、1965年から格差は殆ど代わっていない。1963年にはキング牧師「i  have a dream」の名演説ワシントン大行進を受けて「公民権法」が制定され制度上は人種の差別がなくなっている。   

下図はアメリカ合衆国内の新型コロナウイルスで死亡した人種別の(10万人あたりの)死者数である。人種によって差があり、黒人は特に多いことがわかる。
(引用:Newspicks 【入門】今学びたい、アメリカ「黒人差別」の歴史)

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更に、今回のコロナ危機を受けてのアメリカの直近5月の失業率は、白人が12.4%なのに対して黒人は16.8%であり(全体13.3%)、経済が停滞する中、黒人労働者が真っ先に「解雇」の対象になっている。        

「人種差別」とそれに伴う「経済格差」、その是正はアメリカ合衆国建国以来の悲願であるが、南北戦争やワシントン大行進、ロサンゼルス暴動など幾多のムーブメントを経て、アフリカ系大統領の時代を経験した後でも、残念ながら解決できていない。

そして、トランプはアメリカ大統領らしい声明「今こそアメリカを一つに」ではなく、コロナ禍も合わせこの大難時に(Twitterを見返す限り)マイノリティーである黒人を切り捨て、分断の溝を深めて分かりやすくしている。 このことは、11月の大統領選挙の戦略であるように思えてならない。

先日議場でも発言したが「政治家は次の世代を考え、政治屋は次の選挙を考える。」そんなトランプの勝利宣言は決して見たくない。(とはいえ、民主党バイデンには何の魅力も感じていない)

さて、この話。対岸の火事だろうか? 米英を模範とされ構築されてきた「新自由主義」。サッチャーや中曽根康弘、小泉純一郎は、今でも私の偉人、大好きな変革政治家である。右肩上がりの時代には機能し国を発展させてきたが、同時に「格差」と「分断」を生みやすいシステムでもある。  もう少し愛の匂いが欲しい。

実質の移民政策に舵を切り多様化していく日本においても、群馬県においても、感染症や人種差別といったグローバリゼーションの洗礼は覚悟しなければならない。そして、日本には「格差」と「分断」を生みやすい土壌もあり、1人1人がこの対岸の課題を真剣に考える必要があるはずだ。

暴動や強盗は最悪だが、人種や宗教を超えてをパンデミックで浮き彫りになった課題、違和感を前向きに解決しようとするアメリカ人の姿勢には、明るい未来を感じる。これがもう1つの浮き彫り「自由への権利」であろう。

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